わたしたちには会衆が必要です
1 かつてコラの子たちは,エホバの会衆に対する認識を言い表わして,「あなたの中庭における一日は,ほかの場所における千日にも勝(ります)」と述べました。(詩編 84:10)世はそれに匹敵するものを何も提供できませんでした。あなたが同じように感じておられるなら,会衆を自分の生活の中心に据えるに違いありません。
2 クリスチャン会衆は,エホバの祝福を受けていることを発足当初から明示してきました。(使徒 16:4,5)わたしたちはだれも,会衆を当たり前のものとみなしたり,ただ単に物理的に集まり合うための手だてにすぎないと考えたりすべきではありません。会衆はどこに住むエホバの証人にとっても,英気を養うための場所です。わたしたちは,会衆があるために一致のうちに交わりを持つことができます。だからこそエホバに教えられることも,王国の活動のために組織されることも可能なのです。―イザヤ 2:2。
3 クリスチャン会衆は,わたしたちに真理を教えるための基本的な経路です。(テモテ第一 3:15)イエスの追随者たちは「みな一つに」なるべきです。つまり,神ともキリストとも仲間の成員とも一致していなければなりません。(ヨハネ 17:20,21。イザヤ 54:13と比較。)たとえ世界のどこに行こうとも,兄弟たちは聖書の教えや原則を堅く信じており,それを行動の指針としています。
4 わたしたちは,弟子を作るという割り当てを果たすために訓練され,整えられています。毎月,「ものみの塔」と「目ざめよ!」の両誌,および「王国宣教」には有益な情報が掲載され,聖書的な話し合いを始める助けになっています。集会は,関心を持つ人をどのように探し,どのように関心を高めることができるかを示すために開かれます。世界各地で見られる増加は,この業に天からの後ろ盾があることを物語っています。―マタイ 28:18-20。
5 わたしたちは会衆を通して「愛とりっぱな業とを鼓舞(する)」励ましを日ごとに受けています。(ヘブライ 10:24,25)また,試練を忠実に耐え忍ぶよう強められます。愛のある監督たちは,圧力や思い煩いに対処するよう,わたしたちひとりひとりを援助します。(伝道の書 4:9-12)道を踏み外すおそれがある時には,必要な助言が与えられます。これほど愛のある気遣いを示す組織がほかにあるでしょうか。―テサロニケ第一 5:14。
6 わたしたちがエホバの組織と緊密な関係を保ち,一致の絆を守ること,それがエホバのご意志です。(ヨハネ 10:16)忠実な奴隷級との接触を保てるようわたしたちを助ける,会衆が用いる一つの方法は,励ましを与える旅行する監督たちの派遣です。愛のある指導にこたえ応じるなら,わたしたちは互いに引き寄せられて親密になり,このことが,ひいては霊的な強さを保つ助けになります。
7 会衆は,わたしたちが霊的に生き延びるためにどうしても必要です。会衆から離れて,受け入れられる仕方でエホバに仕えることはできません。ですから,エホバが備えてくださったものとの緊密な関係を保ちましょう。会衆の目標に沿って努力し,そこで与えられる助言を誠実な態度で当てはめましょう。そのようにして初めて,わたしたちは会衆が自分にとってかけがえのないものであることを示せるのです。―詩編 27:4。