第10部 ― 進歩的な聖書研究を司会する
家から家の宣教のために訓練する
1 聖書研究生は,バプテスマを受けていない伝道者の資格があると長老たちによって判断されるなら,公に宣べ伝える業に会衆の成員と共に参加できるようになります。(「エホバのご意志を行なうための組織」,79-82ページをご覧ください。)家から家に宣べ伝えるという課題に取り組むよう,どのように研究生を助けることができますか。
2 一緒に準備する: 良い準備は欠かせません。「王国宣教」や「論じる」の本のどこに証言例が載せられているかを教え,地元で実際に使える簡潔なものを選ぶよう助けましょう。最初の段階から,宣教奉仕で聖書を際立たせるよう励ましてください。―テモ二 4:2。
3 新しい奉仕者にとって,練習は非常に有益です。証言の練習をする時,区域でよく遭遇する反応に巧みに対処する方法を教えましょう。(コロ 4:6)クリスチャンの奉仕者として家の人のどんな質問にも答えられるようになっている必要はないということを伝えて,安心させてください。大抵の場合,答えられない質問をされたなら,その件については調べた後にもう一度お伺いします,と述べるのが最善です。―箴 15:28。
4 一緒に伝道する: 研究生が初めて家から家の宣教に出る時には,二人で準備した方法を使ってまず研究司会者が証言を行ない,観察してもらいます。それから研究生にも証言をしてもらいましょう。場合によっては,新しい奉仕者には,聖句の朗読や説明など,証言の一部だけをお願いするのが最善かもしれません。研究生の性格や能力を考慮に入れてください。(フィリ 4:5)宣べ伝える業の様々な面で研究生を段階的に訓練しながら,惜しみなく褒めましょう。
5 新しい奉仕者が定期的に,可能であれば毎週,宣教奉仕に参加する予定を確立するよう助けるのは重要なことです。(フィリ 3:16)一緒に奉仕する日時をはっきり決めましょう。また,他の熱心な奉仕者とも働くよう励ましてください。そうした人の模範を見たり,共に交わったりすることは,研究生が技術を磨き,喜びをもって家から家に宣べ伝えるうえで助けになるでしょう。