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2014 エホバの証人の年鑑
鑑14 26–35ページ
27ページの図版

昨年度のハイライト

法律上の動き

使徒パウロはクリスチャンにこう勧めました。「獄につながれている人たちのことをいつも思いなさい。自分も共につながれているかのように」。(ヘブ 13:3)エホバの僕として,わたしたちは忠実な兄弟姉妹のことをいつも思い,「王たちや高い地位にあるすべての人々」について祈ります。「それはわたしたちが,敬虔な専心を全うし,まじめさを保ちつつ,平穏で静かな生活をしてゆくためです」。―テモ一 2:1,2。エフェ 6:18。

昨年度中,エホバの証人に生じた法律上の問題を以下に取り上げます。

ロシアの兄弟たちは,ロシア正教会や政府役人による反対運動が続く中,今も「たゆみなく教え……良いたよりを宣明し」ています。(使徒 5:42)ロシア当局は依然として,本来はテロ対策用に定められた,過激活動に関するあいまいな法律を,わたしたちの出版物や兄弟たち個人に不当に適用しています。ロシアの裁判所はエホバの証人の70ほどの出版物を“過激主義的”表現を含むものと宣告しており,それらは国が発禁処分にした過激主義文書のリストに加えられています。この嫌疑をもとに,地元当局が王国会館や兄弟たちの家に押し入り,出版物を探し出そうとした例もあります。宣教に参加した多くの証人たちが警察に勾留され,写真を撮られ,指紋を採取され,警察署で収容中にしばしば脅しをかけられています。

2013年5月初め,タガンログ市の16人の兄弟姉妹が,クリスチャンの集会の組織・出席・参加と伝道活動の参加を理由に裁判にかけられました。エホバの証人が宗教活動のゆえにこのように刑事告発されたのは,ソビエト連邦の崩壊後初めてのことです。他の場所でも当局は裁判所に働きかけて,エホバの証人の文書を“過激主義的”と宣告させたり,兄弟たちを宗教的憎しみをあおったという罪に定めさせたりしようとしています。

エリトリアの兄弟姉妹の状況もよくなっていません。2013年7月の時点で,52人が刑務所におり,その中には70歳以上の兄弟8人に加え,姉妹たち6人も含まれています。パウロス・イーヤス,イーサク・モゴス,ネゲデ・テクレマリヤムの3人の兄弟は,兵役に対する中立の立場ゆえに,1994年9月24日からずっと刑務所に入れられています。

収容されている兄弟たちの半数以上は,首都アスマラの北方の砂漠にあるマイター収容所にいます。2011年10月から2012年8月にかけて,当局は25人の兄弟たちを,刑罰として地中に半分埋まった金属製のコンテナに入れました。夏の時期には中が極度の暑さになるため,日中は看守が収容者を外に出しました。しかし,食べ物や水を十分に与えられず,兄弟たちは健康を大きく損ないました。残念なことに,2012年8月,68歳の兄弟ヨハンネス・ハイレは,前年に死亡したミスギナ・ゲブレティンサエと同じように,不当な扱いによって亡くなりました。

中立の立場に反する活動を良心的に拒否する

イザヤ 2章4節とヨハネ 18章36節に基づく。

アルメニア

ヨーロッパ人権裁判所は2012年11月27日,「ハチャトゥリアンほか 対 アルメニア」事件において,エホバの証人に有利な判決を下しました。政府は,軍の管轄下で行なう代替の市民的奉仕活動を拒否したとして,17人のエホバの証人に違法な刑事訴訟を起こしていました。この違法な裁判の被害者たちに対し,アルメニアは賠償金と裁判費用を支払っています。

「ハチャトゥリアン」の件での有利な判決や,以前の「バヤティアン 対 アルメニア」事件での画期的な判決,そしてヨーロッパ人権裁判所によるその後の他の判決にもかかわらず,アルメニア政府は,良心的兵役拒否をしたエホバの証人の若者たちを起訴し,有罪としていました。しかし,2013年6月8日,政府は代替奉仕法の修正案を可決しました。これにより,代替奉仕活動を軍が管轄・監督することがなくなると思われます。良心的兵役拒否をしたために刑務所に入れられていた証人たち全員が,2013年11月12日までに釈放されました。若い兄弟たちが代替奉仕活動を申請し,順次,受理されています。

韓国

2013年10月31日の時点で,602人の兄弟たちが刑務所に入れられています。1950年以来,韓国当局は1万7,605人のエホバの証人に対し,良心的兵役拒否を理由に,合計で3万4,184年の刑を言い渡しています。

最近まで,刑務所にいる多くのエホバの証人が,犯罪者たちと同じ監房に入れられていました。中には,重犯罪者と一緒だった証人もいます。しかし,代表者の兄弟たちが韓国矯正本部の長官を訪ね,兄弟たちを他の受刑者と別にするよう,刑務所管理者に求めることを要請しました。刑務所当局はすぐに応じ,兄弟たちの大半を犯罪者たちから離したため,2013年4月には,少なくとも75%の兄弟たちが四,五人ずつ1つの監房にいます。この変化について,兄弟たちはどう感じているでしょうか。

「不道徳や汚い言葉など悪い影響から守られています」とある兄弟は話します。また別の兄弟は,「今では相互に励まし合うことができ,毎週5つの集会すべてを開いています」と言っています。

しかしその間,兵役を終えて予備役となり,後にエホバの証人になった56人が,軍事訓練の召集に応じなかったとして繰り返し起訴され,罰金を科され,勾留されています。最高で8年にわたり年に何度も召集されるため,今もこの不公正への対処に困難が強いられています。

シンガポール

代替の市民的奉仕活動を繰り返し要請したにもかかわらず,12人の兄弟は軍の営倉に入れられ,全員が3年3か月の刑に服しています。予備役を拒否したため1年の刑に服している兄弟も一人います。

トルクメニスタン

良心的に兵役を拒否した9人の兄弟たちが1年半から2年の刑に処され,しばしば看守や兵士からひどい殴打を受けています。そうした証人たちは釈放されると,当局から“再犯者”として再び起訴され,刑務所でより厳しい制限下に置かれることがよくあります。兵役を拒否したエホバの証人10人の弁護に当たる人たちが,国連規約人権委員会に異議を申し立てています。

愛国主義的な儀式を良心的に拒否する

ダニエル 3章16-18節に基づく。

32ページの図版

タンザニア: 権利が認められ,再び学校に通えるようになった若い証人たち

タンザニア

タンザニアの最高裁判所であるダルエスサラームの控訴院は,国歌を歌うのを拒んだとして生徒5人を退学させ122人を停学させた教育委員会の行動は容認できない,との判決を全員一致で下しました。2013年7月12日に公表された判決によると,控訴院は,エホバの証人の生徒が純粋な信仰を持っており,憲法上の権利として彼らの良心および信教の自由は保護されるべきであると判断しました。神への忠節を保とうとする若者たちの決意がこの勝利につながり,エホバのみ名とタンザニアでの崇拝の自由が擁護される結果となりました。

表現の自由

使徒 4章19,20節に基づく。

カザフスタン

地方宗教局が実施した“専門調査”により,幾つものエホバの証人の出版物が社会的・宗教的不和を引き起こしているとして“過激主義的”であると宣告されました。2013年4月6日,カラバリク市の警察は,個人の家で開かれていた会衆の集会に正式な許可なく押し入り,出版物を押収しました。2013年7月3日には,アスタナ経済裁判所がエホバの証人の出版物10品目の発禁処分を支持したため,依然として出版物の輸入が検閲・制限されています。さらに2012年12月,役人たちは,違法な布教活動をしたとして兄弟たちを次々と逮捕し始め,有罪としました。2013年3月28日には,宗教庁は「エホバの証人の地域宗教センター」に対し,登録されている崇拝場所以外での伝道は違法であることを,カザフスタンの全エホバの証人に伝えるよう命じました。2013年7月の時点で,21人の兄弟姉妹が当局によって起訴されています。

集会・結社の自由

ヘブライ 10章24,25節に基づく。

アゼルバイジャン

2010年1月,宗教団体担当国家委員会は,申請書に不備があるとして,エホバの証人の宗教団体の再登録を許可しませんでした。エホバの証人は指摘された不備の修正を何度も行ないましたが,当局は再登録を依然として認めていません。2012年7月31日,兄弟たちはこの件をヨーロッパ人権裁判所に申し立て,政府は法的根拠なしに宗教団体の再登録を拒んで信教の自由を侵害している,と訴えました。再登録がされないため,兄弟たちは法的立場を得られず,困難を強いられています。

個人や財産の安全と自由

フィリピ 1章7節に基づく。

ウクライナ

ウクライナのエホバの証人は信教の自由があるにもかかわらず,暴力や放火,王国会館の破壊行為などに悩まされています。捜査当局は,これらの件の捜査や起訴をきちんと行なっていません。そのため,暴徒たちはそうした行為をしても罰せられることはないと感じており,兄弟たちが犯罪行為の被害に遭うケースが2012年から2013年にかけて増加しています。2010年には5件だった破壊や放火の数は,2011年には15件,2012年には50件となり,2013年には5月までで23件に達しています。支部は,この不正行為について国連規約人権委員会に申し立てています。

28ページの図版

ウクライナ: 壊されて焼かれたこの王国会館は,再建が計画されている

自己決定権

使徒 5章29節と使徒 15章28,29節に基づく。

アルゼンチン

2012年の春に,強盗未遂事件が起きた際,そばにいたパブロ・アルバラシーニ兄弟は数か所に銃弾を受け,意識不明のまま病院に運ばれました。兄弟は事前に継続的委任状に署名し,血液製剤を使用する医療を拒否する意思を書面にしていました。病院はその明確な決定を尊重するつもりでしたが,エホバの証人ではない家族の一人が,命を救うために輸血が必要だと主張し,兄弟への輸血を命じる裁判所命令を取り付けようとしました。しかしアルゼンチンの最高裁判所は兄弟に有利な判決を下し,意識不明だったものの兄弟には医療を選ぶ権利があるとしました。兄弟は輸血を受けずに重症から完全に回復し,この大切な点において忠誠を保てるようエホバが助けてくださったことを感謝しています。

宗教的差別に遭う

ルカ 21章12-17節に基づく。

キルギス

2013年4月16日,裁判所は,王国会館が地元住民によって2度破壊されたトクトグルの兄弟たちに有利な判決を下しました。加害者たちは有罪宣告を受け,賠償金を支払うよう命じられました。最初の破壊行為の主犯者たちに対する訴追手続きも進められており,この地域で問題がなくなることが期待されています。会衆は王国会館を再建する予定です。

34ページの図版

キルギス: 地元住民によって2度破壊された王国会館

際立った法的勝利

  1. 争点: 宗教団体は大会や会衆の集会を開く際に許可を得なければならないか。

    判決: ロシア連邦の憲法裁判所は2012年12月5日,ロシア憲法は信教の自由を保障していると述べ,証人たちは事前に通知したり当局の許可を得たりせずに宗教的集会を開けるとの判決を下した。

  2. 争点: 市民には,個人の医療記録のプライバシーを守る権利があるか。背景: 2007年,ロシアのサンクトペテルブルクの市検察官代理が市内の全医療機関に対し,エホバの証人が輸血を拒否したすべてのケースを,患者への通知なしに検察当局に報告するよう命じた。ロシアの裁判所は患者のプライバシーの権利を擁護しなかったため,兄弟たちはヨーロッパ人権裁判所に申し立てを行なった。

    判決: 2013年6月6日,ヨーロッパ人権裁判所は,検察官の命令は基本的なプライバシーの権利の侵害に当たるとし,個人情報を公務員に開示すべき,「関連性があって十分な理由」はないと断定した。10月7日,再審を求めるロシアの申し立てをヨーロッパ人権裁判所の大法廷が棄却したため,6月6日の判決は確定した。―「アビルキナその他 対 ロシア」。

昨年の「年鑑」で取り上げた報告のその後

フランス政府は,2012年7月5日にヨーロッパ人権裁判所が不当な課税に関して下した決定に従っています。政府は,かつて没収したお金を利息を含めて返還しており,訴訟費用も支払っています。また,支部の財産に設定した担保権すべてを解除しました。―『2013 年鑑』,34ページ。

インドのエホバの証人は今も様々な地域で反対に遭っています。しかし,以前のように勾留されたり,事実無根の訴えを受けたりすることはなくなっています。現在,兄弟たちの受けた被害の賠償を求める20の訴えがなされています。―『2013 年鑑』,35ページ。

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