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だれかが設計?
イ設 記事32
A mallee bird.

Albert Wright/iStock via Getty Images

だれかが設計?

クサムラツカツクリの巣

クサムラツカツクリは,オーストラリア南部の内陸部に生息している鳥です。この鳥は巣の中の温度を34度前後に保ちます。何カ月もの間,どうやって昼も夜も同じ温度を保つのでしょうか。

毎年冬になると,クサムラツカツクリは幅3メートル,深さ1メートルほどの穴を掘ります。雄は落ち葉や草などを集め,穴の中に積み上げていきます。その塚が冬の終わりごろに降る雨によって湿った後,雄は産卵用の穴を掘り,塚全体を砂混じりの土で覆います。やがて塚の中の落ち葉などが発酵して熱を出し始め,天然のふ卵器が出来上がります。

クサムラツカツクリの巣の断面図。巣の上に2羽の親鳥がいる。A.産卵用の穴に3つの卵がある。B.卵の周りに腐葉土がある。C.塚は土の層で覆われている。D.雄が巣の上の土を足でかいている。雌がその様子を見ている。

クサムラツカツクリは卵(A)をふ化させるために,太陽の熱と腐葉土(B)の発酵熱を利用する。塚を覆う土(C)の厚さを調節することにより,何カ月もの間,卵の周りの温度を34度前後に保つ。そのために大量の土を足でかいて,どかしたり戻したりする。(D)

雌が卵を産みに来るたびに,雄は産卵用の穴を覆っている土をどけます。そして,産卵が終わるとすぐに塚をまた土で覆います。雌は9月から2月にかけて最高で35個の卵を産みます。a

クサムラツカツクリは度々くちばしを塚に差し込み,中の温度を測ります。そして,季節に合わせて雄が塚に手を加えます。例えば,以下のようなことをします。

  • 春には,腐葉土の発酵熱によって巣の中の温度が上がり過ぎないように,卵の上にある土をどかして熱を逃がします。その後,冷えた土を卵の上に戻します。

  • 夏には,卵を太陽の熱から守るために,塚の上にさらに土を盛ります。そして毎日朝早く,盛った土をどかし,巣と土が冷えてから元に戻します。

  • 秋には腐葉土の発酵がほぼ終わって熱が弱まるので,日中は土をほとんど全部どかし,日光によって卵や土が温められるようにします。それから,温まった土を塚の上に戻し,夜の間も巣の中の温度が保たれるようにします。

雄は毎日平均5時間以上働きます。1日に動かす土の量は延べ850キロに上ります。そうやって毎日土を動かすことで,塚の土が固まってしまうのを防ぐこともできます。そのおかげで,卵からかえったひなは土をかき分けて出てくることができます。

クサムラツカツクリが巣の上の土をかき出している様子をご覧ください。

どう思われますか 巣の中の温度を一定に保つクサムラツカツクリの能力は,進化によるものでしょうか。それとも,だれかが設計したのでしょうか。

a 卵は7週間から8週間かけてふ化するので,塚の手入れは4月まで続きます。

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