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使徒の活動 注釈 4章新世界訳聖書 (スタディー版)
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慰めの子: または,「励ましの子」。ヨセフという名前の弟子の1人に付けられたバルナバという別名を訳したもの。ヨセフはユダヤ人の間でよくある名前だったので,使徒たちはこの弟子にバルナバというあだ名を付けたのだろう。(使徒 1:23と比較。)の子という表現は,この節の別の注釈で説明されているように,人の際立った性質や特徴を示すのに使われることがあった。慰めの子という別名は,ヨセフが人を励ましたり慰めたりする点で特に優れていたことを強調しているようだ。ルカによると,ヨセフ(バルナバ)はシリアのアンティオキアにある会衆に遣わされ,仲間の信者を「励まし」始めた。(使徒 11:22,23)ここで「励ます」と訳されているギリシャ語動詞(パラカレオー)は,使徒 4:36で使われている「慰め」に当たるギリシャ語(パラクレーシス)と関連がある。この節のの子に関する注釈を参照。
の子: ヘブライ語,アラム語,ギリシャ語で「の子(たち)」という語句は,人の際立った性質や特徴を示したりひとまとまりの人々を表したりするのに使われる。例えば,申 3:18で,「勇士」つまり勇敢な戦士は,字義通りには「能力の子たち」となっている。ヨブ 1:3の「東方[の]人」という表現は,字義的には「東の子たち」という意味の表現から来ている。サ一 25:17の「どうしようもない方」という表現は,字義通りには「ベリアルの子」つまり「無価値の子」となっている表現を訳したもの。ギリシャ語聖書で,ある一定の行動を取る人やある性質を示す人が,例えば,「至高者の子」,「光の子であり,昼の子」などの表現で呼ばれている。(ルカ 6:35。テサ一 5:5)
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