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ローマ 注釈 16章新世界訳聖書 (スタディー版)
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プリスカとアクラ: この忠実な夫婦は,西暦49年か50年初めに出されたユダヤ人に対する皇帝クラウディウスの布告によってローマから追放された。クラウディウスは54年に死に,プリスカとアクラは,パウロが56年ごろにローマのクリスチャンに手紙を書いた時までにはローマに戻っていた。(使徒 18:2の注釈を参照。)パウロは2人を共に働く仲間と表現している。「共に働く仲間」に当たるギリシャ語シュネルゴスはギリシャ語聖書に12回出ていて,そのほとんどはパウロの手紙。(ロマ 16:9,21。フィリ 2:25; 4:3。コロ 4:11。フィレ 1,24)注目できる点として,パウロはコ一 3:9で,「私たちは神と共に働く者」と述べている。
私からのあいさつを伝えてください: パウロは,この節から15節で,名前を挙げた26人のクリスチャンとその他大勢の個人やグループに宛てて,あいさつを送っている。パウロがクリスチャンの姉妹たちに感謝していたことが,以下の8人のクリスチャン女性について述べていることから分かる。プリスカ,マリア,トリファナ,トリフォサ,ペルシス,ユリア,ルフォスの母親,ネレオの姉妹。この時までに,パウロは異国の人々への著名な使徒として何年も奉仕していた。(使徒 9:15。ロマ 1:1; 11:13)それでも,そうしたあいさつの言葉から分かるように,パウロは仲間のクリスチャン一人一人をいつも気遣っていた。
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