-
ローマ 注釈 16章新世界訳聖書 (スタディー版)
-
-
私のために: または,「私の命のために」。ここでギリシャ語プシュケーは人や人の命を指す。用語集の「プシュケー」参照。
命を懸けてくれた: 字義的には「首を下に置く」という意味のこの表現を,ローマ時代に行われていた首をはねることに由来する比喩表現と考える人もいる。これは,今にも殺されそうな様子を指す強烈な表現。パウロは,自分を助けるためにアクラとプリスカ(プリスキラ)が命を危険にさらしたことを示している。それは,エフェソスで銀細工人が騒動を起こした時のことだったという説がある。(使徒 19:28-31)パウロが自分の命さえ危ういと感じ,アクラとプリスカが介入してパウロのために命を懸けたのは,そうした危険な状況の時だったのかもしれない。(コ二 1:8)しかし,聖書はパウロがいつのことを言っていたかをはっきりと示してはいない。
-