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コリント第一 注釈 10章新世界訳聖書 (スタディー版)
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例: または,「警告となる例」。コ一 10:6の注釈を参照。
今の体制が終わる時に生きている: 使徒パウロは,イスラエルの歴史上の出来事を幾つか取り上げてから(コ一 10:1-10),今の体制つまり当時の情勢の終わりについて述べた。(用語集の「体制」参照。)その「体制」は律法契約と深い関係があり,次のような要素を含んでいた。祭司職,犠牲や食事の規定に関する体系,祭りや安息日を伴う幕屋と神殿での崇拝の体系,やがて人間の王が治めるようになった国家体制。イスラエル人またユダヤ人の時代や時期を特色づける多くのものが完全に終わったのは西暦70年だった。その時,エルサレムとその神殿が破壊され,律法で規定されていたユダヤ人の祭司職,犠牲,神殿での崇拝は恒久的な終わりを迎えた。そして,かつては神に選ばれた国民だったユダヤ人が異国人の間に散らされ,ルカ 21:24のイエスの預言とユダヤ人の「体制が終わる」というパウロの言葉が実現した。
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