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ガラテア 注釈 4章新世界訳聖書 (スタディー版)
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神を知るようになりました: ガラテアの多くのクリスチャンは,パウロの伝道によって「神を知るようにな」った。この節で「知るようになり」と「知られるようになり」と訳されている動詞は,知っている相手との良い関係を意味しているようだ。(コ一 8:3。テモ二 2:19)それで,「神を知る」とは,神について基本的な事実を知ることだけではない。神との個人的な関係を育むことを含んでいる。ヨハ 17:3の注釈を参照。
というより,神に知られるようになりました: パウロはこう言うことによって,人が「神を知るようにな」るには,神に知られて認識されるつまり良いと認められる必要もあることを示している。ある辞典は,「知る」と「知られる」に当たるギリシャ語を「他者の人となりや価値を認識しつつ個人的な関係を持つ」ことと定義している。人が神に好意的に見ていただくには,神の性格や考え方や物事の扱い方に沿って行動しなければならない。
価値のない: ガラテアのクリスチャンの中には,以前実践していた「理念」に再び戻ろうとする人たちがいた。「理念」には,人間の哲学や,クリスチャンがモーセの律法あるいは少なくともその一部を以前のように守るべきであるという考えが含まれたようだ。(コロ 2:8,16-18,20。ガラ 4:3の注釈を参照。)パウロはそうした「理念」を「価値のない」と表現し,字義的に「貧しい」,「貧乏な」を意味するギリシャ語を使った。この語は比喩的な意味で,「惨めな」,「無価値な」という意味にもなる。こうした「理念」は,キリスト・イエスを通して得られる宝のような真理と比べれば本当に「価値のない」ものだった。
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