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コロサイ 注釈 4章新世界訳聖書 (スタディー版)
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バルナバのいとこ: ここでパウロはマルコが「バルナバのいとこ」であると述べており,使徒 15:37-39に書かれている意見の対立は親族関係があったことで激化したのかもしれない。(この節のマルコに関する注釈を参照。)ギリシャ語聖書で,「いとこ」(アネプシオス)という語が出てくるのはここだけ。この語の主な意味は「いとこ」だが,広い意味では,さらに遠い親戚も指せる。
マルコ: 使徒 12:12,25; 13:5,13でヨハネとも呼ばれている。(マル 書名,使徒 12:12の注釈を参照。)パウロの2回目の宣教旅行(西暦49-52年ごろ)にマルコを連れていくかどうかで,パウロとバルナバは意見が対立し,「怒りが激しくぶつかって」別れることになった。(使徒 15:37-39)しかしパウロはコ一 9:6でバルナバについて前向きな仕方で述べているので,コロサイの手紙が書かれた時,2人は既に和解していたと思われる。パウロのこのローマでの最初の拘禁中,マルコが一緒にいたことからも分かるように,パウロはマルコを評価するようになっていた。マルコが「私をとても慰めてくれています」とさえ言っている。(コロ 4:11の注釈を参照。)マルコは,ローマにいるパウロのもとを訪れていた間に,マルコの福音書を書いたのかもしれない。「マルコの紹介」も参照。
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