脚注
a 主の祈りにつけ加えられた結びの句について,エドガー・J・グッドスピード博士のグッドスピード・パラレル新約聖書(1943年)76頁4節は次のように述べています。
「6:13。主の祈りの最後にある頌詠,最もすぐれた古いギリシャ語写本(Aleph,B,D,2),古いラテン語写本およびラテン・ヴァルゲート訳にはない。しかし公の礼拝の際にこの句を祈りにつけ加えて唱えるようになったのはかなり古く,4世紀末のクリソストムの時代にこれはよく知られていた。この句は明らかに歴代志略上 29章11節に基づいており,礼拝用に加えられた」
1898年1月15日号「シオンのものみの塔」31頁2節は次のように述べています。「『国と威力と栄光とは,とこしへに汝のものなればなり,アアメン』。この句は欽定訳および一部のギリシャ語写本に出ているが,最古のギリシャ語写本であるシナイ写本とバチカン写本には出ていない。従ってこの句は主の言葉につけ加えられた人間の言葉であろう。この地に関するかぎり,福音時代の全期を通じてこの言葉は真実ではなかった。地の支配は主のものでなく,地の権力は主のものではなく,地の栄光は主のものではなかった……」