脚注
a ダリヨス1世は522年12月にネブカデネザル3世の反乱を鎮圧し,その後間もなく彼を捕えてバビロンで殺すまでは,バビロンにおいて王位を確立していません。従って紀元前522年をダリヨス1世即位の年と見ることができます。ペルシャ王の治世は春の月ニサンに始まりましたから,ダリヨス1世の治世第1年は,パーカー,ダバーステインの「バビロニア年代記紀元前626年から西暦75年まで」(28頁)に示されている如く紀元前521年春に始まったことになります。その場合ダリヨス1世の治世第6年は紀元前516年4月11日から12日にかけて始まり,治世第6年の陰暦12番目の月(アダル)の末まで,すなわち紀元前515年の3月末まで続いたことになります。この計算に従えばゼルバベルが宮の再建を完成したのは,紀元前515年3月5日から6日にかけてのことでした。