脚注
b 「国際標準聖書百科事典」は,その不確実なことを示して次のように述べています。「ティベリウスは西暦13年(あるいはモムセンによると西暦11年)に,特別の法律により共同統治者として起用された。またティベリウスは,アウグスッスと共同で支配していたとはいえ,彼の単独の支配になってはじめてカエサルとしての統治を始めたということにも注目してよいでしょう。ですから論理上,「ティベリウス・カエサルの第十五年」は,彼の実際の統治の第十五年であったことになります。オランダの学者,J・J・ファン・オステルジーは,自分では第十五年を共同支配の時から数えることを好みますが,「ローマ皇帝の統治期間は,通常,皇帝が単独で支配した時から数えられることは確かである」と述べています。