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  • 親の知らない世界にいる子どもたち
    目ざめよ! 2008 | 10月
    • 親の知らない世界にいる子どもたち

      今この瞬間にも,何百何千万もの子どもたちがインターネットを使っています。自宅で,学校で,友達の家で,そして携帯電話があればほとんどどこにいようとインターネットを使えるのです。親たちは否定しがたい現実を突き付けられています。たいていの場合,親よりも子どものほうがインターネットという新しい世界になじんでいます。中には,自分がネットでしていることを親に知られないようにする方法を知っている子どもさえいます。

      こう考えると,親であるあなたは不安を感じますか。きっとそうでしょう。では,手の打ちようがないのでしょうか。いいえ,打つ手はあります。確かにあなたは,インターネットの世界に住み慣れている子どもに比べて自分は何も知らない旅人のようだ,と感じておられるかもしれません。そうではあっても,その世界のおおまかな様子を知ることはできます。そして,コンピューターの専門家にならなければ子どもの安全を守れない,というわけではありません。

      この一連の記事は,役に立つ情報を提供しています。とはいえまず,インターネットで子どもが遭遇する危険を幾つか見てみましょう。

  • ネットの世界にいる子どもたち ― 親が知っておくべきこと
    目ざめよ! 2008 | 10月
    • ネットの世界にいる子どもたち ― 親が知っておくべきこと

      少し前までは,コンピューターの設置場所に気をつけさえすればインターネット上での安全は確保できる,と考えられていました。家族の共用スペースに設置しておけば子どもをインターネットの闇の部分から遠ざけておける,という考え方です。置き場所に気をつけるのは今でも大切です。(常識的に考えても,子ども部屋でインターネットを使わせるのは危険です。)とはいえ,それだけで安全が保証されるわけではありません。現在では,様々な所からワイヤレスでネットに接続できます。携帯電話でも可能です。インターネットカフェやインターネットキオスクや図書館でも,そしてもちろん友達の家でもインターネットを使えます。こうした状況になっているので,子どもが親の目の届かないところで好き勝手にインターネットで遊ぶ,ということは十分考えられます。

      では,子どもたちを引きつけるインターネットサービスとそこに潜む危険を幾つか考えてみましょう。

      Eメール

      どんなもの? 電子的に送信される文字メッセージ。

      魅力は? メールを使えば,費用をかけずに手早く友達や家族と通信できます。

      知っておくべき点 スパムとも呼ばれる迷惑メールは,煩わしいだけではありません。いかがわしい,あるいは甚だしく卑猥な内容であることが少なくありません。個人情報を盗む目的で,受け取った人(疑うことを知らない子どもを含む)の情報を聞き出すためのリンクが埋め込まれていることもあります。二度と送らないでほしいと断固要求するつもりでも,そうしたメールに返信すると,メールアドレスが有効であることが相手に分かってしまい,迷惑メールがさらに送り付けられる結果になるかもしれません。

      ウェブサイト

      どんなもの? 団体,教育機関,企業,個人によって作成され管理されている電子ページの集合体。

      魅力は? 無数のサイトがあり,ショッピング,検索,友達との連絡,ゲームや音楽の利用やダウンロードなど,多種多様なことが可能です。

      知っておくべき点 あくらつな人たちが様々な仕方でウェブサイトを悪用しています。露骨なセックスを売り物にしたサイトが多くあり,用心していないと行き当たってしまいます。米国では,調査対象の8歳から16歳の若者の90%が,ネットでポルノに出くわしたことがあると回答しました。ほとんどの場合が,宿題をしている時でした。

      十代の若者にギャンブルを勧めるサイトにアクセスするのも簡単です。カナダでは,調査対象になった10年生と11年生の男子生徒の4人に1人が,そうしたサイトにアクセスしたことがあると認めました。ネット上のギャンブルは中毒性が強いので,専門家たちは憂慮しています。また,「拒食ライフスタイル」を称揚するプロアナ(拒食症支持)サイトと呼ばれるものもあります。a さらに,宗教や民族の異なる少数派に対する憎しみをあおるサイトや,爆弾の作り方,毒物の調合法,テロの実行方法を指南するサイトもあります。オンラインゲームには,過激な暴力描写や血なまぐさいシーンがあふれています。

      チャットルーム

      どんなもの? 文字の形でリアルタイムに会話するためにネット上に設けられた場。たいていは特定の話題や関心事を中心に会話する。

      魅力は? 共通の関心事を持つ大勢の相手と,一度も会ったことがなくても,話しをすることができます。

      知っておくべき点 頻繁にチャットルームに入って来る性犯罪者がたくさんいます。子どもを誘い,ネット上で,あるいはじかに会って性的接触を持とうとするのです。「ネットで子どもはいったい何をしているのか」(英語)という本の共同執筆者である女性は,安全について調査するため,ネット上で12歳の子どもの振りをしてみました。どうなったでしょうか。「すぐに,ある人からプライベートなチャットルームに誘われた。入り方が分からないと言うと,その親切な新しい友達は手を貸してくれ,それから,きみは[ネットでの]セックスがしたいかい,と聞いてきた」。

      インスタント・メッセージ

      どんなもの? 1人以上の相手とリアルタイムでやり取りできる,文字の形での会話。

      魅力は? インスタント・メッセージでは,自分で作ったコンタクトリストに載っている友達の中から相手を選ぶことができます。カナダでの調査によると,16歳と17歳の若者の84%はインスタント・メッセージで友人とやり取りしており,そのために1日1時間以上を費やしています。

      知っておくべき点 インスタント・メッセージでの会話は,子どもが勉強など集中を要する事柄を行なうのに妨げとなることがあります。さらに,子どもがだれと会話しているか親には分かりません。聞こえないからです。

      ブログ

      どんなもの? ネット上の日記。

      魅力は? ブログには,自分の考え,気持ち,行動について書くことができます。たいていのブログでは,読んだ人がコメントを残せるようになっており,そうした反応があるので子どもは夢中になります。

      知っておくべき点 ブログは公開されています。子どもが不用意に書いた情報によって,自宅の住所,家族,学校などが特定されかねません。別の問題点として,ブログは人の評判を傷つけることがあります。ブロガー(ブログの作成者)自身の評判にも影響します。雇用者の中には,求職者を採用するかどうか決める際に当人のブログを見る人もいます。

      ソーシャル・ネットワーキング・サイト

      どんなもの? 自分でウェブページを作成し,画像や動画やブログも加えていけるサイト。

      魅力は? ウェブページを作成し,色々なものを加えることにより,若い人たちは自分らしさを表現できます。たくさんの新たな“友達”との出会いがあります。

      知っておくべき点 ジョアナという女の子は,「ソーシャル・ネットワーキング・サイトはネット上のパーティーみたいなものです。すごく気味の悪い人もやって来ます」と言います。サイトに掲示された個人情報は,あくらつな若者や大人に悪用されかねません。それで,インターネット上の安全の専門家パリー・アフタブはそうしたサイトを,「性犯罪者のためのショッピングモール」と呼んでいます。

      さらに,ネット上での友人関係は表面的なものになりがちです。若者の中には,サイトにアクセスしてくれる人たちに自分の人気度を印象づけるだけのために,会ったこともないネット上の知り合いをどんどん増やしていく子たちがいます。キャンディス・ケルシーは自著「MySpace<マイスペース>世代」(英語)に,「どれほど多くの人に好かれているかだけを基準にして人間の社会的株価を評価する」ような嘆かわしい事態になっている,と書いています。そして,こう付け加えています。「この商品売買的な人間関係によって,子どもたちは非人間的な存在にまで成り下がっている。そして,友達を増やすために何としても自分をアピールしなければならないという途方もないプレッシャーをかけられている」。ですから,「ネットで子どもはいったい何をしているのか」という本が次のように問いかけているのはもっともなことです。「出会った人をいとも簡単に切り捨ててしまえる電子社会にいる子どもに同情心や思いやりの大切さを教えることなど,どうしてできるだろう」。

      これら六つのほかにも,今の子どもたちを魅了するインターネットサービスはたくさんあります。親である皆さんは,お子さんを危険から守るために何ができるでしょうか。

      [脚注]

      a 多くのプロアナサイトやプロアナ団体は,拒食を推奨しているわけではないと唱えています。しかし,拒食を病気としてではなく一つのライフスタイルとして提示しているサイトがあります。そうしたサイトに設けられた意見交換の場では,体重をごまかす方法や,食事を抜いていることを親に知られないようにする方法などの情報がやり取りされています。

      [4ページの拡大文]

      インドのインターネットユーザーは急激に増加 ― わずか1年で54%増加 ― しており,その大半は若者である

      [7ページの拡大文]

      「ウェブカメラは子どもが友達や親族と連絡を取り合うのに便利で費用のかからない道具だ,と親は考えるかもしれないが,性犯罪者にとっては子ども部屋を簡単に覗ける窓のようなものである」。―FBI長官ロバート・S・モラー3世

  • ネットの世界にいる子どもたち ― 親にできること
    目ざめよ! 2008 | 10月
    • ネットの世界にいる子どもたち ― 親にできること

      お子さんが家の車のキーを持っていることと,無制限にインターネットを使えること ― 親のあなたにとってどちらのほうが心配ですか。どちらも,幾らかの危険が伴います。同時に,それなりの責任が求められます。親は,車の運転に関していつまでも子どもに制限を課しておくわけにはゆきません。とはいえ,安全運転のための訓練を受けるよう見届けることはできます。インターネットの使用に関しても,多くの親は同様の方法を取っています。以下の聖書の原則は役に立つでしょう。

      『明敏な者はみな知識をもって行動する』。(箴言 13:16)子どもがインターネットを使っているのであれば,親は,インターネットの基本的な機能を理解しておく必要があります。また,子どもがインスタント・メッセージを使ったりウェブページを見たりして何を行なっているかを,把握しておく必要があります。「わたしはもう若くないからとか教育がないからとか言ってあきらめてはいけません。遅れずにテクノロジーに付いて行きましょう」と,二人の子の母であるマーシェイも述べています。

      『新しい家を建てる場合,あなたは[平らな]屋根のために欄干を造らなければならない。転ぶ者がそこから落ちることのないためである』。(申命記 22:8)インターネット・プロバイダーやコンピューターソフトが提供しているペアレンタルコントロール(親による制限)機能は,不適切なポップアップや有害なサイトに対する「欄干」となります。子どもが住所や氏名などの個人情報を漏らしてしまうのを防いでくれるソフトもあります。とはいえ,そうした保護機能も万能ではないという点を忘れてはなりません。それに,コンピューターに詳しい子どもは抜け道を見つけだすかもしれません。

      「自分を孤立させる者は利己的な願望を追い求める。その者はあらゆる実際的な知恵に逆らって突き進む」。(箴言 18:1)英国での調査は,9歳から19歳までの若者の20%近くが自分の部屋でインターネットにアクセスできることを示しています。目につく所にコンピューターを置けば,親は子どもがインターネットで何をしているかをいつでもチェックできますし,子どもも,不健全なサイトを見ないようにしようと思うでしょう。

      「自分の歩き方をしっかり見守って,それが賢くない者ではなく賢い者の歩き方であるようにし,自分のために,よい時を買い取りなさい。今は邪悪な時代だからです」。(エフェソス 5:15,16)インターネットをいつ,どのくらいの時間使ってよいか,どんなサイトを見てよいか,どんなサイトはよくないか,を決めましょう。親の方針を子どもに知らせ,しっかり理解したか確かめましょう。

      もちろん,子どもはいつでも親の目の届く所にいるわけではありません。ですから,親のいない所でも賢い決定を下せるよう健全な価値観を植え付けておくことは大切です。a (フィリピ 2:12)インターネットに関する決まりを破ったらどうなるか,はっきり具体的に説明しておきます。そして,決めた事は実行しましょう。

      『[良い母親は]自分の家の状態を見守っている』。(箴言 31:27)お子さんがどのようにインターネットを使っているか監督するとともに,そうすることをお子さんに知らせておきましょう。これはプライバシーの侵害にはなりません。そもそも,インターネットは公開された場です。親が子どものインターネットアカウントを把握し,メールの内容やアクセスしたサイトを時々チェックすることを,米国のFBIは勧めています。

      『思考力があなたを守り,識別力があなたを保護するであろう。それは,悪い道から,ゆがんだ事柄を話す者からあなたを救い出すためである』。(箴言 2:11,12,14)当然ながら,監督したり確認したりすることには限界があります。お子さんを守る点で,親の教えと手本ははるかに大きな保護となります。ですから,時間を取って,ネット上で生じうる事柄をお子さんと話し合ってください。何でも話し合えるようにしておくことは,インターネットに潜む危険に対する最大の防御となるのです。クリスチャンであるトムはこう述べています。「二人の息子のどちらにもネット上の“悪い”人について教えました。さらに,ポルノとは何か,それを避けるべきなのはなぜか,知らない人と決してやり取りしてはならないのはなぜか,ということも説明しました」。

      あなたもお子さんを守れます

      ネット上の危険から子どもを守るのは簡単なことではありません。そのうえ,インターネットの利用形態はどんどん変化しています。テクノロジーは子どもに,新たな可能性だけでなく,これまでにない危険ももたらすでしょう。子どもが今後も危険に対処していけるよう,親はどのように備えさせることができるでしょうか。『知恵は身の守りである』と聖書は述べています。―伝道の書 7:12。

      お子さんに知恵を与えましょう。危険を避けつつインターネットを正しく用いるにはどうしたらよいか,教えましょう。そうすればインターネットは,お子さんの安全を脅かすことのない道具となるでしょう。

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