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  • スミルナの使いへ
    『その時,神の秘義は終了する』
    • れていることばがそのとおりになります」― コリント第一 15:52後半-54。

      28 不朽と不滅性を付与されるので,彼らが「第二の死に損われる」ことは決してありません。

      29 それでイエスは,征服を遂げるクリスチャンにどんな壮大な事柄を約束されましたか。

      29 こうして,啓示 2章11節のすばらしい約束は,霊が諸会衆に述べることを聴く,征服を遂げるクリスチャンたちが,「第一の復活」つまり,起こる時,質そして重要さの点で「第一」の復活にあずかることを意味します。また彼らは,「神のパラダイスにある命の木から食べる」ことを許されるのですから,天的な,「神のパラダイス」において,とこしえに,「第二の死」を完全に免れるという特権を享受します。死に至るまでも忠実な征服者に対する,なんと壮大な報いではありませんか。

  • ペルガモンの使いへ
    『その時,神の秘義は終了する』
    • 第10章

      ペルガモンの使いへ

      1 (イ)ペルガモンはどこにありましたか。(ロ)その都市はどんなことで有名でしたか。

      パトモス島の北北東約210㌔,スミルナの北約80㌔,ローマのアジア州の北方境界線近くに,ミシアの都市ペルガモンがありました。そこには,約300㍍の城砦(アクロポリス)と,医術の神アスクレピオスの神殿および医学の大学がありました。クリスチャンの使徒たちが使ったような羊皮紙(パーチメント)は,その名をペルガモン,すなわちカルタ・ペルガメナに由来します。(テモテ第二 4:13)ペルガモンは皇帝崇拝を支持し,同市にはローマ帝国の初代皇帝カエサル・アウグスツスを崇拝する神殿がありました。ペルガモンに設立されたクリスチャン会衆は,啓示の書き送られた七つの会衆の一つであり,使徒ヨハネは,この会衆にあてて次のように書くよう指示されました。

      2,3 ペルガモンの会衆に対する音信を簡潔に要約しなさい。

      2 「また,ペルガモンにある会衆の使いにこう書き送りなさい。鋭くて長いもろ刃の剣を持つ者がこう言う。『わたしはあなたが住んでいる所を知っている。それはサタンの座のある所である。それでもあなたはわたしの名をしっかり守りつづけており,あなたがたの傍ら,サタンの住むところで殺された,わたしの証人,また忠実な者であるアンテパスの日にも,わたしに対する信仰を否定しなかった。

      3 「『とはいえ,わたしには,あなたを責めるべきことが幾つかある。すなわち,あなたのところにはバラムの教える堅く守っている者たちがいる。彼はバラクを教えて,つまずきのもとをイスラエルの子らの前に置かせ,偶像に犠牲としてささげられた物を食べさせ,また淫行を犯させた。あなたのところには,同じようにニコラオ派の教えを堅く守る者たちもいる。それゆえ悔い改めなさい。そうしないなら,わたしは速やかにあなたのところに行き,わたしの口の長い剣で彼らと戦うであろう。

      4 ペルガモンに対する音信を結ぶさい,キリストは征服者に何を約束しておられますか。

      4 「『耳のある者は霊が諸会衆に述べることを聞きなさい: 征服する者には,隠されているマナの幾らかを与えよう。また白い小石を与えよう。その小石には,それを受ける者以外にはだれも知らない新しい名が書かれている』」― 啓示 2:12-17。

      5 鋭いもろ刃の剣は,話しているかたがだれであることを示していますか。彼は何のためにその剣を使いますか。

      5 ここで話をしているかたは,自分の口から鋭いもろ刃の剣が出ていると警告していますから,栄光を受けたイエス・キリストであることが分かります。(啓示 1:16)彼は,不敬な者たちがペルガモン会衆から除かれるか,悔い改めるかしないなら,その剣をもって彼らと戦うと迫っておられます。鋭い,もろ刃の長い剣のような,ご自分の口から出る司法上の決定をもって,彼はご自分の真の追随者から成る会衆を清く保ち,分派から守るために戦われるのです。

      6 (イ)イエスがペルガモンに関して述べた事柄は,彼がその状態を知っておられたことをどのように示していますか。(ロ)「サタンの座」は何を表わしていますか。

      6 栄光を受けたイエス・キリストは,油そそがれたご自分の追随者たちが,西暦1918年の第一次世界大戦終了以来陥っている試練の状態をご存じです。同様に,西暦1世紀,ペルガモン会衆が陥っていた困難な事態をも知っておられました。彼は,このクリスチャン会衆のあったペルガモンを,「サタンの座のある所」,「サタンの住む」所と呼ばれました。(啓示 2:13)「サタンの座」とは,彼が政治支配者また審判者として座する所です。(啓示 20:4およびマタイ 19:28; ルカ 22:30と比較してください。)その座する所は,彼が自分の支配権の基とするもの,支配と裁きを正当化し,支持するのに役立つものを象徴しています。では,どんな基礎の上に,彼は権力の座を据えるのですか。

      7 サタンは何を基礎に自らを神に逆らう者としましたか。支配者としてのエホバに関し,彼はどんなことを主張しましたか。

      7 その基礎は,彼の名そのもの,すなわち,「逆らう者,敵対者」を意味するサタンという名に示されています。アダムとエバが創造されて間もないエデンの園において,この強力な霊の被造物サタンは,宇宙の主権者つまり,天と地の主権者としてのエホバ神に反逆し始めました。彼は,神また支配者としてのエホバは,ご自分の臣民また崇拝者としての被造物から,愛ある,無私の忠節を得ていないし,得ることもできない,また,被造物はエホバに絶対的に依存しているのでもない,との見方をしました。サタンはこれを基礎に,自らをエホバに逆らう者とし,それら被造物すべてに支配を広げるべく,自分の座を設けたのです。その被造物たちは,エホバに真の忠節を尽くす,心からの崇拝者ではない,とサタンは主張しました。それらを自分の臣民としてとらえる能力を証明する権利,それが,エホバ神の王座に対抗する座を設けるためにサタンの置いた基礎です。エホバ神は専心の献身と絶対の服従を要求する神また支配者として自分を維持することはできない,とサタンは主張したのです。

      8 サタンはペルガモンの会衆を試すことになる状況を,どのように特別に作り出しましたか。彼の目的は何でしたか。

      8 彼は,この点に関してクリスチャン会衆を試す状況を,古代ペルガモンに特別に作り上げました。そこに,すべての異教の男神および女神の主神たるゼウス,つまりユピテルの神殿を据えさせました。また,ペルガモンのアクロポリスの岩から,ゼウスつまりユピテルの王座の祭壇を彫らせました。ゼウスつまりユピテルはこうしてたたえられはしましたが,自分に専心の献身がささげられるよう強要することはせず,他の神々や女神が,自分に従属するものとして崇拝されることを許しました。サタンは,エホバ神をゼウスつまりユピテルのような立場に,すなわち,専心の献身と宇宙主権に対する主張を断念しなければならないような立場に陥れることを望んだのです。

      9 (イ)ローマ皇帝の崇拝が制定された真の目的は何でしたか。(ロ)ローマ皇帝は専心の崇拝を要求しましたか。説明しなさい。(ハ)ペルガモンが真に「サタンの座のある所」である,と言い得るのはどうしてですか。

      9 また,サタンはここペルガモンに,西暦14年に死んだローマ皇帝,アウグスツスつまりオクタビアヌス・カエサルを崇拝する神殿を建てさせました。ローマ皇帝の崇拝を制定することは実際には政治手段であり,ローマ帝国の雑多な被征服民を彼らすべてに共通の神であるローマ皇帝の崇拝によって統合する意図がありました。ローマ皇帝はこの点,帝国の臣民から宗教上の専心の献身を要求することはしませんでした。彼らは依然,地方の,あるいは自国の神や女神を崇拝することができました。ただ,自分の崇拝に皇帝を含めることにより,共通の皇帝崇拝を行ない,共通の宗教的なきずなにより統合されねばならなかったのです。ローマ皇帝およびゼウスつまりユピテルに対する崇拝は,実際にはエホバ神の大反逆者を崇拝することであり,それゆえにペルガモンは,「サタンの座のある所」また「サタンの住むところ」と言うことができたのです。

      10 (イ)油そそがれたクリスチャンの残りの者に,同様な試みが課せられていることを説明しなさい。(ロ)彼らはこの試みにどう応じてきましたか。

      10 サタンの座と存在にこれ程近く接していたため,エホバ神に対するそのクリスチャン会衆の専心の献身は,19世紀前,厳しく試されました。今日,同様な試みが,天でキリストと共に統治することになっている,油そそがれた残りの者たちに課せられています。どのようにですか。1918年の第一次世界大戦終結以降,諸国民の間で自決の精神が称揚され,そのため国家主義が世界をふうびし,その結果多くの新しい国が誕生しています。それら政治国家のすべては,臣民から国のために命を犠牲にするほどの専心の献身を要求し,実際には政治国家を神の上に置いています。しかし,この決定的な試みにもかかわらず,今日の油そそがれた残りの者は,ペルガモンのクリスチャンと同じく,「わたしの[キリストの]名をしっかりと守りつづけて」います。彼らは,「イエスは主である」と公にふれ告げ続け,どんな圧力を受けようと,「イエスはのろわれている」,また,政治国家(「カエサル」)は主である,と言うことを拒みます。―コリント第一 12:3。

      『わたしの証人,アンテパス』

      11 アンテパスとはだれですか。彼はどのように忠実な者として死にましたか。

      11 今日のこの油そそがれた残りの者たちに対し,栄光を受けたイエス・キリストは次のように言うことができました。あなたは,「あなたがたの傍ら,サタンの住むところで殺された,わたしの証人,また忠実な者であるアンテパスの日にも,わたしに対する信仰を否定しなかった」。(啓示 2:13)アンテパスは帝政の問題に関して殺されたに違いありません。ローマ帝国の神格化された元首,カエサルを神として崇拝することを拒絶し,エホバを生ける全宇宙の頭たる神,また唯一の生ける真の神として崇拝し続けることを選んだのです。彼は,エホバ神によって主つまりキュリオスに任命されたかたとしてのイエス・キリストに付き従い続けました。ですから,この点に関して,主イエス・キリストは,アンテパスを「わたしの証人,また忠実な者」と言うことができたのです。―マタイ 23:9,10。コリント第一 8:5,6。エフェソス 4:5,6。使徒 2:36。

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