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  • 天における神のメシア王国の誕生
    『その時,神の秘義は終了する』
    • しておられることは極めて明白です。ですから,怒ったへびなる龍は,望むなら,油そそがれた残りの者と,献身した彼らの仲間の証人である増えゆく「大群衆」に対し,引き続き戦いをいどめばよいでしょう。龍は,彼らがハルマゲドンにおける「全能者なる神の大いなる日の戦争」で滅ぼされるのを見る代わりに,その者たちが生き残るのを見るのです。その後,つまりハルマゲドン後に,大いなる龍と悪霊が底知れぬ深みに投げ込まれるのを見るのは,実にそれら生き残った者たちにほかなりません。―啓示 20:1-3。

  • 「神の秘義」に対する地上の敵
    『その時,神の秘義は終了する』
    • 第22章

      「神の秘義」に対する地上の敵

      1,2 (イ)「神の秘義」がエデンの園で紹介されて以来,悪魔サタンはどんな立場を取って来ましたか。(ロ)それは,「神の秘義」が終了し,他の者たちに明らかにされるのを阻止しようとした支配分子をどこに置きますか。(ハ)ヨハネは幻の中で次に何を見ましたか。

      悪魔サタンは,「神の秘義」つまり,栄光を受けたイエス・キリストの管理する,神のメシアによる王国に対する大敵です。エデンの園で神の預言的な通告が彼に与えられ,それが創世記 3章15節に記録されて以来,「初めからのへび」は,この「神の秘義」が終了し,天と地のすべての者の注視する前で完全に明らかにされるのを阻止しようと試みてきました。そうであれば,この「神の秘義」の敵である地上の支配分子たちが,象徴的な「大いなる龍」,「初めからのへび」の側に付いていることに議論の余地はありません。彼らが,メシアに関する秘義の神からではなく,悪魔サタンから出ていることは間違いありません。使徒ヨハネは,「大いなる龍」と使いの悪霊たちが天から地へ放逐され,地上にいる,神の油そそがれた残りの者,つまり,神の「女」の胤のうちの「残っている者たち」に戦いをいどみに行くところを見ましたが,彼がその次に目にした幻の明白な意味は,実はそのことだったのです。ヨハネはこう述べています。

      2 「そして龍は海の砂の上に立ち止まった。また,わたしは一匹の野獣が海から上って行くのを見た。十本の角と七つの頭があり,その角の上には十の王冠があったが,その頭には冒とく的な名があった。さて,わたしの見た野獣はひょうに似ていたが,その足はくまの足のようであり,その口はししの口のようであった。そして,龍は自分の力と座と大きな権威をその野獣に与えた」― 啓示 13:1,2。

      3,4 (イ)ヨハネが見た象徴的な「野獣」は,1914年に存在するようになりましたか。(ロ)「野獣」がこの時点で幻の中に持ち出されたのはなぜですか。(ハ)象徴的な「海」は何ですか。

      3 海の砂の上に立ち止まった龍は,その象徴的な龍自身と使いの悪霊たちが天から投げ出された後に初めて,野獣が海から上って行くのを見たのではありません。この象徴的な「野獣」は,実際には,1914年の天における神のメシア王国の誕生,およびその後に生じた,龍と使いの悪霊たちの地への放逐より,はるか以前から存在し,獣的性質を発揮していました。龍は海の砂の上に立ち止まり,見える地的組織が自分の代理また手先としてどのように機能を果たし,また作用するかを見ていると描写されています。これは,龍が今この地球の近辺にいることから,当を得ていると言えます。海は言うまでもなく象徴であり,人類の非常に大きな部分(「もろもろの民と群衆と国民」)を表わしています。この部分は,神の主権に逆らい,神から遠ざけられており,自分の好む政治形態を生み出します。(啓示 17:15)これと一致して,神の預言者はイザヤ書 57章20,21節で次のように述べています。

      4 「悪者はなみだつ海のごとし 静かなること能はずしてその水つねに濁と泥とをいだせり わが神いひたまはく悪き者には平安あることなしと」。

      5 どの聖句は,「底知れぬ深みから上る野獣」と「海から」上って行く「野獣」とが同じものであることを明らかにしていますか。

      5 自然の海には,そこいも知れぬ深さがあります。(創世 1:2; 7:11; 8:2。申命 8:7; 33:13,LXX)それで,『底知れぬ深みから上り』,神の「ふたりの預言者」を殺す「野獣」は,「海から上って行くのを」龍が見た「野獣」と同じです。(啓示 11:7)「龍」の,目に見えない影響力の下に,この象徴的な野獣は動揺する人類の「海」から出て来ます。それは神の平安を得ておらず,メシアによる王国に望みを置いてもいません。この「野獣」が海から出て来たことは,西暦前6世紀における預言者ダニエルの夜の幻の一つを思い起こさせます。彼はその幻の中で,風に揺れ動く海の中から「四箇の大なる獣」が出て来るのを見ました。神の使いの説明によると,その四つの獣は相次いで生じる四つの政治的世界強国を象徴しており,第一の獣はしし,第二の獣はくま,第三の獣はひょうのようでした。(ダニエル 7:1-26)それと同様に,海から上って来るのを龍が見る野獣も,人間の政治組織を象徴しています。

      6 この野獣がひょうに似ており,さらに,くまの足とししの口を備えていることは,その始まりの時に関して何を示唆していますか。

      6 この海の獣は,ひょうに似ていることから,ダニエルの見た第三の獣,つまり,ギリシャ(マケドニア)世界強国を表わす獣に幾分似ていました。その足がくまの足に似ている点で,ダニエルの見た第二の獣,つまり,メディア-ペルシャ世界強国を表わす獣の特徴を備えていました。また,口がししの口のようであったことは,ダニエルの幻の中の第一の獣,つまり,バビロニア世界強国を表わす獣の特徴を持っていたことになります。このことは,この象徴的な「野獣」が,西暦前7世紀ないし6世紀つまり,ししのようなバビロニア帝国の時代にすでに存在していたか,あるいは形成途上にあったことを示唆しています。

      7 「野獣」は実際にはどれほど昔から存在していましたか。

      7 しかし,「野獣」は七つの頭を持っており,これは,その「野獣」がバビロニア世界帝国以前に存在していたか,または形成途上にあったことを示しています。といっても,どれほど以前のことですか。それは,聖書歴史の中でエホバの選ばれた民と関係を持った最初の世界強国の時代です。それはエジプト世界強国であり,西暦前8世紀以前,さらには,エジプトの首相であったヘブライ人ヨセフの死後(西暦前1657年),つまり西暦前17世紀の昔にさかのぼります。ですから,これは古代エジプトから英米世界強国に至る七つの世界強国より成る複合的な野獣,複合的な政治組織です。

      8 (イ)海の獣の七つの頭に対応するものはどこに見いだされますか。それは何を暗示していますか。(ロ)海の獣は何を表わしていますか。

      8 この海の獣の七つの頭は,龍の七つの頭に対応し,龍の七つの頭を反映しています。(啓示 12:3)この相応関係は,「大いなる龍」である悪魔サタンが,相次いで起こる七つの世界強国の上に目に見えない頭の権を行使し,それら強国の上に,『ペルシャの君』,「ギリシャの君」といった,目に見えない悪霊の君を任命してきたことを暗示しています。(ダニエル 10:13,20)この海の獣の実体を調べて行くにつれ,それが,ノアの時代の洪水後二世紀に始まり,今日まで存続している,全世界にまたがる悪魔サタンの政治組織全体を表わしていることがいよいよはっきりしてきます。

      9 海から出て来た象徴的な「野獣」の始まりを描写しなさい。

      9 海から出て来た象徴的な「野獣」は,実際には,族長ノアの曾孫であるニムロデの時代,そして洪水後ノアがまだ生きていた間に動きを開始しました。創世記 10章8-12節〔新〕はこの点を次のように描写しています。「クシ,ニムロデを生り彼始めて世の権力ある者となれり 彼はエホバ〔に逆らう〕権力ある猟人なりき是故にエホバ〔に逆らう〕夫権力ある猟人ニムロデの如しといふ諺あり 彼の国の起初はシナルの地のバベル[バビロン],エレク,アツカデ,及びカルネなりき 其地より彼アツスリヤに出でニネベ,レホポテイリ,カラ およびニネベとカラの間なるレセンを建たり是は大なる城邑なり」。

      10 海の獣にその力を与えたのはだれですか。その目的は何ですか。

      10 これらの事柄から明らかなように,海から出て来た野獣に「自分の力と座と大きな権威」を与えたのは,「龍」すなわち悪魔サタンであり,エホバ神ではありません。(啓示 13:2)野獣はその力,座そして大きな権威を,エホバ神に敵し,また,「神の秘義」を終了させようとするそのご意志に終始逆らって用いてきました。

      11 (イ)「野獣」の角の数が頭の数より多いことに関し,どんな説明が可能ですか。(ロ)角は何を表わしますか。力と権威に関し,獣とイエス・キリストはどのように比較されますか。

      11 それは頭の数よりも多い角を持っています。したがってある頭には,メディア-ペルシャ,東西両帝国から成るローマ帝国,また英米世界強国などの二重世界強国を表わす,二つの角があったのかもしれません。「角」は「王」また支配的要素を示しました。各の角の上に「王冠」があることは,その点を強調しています。「龍」の場合には,七つの頭の各に王冠がありましたが,現在統治しておられるイエス・キリストに関しては,「頭には多くの王冠がある」と書かれており,その数が七つか十か,あるいはそれ以上なのかは述べられていません。それら「多くの王冠」は,彼が「王の王また主の主」であるしるしです。(啓示 19:12,16; 17:12-14。ダニエル 8:20-22)それゆえ,海から出て来る野獣の持つ,王としての十の「角」は,ハルマゲドンにおける神の戦争のさい,王なる王に抵抗することができず,王権と権威をはく奪され,王座を失います。王冠を着けた十の角が七つの頭の上にあるということは,海から上って来た野獣が,西暦前23世紀のニムロデの時代から今日に至る,地上全世界に及ぶサタンの年経た政治組織を表わすという論議を強めるものです。

      12,13 「野獣」は『その頭に冒とく的な名』を持っていました。どのように。

      12 この政治的「野獣」の,悪魔的性質は,『その頭に冒とく的な名』があるという点にさらに示されています。(啓示 13:1)「冒とく的」という語を用いた使徒ヨハネは,ギリシャ語の「冒とく」という語が,「評判(あるいは,信用)を傷つける(爆破させる)」,打つために「言葉またはうわさを投げつける」という考えを伝える語根から出ていることを知っていたと思われます。

      13 それで,「冒とくする」とは,「神ご自身に関し,あるいは,神とある特有の関係にあるものに関し,不敬な態度で話す」という意味を持つようになりました。(パーカーストの「新約聖書希英辞典」,97ページ)例えば,エジプト世界強国のファラオは自分を神と同格に置きましたが,エホバ神に対する彼らの態度は,預言者モーセに対する次の侮べつ的なファラオの返答に公然と示されています。「エホバは誰なればか我その声にしたがひてイスラエルを去しむべき我エホバを識ず亦イスラエルを去しめじ」。(出エジプト 5:2)こうしてエホバの真の民を扱う点で,七つの頭のような,サタンの政治組織の世界強国すべては,真の神を冒とくしたのです。彼らは「冒とく的な名」を自分のものとしました。

      「致命的な打ち傷」がいえる

      14 野獣の命はどのように,また,何によって脅威にさらされましたか。

      14 海から出て来た「野獣」の命は,現代二十世紀において,脅威にさらされたように見えます。使徒ヨハネはそのことが預言的に幻の中で描かれるのを見,こう記しました。「そしてわたしは,その頭の一つがほふられて死んだようになっているのを見た。しかし,その致命的な打ち傷はいえた。それで,全地は感服してその野獣に従った」。(啓示 13:3)この死の打ち傷,または死に至る打ち傷は,戦争の剣によるものであり,象徴的な「頭」はそのために,まるで「ほふられて死んだように」見えました。―啓示 13:14。

      15 この「致命的な打ち傷」は,一つの世界強国が他の世界強国を覆すことでしたか。説明しなさい。

      15 一つの世界強国が次の世界強国によって覆される,それが野獣の頭に「致命的な打ち傷」を与えることになぞらえられているのではありません。さもなければ,頭は最終的には七回ほふられて死ぬことになります。しかし幻によると,七つの頭のうち一つだけが,「ほふられて死んだように」傷を負っていました。エジプト世界強国がアッシリア世界強国によって覆されたからといって,その『海から出て来た獣』全体の存在が危険にさらされたわけではありません。バビロンによるアッシリアの滅亡,メディア-ペルシャによるバビロンの滅亡,ギリシャ(マケドニア)によるメディア-ペルシャの滅亡,ローマによるギリシャの滅亡,大英帝国によるローマ

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