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第七の使いがラッパを吹く『その時,神の秘義は終了する』
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が存在する場所なのです。(ヘブライ 9:1-5,23-26; 10:1)物質でできたその契約の箱が神殿の破壊のさいに消失した時,エホバ神はダビデ王家の油そそがれた王によってイスラエルを統治することを停止しました。ダビデの家系による神の王国は滅びたのです。―エゼキエル 21:24-27。
32 (イ)幕屋に,また後にはソロモンの神殿に置かれた,契約の箱について説明しなさい。(ロ)天の神殿の聖所に神の契約の箱が現われたことは何を意味しますか。その理由は。
32 二つの黄金のケルブを載せた,その箱の覆いは,適切にも王なるエホバ神の王座を表わし示していました。エホバ神はそこから預言者モーセに話されたのです。(民数記 7:89)イスラエルの大祭司はその前で,贖罪の日の犠牲の血をふりかけました。するとエホバ神は,契約の箱の覆いの上方にある雲の中に現われました。(レビ記 16:1-3,14,15)神殿の聖所における至聖所の四つの側面には,ケルブの像の装飾が施してありました。(出エジプト 26:1,31-33; 36:8,35。列王上 6:23-35)それら描画的な事柄と一致して,エホバ神はケルブの上に座している,と言われています。(詩篇 80:1; 99:1。イザヤ 37:16)これは,天のみ座にすわっておられるエホバ神に関して使徒ヨハネが得た幻に合致します。(啓示 4:6-8)古代の契約の箱の黄金のふたには,このように王に関係した意味がありました。したがって,第七の使いがラッパを吹き鳴らした後に天の神殿に神の契約の箱が現われたことは,エホバ神がメシアつまり油そそがれた者により,再び統治しておられることを意味していたのです。
33 ヨハネの視界に映った神の神殿の聖所は何でしたか。
33 ヨハネの視界に映った神の神殿の聖所の中には契約の箱が見えましたが,その神殿は,主要な隅石としてのイエス・キリストの上に建てられた,14万4,000の生ける石から成る霊的神殿ではありませんでした。(ペテロ第一 2:5-9。エフェソス 2:20-22)そうではなく,それはエホバ神が建てられた神殿の聖所です。そして大祭司イエス・キリストは,西暦33年のペンテコステにご自分のクリスチャン会衆を設立する以前に,そこに入られました。(ヘブライ 8:2; 9:11-14)それは,エホバが公式の立場にあるケルブたちに囲まれてみ座に着かれる,天の天における絶対神聖な場所なのです。
34 (イ)文字どおりの黄金の契約の箱が消失した時から,それが天の神殿に見られたことによって表わし示されている時まで,どれ程の期間が経過しましたか。(ロ)異邦人の時のこの年代に関する預言は,天の声の発表および神の秘義の終了とどのように壮大に結び付いていましたか。
34 イスラエル王国に対する神の統治が終わったしるしとして契約の箱が消えうせてから2,520年後,つまり西暦1914年に,異邦人の時の終わりが到来しました。その時,対型的な「契約の箱」が,天にある開かれた神の神殿の聖所に出されたのです。こうして神は,メシアなる祭司かつ王であるイエス・キリストによりご自分が再び統治していることを示されました。これは,第七の使いがラッパを吹き鳴らした後に大きな声が述べていることと,壮大な一致を見せています。「世の王国はわたしたちの主とそのキリストの王国となった」。(啓示 11:15)神の秘義は実際に終了したのです。
35 幻の中で見られた,人を畏怖させる事柄は,忠実な油そそがれた残りの者たちを通して成就しましたが,そうした事柄は何にのみ帰すことができますか。
35 ヨハネの幻において,神が天の神殿で統治しておられる証拠は,人間の力をしのぐ,いなずま,超人間的な声,雷,地震,また激しい雹の大降りなどが,畏怖の念を起こさせるような仕方で示されることにより明らかにされました。西暦1914年以来,そうした地的現象によって象徴される事柄が,エホバの見える組織,つまり,油そそがれた忠実な残りの者たちの働きを通して生じたのです。それら油そそがれたクリスチャンによって成し遂げられたこの驚異的な事柄は,神の驚くべき力をもってしか説明が付きません。壮観なこれらの事柄すべては,エホバが天のみ座から統治しておられることを立証するものなのです。
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天における神のメシア王国の誕生『その時,神の秘義は終了する』
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第21章
天における神のメシア王国の誕生
1 (イ)ヨハネの啓示の幻の中で,どんな女が初めて現われますか。(ロ)幻の中の彼女の出現は,どんな事態に引き続いて起こりますか。
パトモス島の使徒ヨハネに与えられた幻が進展するなかで,今度は「女」が初めて天に現われます。この秘義の人物は,地上のテアテラ会衆に関連して,先に啓示 2章20節で述べられた「かの女イゼベル」ではありません。これは是認された「女」です。誉れある結婚をしており,結婚のきずなを通して良い実を生み出そうとしています。彼女の実体に関する秘義は,使徒ヨハネがその女についてわたしたちに告げる事柄を基にして解くことができます。彼女について話す前に,ヨハネは第七の使いがラッパを吹き鳴らすのを聞きました。そして,「神の秘義」の終了したことが彼に示され,次いでヨハネは,全能の神エホバが天の神殿の聖所で統治しておられる証拠を見ました。その後,彼はこう告げています。「大きなしるしが天に見えた。それは太陽で身を装った女で,月がその足
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