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今や荒廃に直面するキリスト教世界とユダヤ教世の苦難からの人間の救いは近い!
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れねばなりませんでした。(ローマ 2:28,29; 11:1-29)こうしてユダヤ国民の大多数の者は遠縁のおじエサウつまりエドムのようになりました。
45 エサウつまりエドムの子孫はその兄弟の国民であるイスラエル人に対する敵意をどのように表わすようになりましたか。
45 エサウは不敬な態度,霊的な物事に対する認識の欠如ゆえに,その子孫となった国民であるエサウ人つまりエドム人にアブラハムからの長子相続権を伝えることはできませんでした。(ヘブライ 12:15-17)それらエドム人は不信仰な異教徒の妻たちによるエサウの子孫でした。(創世 26:34,35; 27:46; 28:6-9)当然,彼らが約束の祝福にあずかる権利を持つ,アブラハムの生来の胤となる身分を自分たちのおじヤコブつまりイスラエルの行動のために奪われたと考えたのももっともなことでしょう。それで彼らの国民的な先祖エサウがヤコブに対して感じた憎しみを抱くことを容易に覚えましたし,その憎しみは彼らの兄弟の国民であるイスラエル人に対する敵意となって表われました。以後何世紀にもわたって,エドム人つまりイドマヤ人はエホバ神の不興を思い知らされました。―エゼキエル 35:1-9。マラキ 1:2-4。
46 マカベア家の治世中にエドム人はどのようにしてユダヤ国民と融合しましたか。
46 ユダの地の復帰したユダヤ人のマカベア家の支配者の治世中,生き残ったエドム人は余儀なくユダヤ教の改宗者となりました。大体,西暦前130-120年の間にマカベア家のヨハネ・ヒルカノスはエドム人を征服し,ユダヤ教への改宗者として強制的に割礼を受けさせました。これでユダヤ人がエドム人(イドマヤ人)の王であるヘロデ大王や同王家の成員による支配を認めた理由も分かります。(フラビウス・ヨセフス著「ユダヤ古誌」13巻9章1節; 15巻7章9節をご覧ください。)こうしてエドム人(イドマヤ人)は,キリスト教世界の予型として聖書で用いられている西暦1世紀当時のユダヤ国民と融合しました。
47 キリスト教世界はエサウつまりエドムと同様であることをどのようにして示しましたか。
47 エサウつまりエドムと同様,キリスト教世界はアブラハムの約束にあずかる資格があると主張し,同世界こそアブラハムの霊的な胤,つまりイエス・キリストと共に天の王国を受ける相続者であると考えています。その宗教上の主張によれば,キリスト教世界の成員は,神のメシアによる王国の真のクリスチャン相続者たち,つまりメシアなるイエスの真の弟子たちの双子の兄弟となっています。とは言え,キリスト教世界は霊によって油そそがれたそれらキリストの忠実な弟子たちを愛してはいません。残忍な憎しみを抱いて彼らを憎んでいます。(ヨハネ第一 3:12-15)キリスト教世界は西暦4世紀に設立されて以来,偽クリスチャンではない人たちを迫害してきました。それらの人たちはイエスの言葉や模範に従ってこの世のものとはなっていませんが,キリスト教世界は自らを世のものにしてこの世の友となりました。ですから,世が憎むものを同世界も憎みます。(ヨハネ第一 2:15-17。ヨハネ 15:19; 17:14,16。ヤコブ 4:4)同世界は真のクリスチャンを迫害することによって,自らは聖なる奉仕を神に捧げていると考えているのです。―ヨハネ 16:2。
48 西暦前607年におけるエルサレムの滅亡の際のエドム人と全く同様,キリスト教世界は第一次世界大戦中,霊的なイスラエルに対してどのように振る舞いましたか。
48 現代の二十世紀の歴史はこのことを証言しています。第一次世界大戦中,霊的なイスラエルの忠実な残りの者はあらゆる国民から憎まれました。イエス・キリストがご自分の真の追随者に関して予告した通りです。(マタイ 24:9; 10:7-22)このように世から憎まれたのは,油そそがれた残りの者が神のメシアの王国を全地の正当な支配権を有するもの,全人類に希望を与える唯一のものとして宣明したためです。(マルコ 13:10-13)忠実な残りの者があらゆる迫害や苦しみを被っていた時,キリスト教世界は彼らに対する同情の言葉を述べませんでした。実際のところ,記録文書による証拠は,キリスト教世界の僧職者が神のメシアによる王国の「良いたより」のそれら宣明者に対するこうした迫害を扇動したことを示しています。エドム人が西暦前607年におけるエルサレムの滅びをバビロニア人と共に喜び合ったのと同様,キリスト教世界は同世界の交戦国と共に,それら王国宣明者を弾圧し,その公の証言の業を葬ったことを喜び合いました。―啓示 11:7-10。
49,50 (イ)第二次世界大戦中,キリスト教世界は古代エドムの精神を持っていたことをさらにどのように示しましたか。(ロ)イザヤを通して述べられた神のみ言葉の成就として,ユダヤ教はもとより,現代のエドム人であるキリスト教世界の人びとは今や何に直面していますか。
49 激烈な戦争で流血行為に携わった同世界の諸教会の会員とは対象的に真のクリスチャンとして際立った霊的なイスラエル人の残りの者に対する憎しみを募らせたキリスト教世界は,弾圧された王国の証人たちが西暦1919年に神の霊によって生き返った時,喜びませんでした。回復されたそれら霊的なイスラエル人が導き入れられた霊的なパラダイスをも,同世界は喜びませんでした。(イザヤ 35:10)キリスト教世界それ自体の領域内で勃発した,西暦1939年から同45年にわたった第二次世界大戦中,同世界はまたもや宗教的迫害を引き起こし,霊的なイスラエルの残りの者と彼らの仲間のエホバ神の崇拝者たちの霊的パラダイスを一掃しようと狂気のように努力しました。しかし,それはすべてむだでした! エホバのクリスチャン証人は二度目の世界大戦を生き残り,かつてないほどの人数の一大勢力を伴って現われ出ました。エホバのクリスチャン証人に対するキリスト教世界のこうした激しい憎しみからすれば,エホバ神は「シオンの法的な係争」問題を持っておられますか。その「応報の年」,エホバの「復讐の日」は現代のエドム人の上に臨んでいるのでしょうか。―イザヤ 34:8,新。
50 その答えは,然りです! ゆえに,キリスト教世界は今や荒廃に直面しています。ユダヤ教も同様です!
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キリスト教世界やユダヤ教がもはやない時代!世の苦難からの人間の救いは近い!
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13章
キリスト教世界やユダヤ教がもはやない時代!
1 (イ)西暦1世紀当時,ユダヤ教の信奉者とエドム人はキリスト教に対する態度では一致していましたか。(ロ)エドムに関する聖書の預言はなぜ今日のわたしたちにとって興味深いものですか。
古代のエドム(イドマヤ)国民は,エホバ神の忠実な崇拝者に敵対しました。西暦1世紀のイエス・キリストの使徒たちの時代でさえ,ユダヤ教の筋金入りの信奉者たちは,エドム人(イドマヤ人)と一体となって,新たに成立したキリスト教と戦いました。(使徒 4:25-28; 12:1-6)やがてエドム国民は歴史のページから姿を消しましたが,聖書預言の主要な完全な成就の点でその悪名高い国民は現代の相対物を持っています。それはキリスト教世界です。ゆえに,エドムに関する聖書の預言は今日,現代のこの相対物に降りかかる事柄という視点から理解しなければなりません。
2,3 (イ)イザヤ書 34章8節に予告されているエホバの「復讐の日」は今やだれに対して近づいていますか。(ロ)イザヤ書 34章のさらに先の節では,どんな「応報」が予告されていますか。
2 イザヤ書 34章に収められているエドムに対する著しい預言の中には不吉な言葉が記されています。「それはエホバにとって復讐の日,シオンにかかわる法的な係争のための応報の年だからである」。(イザヤ 34:8,新)古代エドムの現代の相対物に関してはエホバの「復讐の日」「応報の年」が近づいています。それで,イザヤのこの預言のさらに先の箇所を考慮するに際し,今日のキリスト教世界のことを念頭に置けます。古代のシオンもしくはエルサレムに対するエドムの憎むべき不法行為ゆえに臨もうとしている「応報」を予告した預言者イザヤは,さらにこう述べます。
3 「そして,その急流は必ず歴青に変わり,その塵は硫黄に,その地は必ず燃える歴青のようになる。夜も昼もそれは消されない。定め
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