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霊的なパラダイスでは傷つけることも損なうこともない世の苦難からの人間の救いは近い!
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エホバがそれを喜んでおられるゆえに,今や迫った,そして人類の世がかつて一度も経験したことのないような「大患難」の際にも,このパラダイスは地から滅ぼされることはありません。(マタイ 24:21,22。ダニエル 12:1)それは地を汚染したり損なったりする者たちがその「大患難」で滅ぼされ,またエデンの人間の最初のパラダイスに罪を入り込ませた者が縛られて,その一群の悪霊たちすべてと共に底知れぬ所の獄に投げ込まれた後に,文字通りの地球に栄光と美をまとわせる有形の地的なパラダイスの前触れです。―啓示 19:11から20:3。詩 37:37-40; 67:5-7。
53 その時,霊的なパラダイスと文字通りの地的なパラダイスは結合し,全地は「ほかの羊」の「大群衆」がその天の牧者イエス・キリストの祝福された王国のもとで生活する極めて気持ちのよい場所となるでしょう。
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今や荒廃に直面するキリスト教世界とユダヤ教世の苦難からの人間の救いは近い!
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12章
今や荒廃に直面するキリスト教世界とユダヤ教
1 ローマ・カトリック教会の宗教暦では1975年はどんな年ですか。このような祝いはどれほど頻繁に守られていますか。
西暦1975年はローマ・カトリック教会の宗教暦では聖年として祝われた特別の年ですが,実際にはこれは1974年12月24日のクリスマス・イブに始まりました。この二十世紀にはこのような聖年は三回,1925年,西暦33年におけるイエス・キリストの死を記念した千九百周年の1933年,また1950年にそれぞれ祝われました。この問題について新カトリック百科事典は第7巻108,109ページで一部こう述べています。
特別の条件のもとに正式の全贖宥が忠実な信徒に与えられ,かつ特別権限が聴罪司祭に与えられる年である。聖年には一定の間隔をおいて(現代では25年ごとに)訪れる普通の聖年と,ある特別の理由で,例えば贖罪の記念として祝われた1933年の場合のように宣言される特別臨時の聖年とがある。1300年から1950年までに通例の聖年は25回祝われた。……
1300年の最初の聖年は,12月24日から25日にかけての晩に始まった。……教皇ボニファキウス八世は百年目ごとに大ヨベルを祝う大勅書を出した。……1342年にはクレメンス六世は50年目ごとのヨベルを定めた。……1389年,ウルバヌス六世はその期間を33年に短縮し……1390年を第三回聖年と宣言した。……第四回のヨベルは百年目の1400年で,第五回目は1425年に祝われた。……最後に,1470年のこと,パウルス二世はその期間を25年に短縮したので,次の聖年は1475年に祝われた。そしてこの習慣が我々の時代まで存続してきたのである。……
2 最近の統計はキリスト教世界の大きさをどのように示していますか。
2 ローマ・カトリック教会は同教会を今日の地上最大の宗教組織としている推定5億5,194万9,000人の同教会員と共に1975年の聖年を迎えました。これに次ぐ大宗教組織はヒンズー教の制度ですが,その成員は5億1,558万500人に上ります。もしローマ・カトリックの宗教人口に東方正教会の推定9,158万700人の会員と新教諸派の3億2,426万3,750人と言われる教会員を加算すれば,キリスト教世界の教会員数は少なくとも9億6,779万3,450人となりますから,この驚異的な宗教組織を覆す,あるいは地上から絶滅させるなどということは普通では不可能に思えるでしょう。(1975年の「ワールド年鑑」322ページをご覧ください。)
3,4 キリスト教世界が数の上で増大してきた度合いはどんな例えの中でイエスにより予告されていましたか。
3 西暦4世紀に始まったキリスト教世界の当時の大きさから判断すれば,今日の同世界の主張する宗教人口は確かに,恐るべき増大のほどを示しています。これはキリスト教世界がその名称としてちなんで取り入れた名を持つ方から祝福されてきたという印象を与えます。同世界の教会員がおよそ10億人に増大したことを示す統計は,キリスト教世界がぜいたくなまでの霊的なパラダイスに恵まれて繁栄してきたかの印象を与えるでしょう。中には,同世界がかつて
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