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目ざめよ! 1971
目71 5/22 12–16ページ

永遠の生命の青写真

血気盛んなときのあなたのからだの中には,1兆以上の細胞が含まれています。これらの細胞には永遠の生命にかんする指示が含まれており,それは解読できるはずだと,一部の科学者は信じています。彼らがこのことを信じている理由は,細胞にある,増殖と再生のための驚くべき青写真にあります。

あなたのからだの中のたくさんの種類の細胞はすべて,あなたが懐妊された時にあなたを代表した1個の細胞からふえたのです。その細胞の核は,あなたの成長を支配する青写真を含んでいました。あなたのからだの各細胞は,つくられたときに,その青写真の完全な写しをもらいました。この青写真はデオキシリボ核酸と名づけられていて,一般にはDNAとよばれています。

驚嘆すべきDNA

遺伝子は遺伝をつかさどります。各細胞には何万という遺伝子があります。各遺伝子の重要な部分は,DNAとよばれる化合物です。ねじれた,糸のような分子のDNAは,よじれたなわばしごにたとえることができるでしょう。

はしごの両側は,燐酸塩および,デオキシリボとよばれる一種の糖とでできています。この二つの側は,何百万対もの化学塩基でできている,はしごの「横棒」でつながれています。

横棒,つまり塩基の数は合計何百万にものぼります。しかし二つの型しかありません。その二つの型とは,(1)アデニンとチミンの組,および(2)チトシンとグアニンの組です。らせん階段の両側をつなぐ,これらの組の配列順序が,遺伝の暗号,すなわち生命の青写真をつくりあげるのです。

青写真をもとに建築

妊娠の時から青写真は,複写と建築の指令を発します。赤ちゃんが形成されるまで細胞は増殖されていきます。誕生後の細胞の増殖は,赤ちゃんが完全に成長するまでつづきます。十分に成長すると,増殖はゆっくりした速度で進められ,死んだ細胞を補充します。

DNAが自らを増殖させる方法はすばらしいものです。互いにかみ合っていたはしごの両側がジッパーの解けるように分離するとき,これが始まります。どちらの側にも何百万組もの塩基の半分が付着しています。

細胞核の中で生産される付加的なアデニン,チミン,グアニン,チトシンは,「予備の部品」のように,はしごのそれぞれの離れた側に引きつけられます。両側に残されたすべての化学塩基の半組は,自分にふさわしい配偶塩基(それ以外のものではない)を得て,両側のかみ合ったものを新しく2組つくり,2個のよじれたはしごになります。これらの2個の新しい組は親と全く同じものです。それらは,元の親細胞に取って代わる2個の細胞の,それぞれの核の中の主要成分となります。

この過程にかんする人間の知識は,完全からほど遠いものです。たとえば,人体内の細胞はおのおの同じ青写真を有することが知られています。ところが,全部の細胞が同じではないのです。その多様さは全く驚くべきものがあります。少しあげるだけでも骨細胞,神経細胞,肺細胞,筋肉細胞,血液細胞などがあります。どうして一つの青写真がそのように色々に読めるのでしょうか。なぜすべての細胞が,その細胞と同じでないのでしょうか。こうした疑問は今も科学者たちを悩ませています。

さらに,細胞は定形のないグループとなるのではなく,組織されて,独特の機能をもつ構造物になります。あるものは骨格を,他のものは神経系統を,さらに他のものは目,心臓,肺,胃,皮膚などをつくり上げます。

DNAは明らかに,身体をつくるための青写真です。成長のためにも,また死んだ細胞の補充のためにも,DNAは新しい細胞の誕生を可能にします。DNAのこの特性に感動して,ある記者は,「[永遠の生命という]考えは決してばかげたものとは言えない」と書きました。

老化

理論的にいえば,細胞の増殖によって,からだは永久に生きられるはずです。幼児期をすぎれば,交替は不可能と言われてきた脳細胞でさえ,今では,「不断の急成長」と言われる作用によって,ほとんど毎日新生作用を行なうと考える人たちがいます。脳細胞の権威ポール・A・バイスは,おとなの脳細胞は分裂はしないかもしれぬが,「予備の部品」を常に造り出して,再生作用をつづけているようだ,と言っています。

ですから,からだは自らを絶えず更新させるのに必要な細胞や,他の物質を造り出せるわけです。にもかかわらず,若い時のひきしまった筋肉,柔らかい皮膚,しなやかな関節,健康な器官は必ず老いて,筋肉はゆるみ,皮膚はかたくなり,関節はこわばり,器官は衰えます。なぜですか。

からだの老化にともなう体重の減少と体力の衰退は,細胞の漸進的死に起因するとされています。時がたつにつれて,からだは若い時と違い,死んでゆく細胞すべてを補充することができなくなります。しかし,なぜできないのですか。細胞生物学者にも,そのことはわかりません。

細胞中のDNA青写真は,一種の生きるための「プログラム」をもつコンピューターのようなもので,最後にそのプログラムが尽きてしまうのではないか,と言う人たちもいます。他の科学者たちは,細胞が増殖をくりかえすうちに,「誤写」でDNAの作用をだめにしてしまうのではないかと考えます。彼らはこれを美しいメロデーの,再録音にたとえます。再録音を重ねていくうちに,メロデーはそれと認められない雑音になってしまいます。細胞は老いるにつれて毒素を発生する,と考える人もいます。かと思うと,からだは自分のなすべきことを忘れ,移植臓器を拒絶するように自分自身の細胞を拒絶して,いわば自殺するのだと言う人もいます。

実験も答えを提供しない

こうしたおびただしい学説は,多くの場合,老化にかんする数々の実験から生まれます。なかでも有名なのは,アレクシス・カレルの実験です。一説によるとカレルは,ヒヨコの胚の生きた細胞を,30年間以上も生きたままで培養しました。

しかし,1968年3月号のサイエンティフィック・アメリカン誌にのせられた,レオナルド・ヘイフリックの報告の示すところによると,これらの実験は誤った方法で行なわれました。カレルが用いた培養基には,明らかに,生きたヒヨコの細胞が含まれていて,それが元の細胞の集落を養う代わりに,それに取って代わっていたのです。そのような培養細胞は,食物から絶つ処置をとられると,きまって死にました。いずれにせよ,これらの実験は,人間はなぜ年を取って死ぬのかという疑問に対して,どんな答えも提供していません。

ある実験では,次のことが発見されました。つまり,年を取った動物の細胞中の物質は,たんぱく質の生産を抑制するということです。しかし,若い動物の細胞には,その物質が含まれていません。たんぱく質の生産は,生命に不可欠ですから,この発見は老化の原因を知る手がかりになるかもしれない,と考えられました。しかしそうでしょうか。なぜ老化が起こるのか。それに対してどんな処置がとれるか。こうした質問に対する確実な答えは見いだされていません。

別の実験では,ネズミの皮膚を,ネズミのふつうの寿命の2倍の期間,生きたままの状態で保つことができました。1匹の生きたネズミの皮膚を他のネズミへ移植したのです。このことは,ネズミの皮膚の個々の細胞が,元のネズミよりも長生きする能力をもつことを示すように思われました。しかしそれで老化の問題が解決されるでしょうか。いいえ。これは,その細胞が,もっと長く生きる能力をもつかもしれないことを示すにすぎません。それでも最後には死んでしまいます。また,これらの実験は,人工的に行なわれたもので,実際の生命の状態を表わすものではありません。

細胞はガラスの皿の中で生きるのではないということを,おぼえておかねばなりません。細胞はあなたの中で生きているのです。相互作用と自動調整の複雑なシステムをもつあなたのからだは,殺菌された容器とくらべると雲泥の差があります。ですから,種々の可能性を示すように思われる,培養皿の中での実験も,それほどの意義はありません。動物実験の場合もそうです。神は,人間を動物とは異なるもの,別個のものとして創造されました。ですから,動物実験の結果が必ずしも人間にあてはまるとはかぎりません。

学説も実験も,問題の真の答えをつかむに至っていないことは事実です。DNAの「誤写」,細胞の中毒作用,その他の原因があろうとなかろうと,人間は相変わらず年を取り死んでいきます。どんな説があろうと,実験が行なわれようと,人々は,聖書の平均寿命である70年ないし80年しか生きません。(詩 90:10)科学や薬品のどんな働きも,この基本的な真理を変えはしませんでした。

理由が何であろうと,この驚くべきDNA青写真は,今のところ,細胞の完全な平衡を保つようには計画されていません。人が年を取ると,衰弱して死んでいく細胞は,必ずしも細胞分裂によって補充されるとはかぎりません。したがって,衰弱と死がいずれは,やってくるのです。

それを知っている者

コンピューターは取り変えるか,またはプログラムを組みなおすことができます。人間のDNA青写真も,永遠の生命のためのプログラムに変える必要があります。細胞の補充と新生の正しいバランスが保てるようプログラムが組みなおせれば,人間は永遠に生きられます。

しかし,だれにそんなことができますか。明らかに人間の中には,いかにそう明でも,人間の青写真についてそれだけの知識をもつ者はいません。死にゆく不完全な人間が,いつか死を除く方法を発見するだろうと考えるのはむなしい希望です。命を創造したかた,人間にDNA青写真を与えたかただけが,その青写真を永遠の生命のためのプログラムに組み変えることができます。

人間の創造者エホバ神は,人間のすばらしいDNA青写真を知りつくしておられます。そのはずです。神はご自分でそれを設計し,その働きを開始されたのです。神の強力な聖霊の霊感のもとに,詩篇作者は創造者について次のように述べています。「われなんぢに感謝す,われは畏るべく奇しくつくられたり……われ隠れたるところにてつくられ……しとき,わが骨なんぢに隠るることなかりき……わが體いまだ全からざるに,なんぢの御目は早くよりこれをみ,日に日に形づくられしわが百體のことごとく汝の冊に録されたり」― 詩 139:14-16。

創造者は,永遠に生きることの可能性に対して消極的な態度をとられません。永遠の生命が必ず実現することを,ご自身のみことばの中で再三確信をもって述べておられます。たとえば,ロマ書 6章23節は,「神の賜物は……永遠の生命なり」と述べています。詩篇 37篇29節は,「ただしき者は国をつぎ,その中にすまひてとこしへにおよばん」と予告しています。

ですから,DNAの造り主は,人間がいつか地上で永遠に生きるようになることを約束されています。それは神が人間を創造されたときの目的でした。神は人間のからだに永久に生きるための備えをされました。もし人間が創造者に対して忠実であったならば,人間は今の時でも永遠に生きることができていたはずです。

しかし,ことはそのように運ばれませんでした。最初の人間夫婦は神の律法にそむいて,永遠に生きる機会を失いました。両人は欠陥のあるもの,不完全なものとなりました。(申命 32:5)彼らのからだは細胞を完全な状態で補充しつづける能力を失いました。それが正確にどのように生じたか,またそれにどんな専門的な問題が関係していたか,聖書は何も述べていません。しかし彼らの反逆以来,彼らのからだには永遠の生命でなく,死の「プログラム」が組まれました。

アダムの子孫は,みな自分のからだにその同じ「プログラム」を受け継ぎました。わたしたちはみなアダムの子孫です。ですからわたしたちはみな死ぬのです。ロマ書 5章12節のとおりです。「それ一人の人によりて罪は世に入り,また罪によりて死は世に入り……ゆえに死はすべての人におよべり」。わたしたちは,からだのある特徴を受け継ぐのと同じように,死を受け継ぎました。

別の命の青写真

エホバは,人々が永遠の生命の機会をもう一度得るための道をもうけられました。ほんとうに望めば,あなたもそれを得ることができます。

それには何をしなければなりませんか。まず神のことばである聖書の勉強です。聖書は命のための,もうひとつの青写真と考えることができます。聖書には,永遠の生命に通ずる,神の明確な教えが書きしるされています。もしわたしたちがこれらの教えを注意深く調べ,そしてそれに従うならば,エホバが新しい秩序において永遠の生命を与えてくださる,という確信をいだくことができます。

その確信は決して誤りではありません。エホバは,わたしたちが今生きる希望のもてる長さを限定されています。しかしエホバはそれを除くこともできます。科学者はあなたのからだの部分を永遠に生きつづけさせる方法を知りません。しかしエホバはご存じです。あなたのからだの部分はすべて,エホバの「冊」に書きしるされています。死は,おどろくべきDNAの創造者にとっては神秘でも何でもありません。エホバは,老化と死の原因,およびそれを停止させる方法を正確にご存じです。細胞の補充のバランスをどのように完全にするかもご存じです。

エホバは,正直な人々が地上で永遠に生きる時が来る,という保証をわたしたちに与えておられます。したがって,永遠の生命の見込みはむなしい希望ではありません。それは偽りではありません。神ご自身がそれを約束されたからです。神は偽ることができません。―テトス 1:2。ヘブル 6:18。

いまからあなたは,聖書を永遠の生命の青写真にすることができます。聖書を研究してください。聖書が明らかにする,神の約束と力に信頼してください。(ヨハネ 17:3。箴言 2:1-5,21,22)人間は生きた細胞の研究者になれるにすぎないということを,いつも忘れてはなりません。しかしエホバはその造り主です。エホバだけがそれを操作でき,そのおかげで,わたしたちはエホバのおたてになる新秩序で永遠の生命を得られるのです。

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