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読者よりの質問ものみの塔 1958 | 8月15日
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読者よりの質問
● イエスは,御自分が大いなる蛇,サタン悪魔によつて砕かれること,それは創世記 3章15節の成就であることを知つておられました。しかも,苦しみの杭の上で死ぬとき,『わが神,わが神,どうしてわたしをお見捨てになつたのですか』(マタイ 27:46)と言われたのは何故ですか。
苦しみの杭の上でイエスがこれを言われたのは,天の父ヱホバ神がイエスを見捨てられた理由を知らなかつたからではなく,予言が成就するためでした。ここに成就した予言は詩篇 22篇にあり,多くの点で主イエス,キリストを予影したダビデの書いたものです。
この詩篇の冒頭でダビデはこう叫んでいます。『わが神わが神なんぞ我をすてたまうや。』ヨハネ,マリヤ,イエスの母など,苦しみの杭のそばに立つていたイエスの弟子は,イエスが詩篇 22篇1節の言葉を叫ばれるのを聞いたとき,その理由をその時には理解しなかつたことでしよう。しかし,五旬節の日に聖霊が注がれて後,理解を与えられた弟子たちは,この予言的な叫びがイエスのキリストであり神のメシヤであることを示すという事実を理解したに違いありません。
苦しみの杭の上でイエスは天の父ヱホバから確かに見捨てられていました。それは神に対するイエスの忠実が極限にまでためされるためです。神はイエスを見捨て,サタン悪魔と地上にいるその悪しき宗教的代理者の残酷な手にイエスを渡されました。かくして,死の力を持つサタンが神の子に対してその力を自由に行使することを許されたのです。
しかし,神がイエスを見捨てられたといつても,悪魔とその手先がイエスを殺すのを許しただけでした。イエスが見捨てられたと言つても,イエスの死んだ体が見捨てられることはなかつたのです。イエスの敵が来てイエスの体を苦しみの杭からおろし,ヒンノムの火の谷(すなわちゲヘナ)に投げ込むかわりに,アリマタヤのヨセフがイエスの体を引取り,岩を掘つて造つた新しい墓に納めました。このように葬られたことは,イエスがシヨールすなわち人類共通の基にいたことを意味します。シヨールでイエスはヱホバから見捨てられませんでした。(イエスを表わしているダビデが書いた)詩篇 139篇8篇はこう述べているからです,『われわが床を陰府にもうくるとも,見よなんぢ彼処にいます。』従つて,イエスの死後3日目に,ヱホバ神はイエスを死から不滅の霊者によみがえして,イエスを永久に見捨てたのではないことを示されました。ゆえにその復活の日に,弟子たちに現われたイエスは,こう言うことができたのです,『モーセの律法と子言者と詩篇とに,わたしについて書いてあることは,必ずことごとく成就する。』そして,この中には詩篇 21篇1節,すなわち『わが神わが神なんぞ我をすてたまうや』も含まれています。
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ヱホバの証者の『神の御心』地域大会ものみの塔 1958 | 8月15日
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ヱホバの証者の『神の御心』地域大会
8月は日本中のヱホバの証者が待ちに待つている月です。8月の28日から神戸で大きな地域大会が始まります。輝かしいこの4日間にわたつて,幾百人という沢山の人々が,日本の島々から集まつて,霊的な濃き御馳走に当り,クリスチャンの交わりによつて強められます。大会は神戸王子公園内児童文化会館で行れます。ヱホバ神への善意者は大会中の毎日出席するようすすめられています。楽しい経験ですから,だれも行き損うことを望みません。8月3日の午後2時には,特別講演が為されます。題は,『神の御国は支配す ― 世の終りは近いか?』です。『ものみの塔』の読者はすべてこの話をきき,また大会の他の集会にも出席するよう励まされています。
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『ものみの塔』の研究ものみの塔 1958 | 8月15日
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『ものみの塔』の研究
9月14日 あなたを支配するのは迷信ですか,知識ですか。 307頁
9月21日 増加する知識の永遠の利益 312頁
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あなたの記憶調べものみの塔 1958 | 8月15日
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あなたの記憶調べ
この号の『ものみの塔』を読んだ後に,次のことを憶えていますか。
✔ ある家族は,立派な農場を売つて,小さい島に移住しましたが,どうしてですか。303頁1節
✔ どこの国の人々は,自分たちの先祖はワニであると信じていますか。308頁7節
✔ 迷信からのがれる唯一の道は何ですか。308頁8節
✔ 知恵と霊的分別をもたらすものは何ですか。311頁23節
✔ アフリカにおいて,物神により驚かされないのは誰ですか。313頁9節
✔ 愛を実際に行うには,なにが要求されていますか。319頁1節
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