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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1954
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今日の真の宗教の回復

1 アモス書 9章11-15節の予言が,使徒の時代に成就し始めたということをどうして知りますか?

アモス書 9章11-15節に記録されている予言は,最初にイエス・キリストと彼の使徒たちの働らきによつて成就され始めました。このことは,エルサレムで開かれた特別の集会の時に,ヤコブによつてこの予言が引用されたことから判るのです。当時には,真の宗教をうけ入れた異邦人たちの割礼について多くの議論が生じていました。先ずペテロはこのように証言しました『私の口から異邦人らが良い音信の御言葉を聞いて信ずるようにと,神は久しい前にあなた方の中から私を選ばれた。…神は私たちと彼らとの間に,何らの差別をもなさずに,信仰によつて彼らの心を清められた。』バルナバとパウロは,異邦人の中にあつて神がなされた多くの徴と不思議を語りました。その後に,ヤコブは次のように答えました『兄弟たちよ,聞きなさい。神が初めて異邦人たちに注意を向けられ,彼らの中から御名のための民を取られたということについては,シメオン(ペテロ)が十分に語つたところである。そして,予言者の言葉もこれと一致している。このように書かれている「これらの後,私は帰つて来よう,そして倒れたダビデの王の宮を再建しよう。私はそのこわれたものを再建し,そしてそれを立て直そう。これは,残つている人々と私の名によつて呼ばれるすべての異邦人たちが共になつてヱホバを熱心に求めるためである。昔しから知つておられるこれらのことをなさつているヱホバはこのように言われるのである。」』― 使行 15:7-18,新世。

2,3 王の宮を建てるというヱホバの目的が,なぜ失敗しなかつたかということを説明しなさい。

2 石でもつて宮殿を立てようとする大きな建造の計画は,その時始められませんでした。しかし,実際に生じたことは,ユダの王統が約束されていたように回復されたことが事実となつたことです。でも当時には,ほんの少しの人だけが王をうけ入れ,不信のために,国民は全体として棄てられました。イエスは次のように言いました『見よ! あなた方の家は棄てられる。あなた方に言う,この時からあなた方が「ヱホバの名によつて来る者は祝福されている」と言うまであなた方は決して私を見ないであろう。』(マタイ 23:38,39,新世)国民として彼らは決してそう言いせんでした。しかし,ヱホバの目的は失敗しませんでした。ヱホバは異邦人たちに注意を向け,彼らの中から王の宮に必要なだけの数を取られました。イスラエルの国家的な家とヱホバとの間の破れは永久のものでありましたが,しかし破れの大いなる直し人であり,真の宗教の回復者であるイエス・キリストによつて,霊的な王の家を作り上げる人たちにたいしてはヱホバとの破れは直されました。

3 イエス・キリストはシオンの『基礎石』でした。彼は御国の相続者であり,聖所の『基礎の隅石』でした。ユダヤ人たちに彼はこう言いました『この宮をこわしなさい,そうすれば私は三日の中に立て起すであろう。』『それでユダヤ人たちは言つた「この宮は四六年かかつて建てられた。それなのにあなたは三日の中に立てるのか?」 しかしイエスは,彼の体の宮について語つていたのである。』(ヨハネ 2:18-21,新世)また次のように記録されています『イエスは彼に言われた「私は道であり,真理であり,生命である。私を通してでなければ唯一人として父に行かない。」』(ヨハネ 14:6,新世)それですから,ヱホバの真の崇拝のための聖所としては,ユダヤ人の宮は棄てられました。この時から後,真の崇拝はキリスト,イエスにあつて,そして彼を通して捧げられるべきです。それで,キリスト教は唯一つの真の宗教となりました。

4 イエスは,どのように『破れの修繕者』となり,『路の回復者』になりましたか?

4 弟子たちのために,イエス・キリストは『古い道』を回復しました,それで弟子たちはアブラハムや他の忠実な人たちと同じ信仰を持つことができました。この仕事を準備するものとして,洗礼者ヨハネは奉仕をしました。彼は子孫たちの心をかえて祖先たちに帰らせ,ヱホバのために民を準備し,そしてヱホバの前にあつて道を準備しました。これは『エリヤ』の仕事であり,ヱホバが呪いをもつて地を撃たないようにと,人々に呼びかけて,後悔をすすめました。国民としては,彼らは後悔するのを拒絶しましたので,呪いでもつて撃たれ,彼らは二度と再び回復することができませんでした。ほんの僅かな残れる者たちだけが,忠誠を守り忠実でした。しかし14万4000人で構成されるようにと前もつて定められていた天的な王の家を造り上げるのには十分な数でありませんでした。しかし,キリスト,イエスの犠牲とヱホバの恵みあるご親切によつて,世界のいろいろの国民の中から,王の宮を構成する民が取り出されるよう招待が発せられました。真の宗教が回復されるのを妨げようとするサタンの計画は,うちこわされ,その代理者たちによつて目論んだ破れは失敗しました。その時においては,キリスト・イエスは『破れたものの修繕者,住めるようにするための路の回復者』でした。なぜならば彼は忠実を保つて彼の父の目的を固く持ちつづけ,そしてヱホバの御名を尊びあがめたからです。それで,彼の足跡に従う者たちへの完全な手本を残されたのでした。

真の宗教は今日回復さる

5,6 『麦』と『雑草』は,何時分けられますか? そしてなぜ? この終りの日にあつて,この仕事はどのようになされていますか?

5 70年前に,ヱホバの誠実な崇拝者達は,この世の数多い偽りの宗教制度の中にあつて各地に散在し,悩んでいました。その当時には,彼らが集まつて入る制度は一つもありませんでした。『麦』と『雑草』の両方は一緒に生長しており,『麦』を集めるよう権威を与えられた人は一人もいませんでした。収穫の主が命令を与えるまで,そのことはなされないでしよう。初臨の出来事と符合して,洗祖者ヨハネの仕事のような『エリヤ』の仕事が最初に行われます。それは,国民に警告を与え悔い改めるようすすめるものです。そのような仕事は1878年から1918年までの間,特別な方法で行われました。そして類似の仕事は,『エリシヤ』の仕事として知られ,より一層の強さと熱心をもつていまでも続いております。この仕事は,ヱホバが『呪いをもつて地を撃つ』ハルマゲドンの時までひき続き行われます。

6 『麦』と『雑草』の説明によると,ある僕たちは時のくる以前に分け離すことを欲したということが判ります。『彼らは彼に言つた「それでは私たちが行つて,雑草を集めましようか?」 彼は言われた「いや,そうしてはならない。雑草を集めている時に,あなた方は麦をもひき抜いてしまうであろう。収穫の時まで両方とも育つままにしておきなさい。…収穫はこの組織制度の全き終りである。」』この古い組織制度の終りは,1914年以来からはつきり表わされています。それですから,1914年の後になつて始めて『麦』を『雑草』から分ける大きな分離の仕事は行われています。すなわち『御国の子ら』を『悪い者の子ら』から実際には,分けることです。これについて,イエスはこう予言しました。『大きなラツパの音と共に,彼は天使たちを送るであろう。そして彼が選ばれたものたちを天界の隅から隅にいたるまで,四方から集めるであろう。』― マタイ 13:28-30,39; 24:31,新世。

7 真の宗教の回復にともなつて,どんな著るしい真理がつき従いますか?

7 神の民の『エリヤ』のような仕事の間に,聖書の真理は回復されましたが,しかしヱホバという実際の名前は,僕たちの大会や野外宣教の時に自由に用いられませんでした。約30年程前に,集まつた人々はこの聖い御名に結びついている非常な重大さを認識しました。そして,ヱホバという御名についてより多く学び始めました。1926年の1月1日号の『ものみの塔』(英文)は『誰がヱホバを尊びますか?』という中心記事を発表しました。その時以来,ヱホバという御名は,その民にとつてより重大なものとなり,多くの意味を持つようになりました。1931年,オハイオ州のコロンブスの大会で何万という忠実なクリスチャン達は,ヱホバの御名をとり,それ以来彼らは『ヱホバの証者』として知られています。その時以来,この民はヱホバという御名にたいして,信仰,忠実,愛そして忠義をもち,またその御名のために苦しみをうけることによつて世界的に非常に有名になりました。どんな苦しい試錬の下にあつても,彼らはヱホバの名前を尊びます。それで,現在では何十万という人々は,ヱホバの御名に信頼を置いています。しかし,同時にその御名は,神の敵にとつては恐ろしい名前となつています。このヱホバという名前を高く上げることにより,非常な非難とくるしみがもたらされました。しかしまたよろこびと楽しみが豊かにもたらされています。ヱホバを尊ぶ者たちを,彼は尊びます。

8 ヱホバの名前と真の宗教にたいして,偽りの宗教家たちはどのように行つていますか?

8 1914年以前と以後の40年の間,あらゆる努力が払われて,偽りの宗教家たちを後悔させてヱホバに戻らせようといたしました。でも,彼らは無礼な態度でこんな風に言います『あなたは誰か? 去つてくれ! 伝道などしてもらいたくないし,ヱホバなどという名前を聞きたくもない!』 これら強情な自称クリスチャンたちは,ごうまんなそして不敬な態度をとつて,ヱホバの御名と,そしてその御名を守つて立証する人々を軽べつします。そうです,聖なる言葉の記録からヱホバという名前をとり消すようなことすらしたのです。彼らは,ヱホバという名前を見たくもないし,また他の人たちが,その名前を知るのを許さないのです。全くたしかに,彼らはその名前を永久になくなしてしまおうと努力しています。彼らがそのようにすることは,非常に悪い,そして不敬の態度です。彼らが誰の僕達であるかをそれは証明します。彼らは全く真の宗教家ではありません。実際に,このように言つています『われらが前にイスラエルの聖者をあらしむるなかれ。』― イザヤ 30:11。

9 人々は今日,ヱホバの側,サタンの側かを決定せねばなりませんか? そしてなぜ?

9 ヱホバという御名を滅ぼす者たちに,ヱホバが罰を加える時は間近かに迫り,恐ろしい滅びは近づいています。真の宗教の音信を聞き,そしてヱホバの側に立つて偶像崇拝に反対するすべての者たちは,今直ぐに行うことが必要です。偽りの予言者たちは,このようなことは起らないし,またハルマゲドンを恐れてもならないと人々に言い『平和,平和』と唱えますが,平和はありません。そうです。彼らは滑らかなことを話します。しかしそのようなウソやゴマカシは真理を変えません。ヱホバかサタンか,どちらに奉仕するかを人々は選ばねばなりません。その集められた民の中にあつて,ヱホバの名前はあがめられ,彼の制度の中にあつて彼は崇拝されています。キリスト・イエスと使徒たちによつて教えられた真理は回復され,キリスト以前の忠実な僕たちとヱホバがなされた約束は,今日の忠実なこれらの僕たちによつて信ぜられています。

王の宮は再建され,他の者に祝福を与える

10 ヱホバと自称のクリスチャンたちの間に,修繕することのできない破れが,どのように来ているかを説明しなさい。

10 キリスト教国の人々は,天的栄光に召されている者であると主張します。しかし,大多数の者たちは,忠実を保たず,叛逆の民であります。彼らは神の言葉を拒絶して,神の名ヱホバを恥じ,そして御名を持つ民を軽べつしています。それで,これ以上に認められる価値はないと彼らは裁かれています。もう30年以上もの間,彼らは,ヱホバの与えられる恵みから棄てさられています。彼らの持つ破れは,もはや修繕することができません。それで,何千万という自称のクリスチャンたちの中で,ただ少数の者だけが忠実であり,聖なる奉仕の特権を与えられています。ヱホバは他の者たちに恵みを与えられ,数が一杯に満ちるまで何万という人々は招待されてその場所を充しています。サタンは,恐れ,迫害,そして不誠実な者に働きかけているという手段で『残れる者たち』にも破れを作ろうと努力しました。しかし,サタンは全く失敗しています。1917年から1919年までに小さな破れは生じましたが,それは直され,1922年までにはその破れは完全に修繕されました。

11 サタンと偽りの宗教は,なぜ二度と再び真の宗教を打ちこわすことができませんか?

11 主イエス・キリストは,神の新しい世の王として栄光のうちに現れて戻られました。現在は今までの世界にあつたもののうちで最も大きな建築の予定の時であります。なぜならば,天の王の家は建てられ,その基礎は1000年の統治のために置かれねばならないからです。ヱホバの忠実な奴隷たちが新しい世のことがらを監理いたしますので,偽りの宗教が二度と再び支配するということはあり得ません。次のように書かれています『汝たちもシオンをあわれみ給わん,そはシオンに恵みを施し給う時なり。そのさだまれる期すでに来れり。…もろもろの国はヱホバの御名をおそれ,地のもろもろの王はその栄光をおそれん。ヱホバはシオンをきづき栄光をもてあらわれ給えり。ヱホバは乏しき者の祈りをかえりみ,彼らの祈りを軽しめ給わざりき。来らんとするのちの世のためにこの事しるさん。』(詩 102:13-18)1918年以来,天のシオンは建てられ,その王の家の僅かな残れる者が今地上におります。大いなる建て主であるキリスト・イエスはその大いなる力を使われ,彼と共になつて死んでいる者たちを墓から起されます。それで彼らは天の相続に取り入れられ,ヱホバの永久に存在する王の家に建てられます。―ヨハネ 6:53,54。

12,13 (イ)これらの民は誰ですか? 彼らはどこから来ますか?(ロ)同じ時に,ヱホバは二つの級を召さないと結論するのはなぜ合理的ですか?

12 王の家は,すべての国民のための聖所です。他のすべての建物は,ある偽りの宗教を代表しています。偽りの宗教は,その文字通りの建物や,言い伝えや,儀式や,崇拝の形式や,古代の習慣を大事にいたします。だが同時にヱホバの名前とヱホバの民を憎みます。そのような者たちは決して救いを得ないでしよう。しかし,ヱホバの名前を愛する者たちだけが救いを得るのでありましよう。王の家が再建されている今,王の家の『選ばられた』残れる者のほかに,他の級の者をヱホバはすべての国民の中から集められていることは非常に明瞭です。すなわち他の級の者とは,ヱホバの正しい牧羊者イエス・キリストの他の羊のことです。彼は人々を集めて同じ時に二つの級とし,それから各自の望むことを人々に選ばせるということをいたしません。ヱホバは困乱の創始者ではありません。一つの級への招待が終つてから,別の級への招待が開かれるのです。

13 そのことは全く不思議なことではありません。『天の御国は近づいている』とイエスが伝道を始められたキリスト・イエスの時代の時でも,ヱホバは同じ種類の処置をなされたのです。洗礼者ヨハネは,その時次のように言いました『花嫁を持つ者は新郎である。新郎の友は立つて,彼の来るのを聞き,新郎の声を聞いて喜びに喜ぶ。このよろこびは今私に満ちている。そのものは増加するに違いないが,私は衰えるにちがいない。』― ヨハネ 3:29,30,新世。

14 黙示録 7章4-14節は,このことをどのように支持しますか?

14 そのように,この終りの時であつても同じことです。キリストと共になる一般の招待は終つて,別の級は表われています。そして今度は非常な群集です。このように書かれています『そして,私は印せられた者の数を聞いた。それは十四万四千であつた。‥‥これらの後に,私は見た。見なさい! 誰も数えることのできない大いなる群集が,すべての国,種族,国民,そして言語から来て,白い衣をつけて御座と小羊の前に立ち‥‥そして彼は私に言つた。「これらの者は,大いなる苦しを通つてくる者で,その衣を洗い,小羊の血によつてその衣を白くしたのである。」』(黙示 7:4-14,新世)『これらの後に,私は見た。』という言葉に気をつけてください。『選ばれた』者たちが共に集められた後に,それから別の級が現われるということをこれははつきり意味します。

15 『御座の前に立つ』とは何ですか? この級は何時初めて公やけに表わし示めされましたか?

15 王の宮が建て起されて真の宗教が回復され,大いなる群集は崇拝することができるようになりましたので,このことがみな行われるのです。『御座の前に立つ』者の一員になるという招待は,偶然のことがらではありません。今日の地上の人たちに,もたらされるかもしれぬもので,それは実際に最も大きなほまれであり,特権です。1935年までヱホバの民たちは『大いなる群集』が誰であるかを知りませんでした。しかし,ヱホバはこの級を召されているということが1935年に,世界的に出版されました。門は広く開かれました。この大切な啓示を特別に示した出来事は,北米合衆国コロムビア地区ワシントン州でのヱホバの民の大会の時で,これらの恵みを受けた人たちに,ヱホバはあるものを用意されていました。1935年の5月1日号の『ものみの塔』(英文)は次のように発表しました『残れる者とヨナダブ(他の羊)の多くが,具合よくこの大会に出席するよう希望します。今日まで,多くのヨナダブは大会に出席する特権がありませんでしたが,ワシントンの大会は彼らにとつて真の慰めであり利益でありましよう』(130頁)何万という人たちがワシントンに出かけた時に,国民の中から,地上の希望を持つ民を取られるというこの大きな真理を,ヱホバが示されようとしているなどとは,彼らは殆ど考えませんでした。この大会の時に,主なる音信は『大いなる群集』についてであり,黙示録 7章9,13節にある聖句は詳細に亙つて詳く説明されました。1935年8月1日と15日号の『ものみの塔』(英文)は,この級の者は誰であるかをはつきり示しました。油そそがれた者たちと交るそれら多くの善意者たちは,はつきりしない民の群ではなく,一つの目的のために召され,そして目に見える制度内にあつてはつきりした立場を持つものであるということが始めて明白にされました。

16 これら二つの級が,共に一致して崇拝し,奉仕するのは,何によつてできるのですか?

16 このようにはつきり示されてから,神権制度の中にいるすべての人は,自分が天の王の家に召されている少数の『残れる者』の一人であるか,御座の前で地的な立場をとるよう召された者の一人であるかを知つています。真の宗教は,両方の級を正しい地位に保ち,そして両方の級は,神の新しい世にあつて生命の希望を持つています。1935年以来,一つの級は地上にあつてその数は減少し,今では何万という数ですが,しかし他の級は増加し続け,今日では何十万という『大いなる群』は,地上における生命の希望によろこんでいます。これら増加している何十万という人々は,丁度鳩が鳩の小屋に帰るように,シオンに群り来ます。『なんじの子らは,とおきより来り,なんじの娘らはいだかれて来らん。雲の如くに飛び,鳩のそのすみかに飛びかえるが如くして来る者はたれぞ!』― イザヤ 60:4,8。

17 これら何万という人が,なぜ神の制度に来るかを説明しなさい。

17 予言者は,彼らを連れてくる船のことを語つています『もろもろの島はわれを待ち望み,タルシシのふねは,いやさきになんじの子らを遠きよりのせきたりまたかれらの金銀をともにのせ来りてなんじの神ヱホバの名にささげ,イスラエルの聖者にささげん。ヱホバなんじを輝かせ給いたればなり。』(イザヤ 60:9)ヱホバは目標であり,そして帰る者はみなヱホバの奉仕に身を捧げます。なぜならばすべての良きことをヱホバに期待するからです。子らを遠い場所から連れ返してくることを予言は示しています。どのくらい遠いところからですか? それは『地の果て』からです。神をあがめない不敬の崇拝に耽つている自称のクリスチャンたちからは,全く遠く離れているものです。今こそこれら何十万という人々が来る時です。そして今彼らは来つつあります。今日では,天の都のものになるという和解の良いたよりで,人々は召されていませんが,地的の相続をうけつぐよう召されています。このことは,真の宗教が回復され,王の宮が再建されたことにより可能なことなのです。

なぜそう恵まれていますか?

18 この地的級がいま集められているという事実は,彼らの仕事の重要性を減少しますか?

18 真の宗教は,完全にそして永久に回復されるでしよう。ヱホバの名前は,最も重要なものです。なぜならばその名前は真の宗教の中核をつくり上げ,そして彼の仕事はその名前に結びつけられているからです。彼の目的は,彼の名前を地上の全ての部分に知らせることであり,丁度そのような仕事のために,いまこの民を造られています。ヱホバの目的は,ハルマゲドンの後に地上で民を持つことであり,そしてその民が世界の異つた場所で定住することです。この国民は,いま集められつつあり,ハルマゲドン後の社会の中核を形づくつています。彼らは御国の地的の民たちの先がけ達であり,千年の間正義の道を進み続けます。そのように恵まれているこの大いなる群集に属する者たちは,次のことを心に留めるべきです。すなわち,他の羊をこのように共に集めることは,ハルマゲドン前に予定されている出来事についての時間の計画によれば一番最後の行いではありますが,それは最後の瞬間に考え出されたなどと思つてはなりません。一番最後の行いは,しばしば最も重要なものであり,多くの場合にすばらしい終結をつくりあげるものです。そのように恵みをうける者たちは,偽りの宗教を完全に棄てさり,そして神の制度の中にあつて恵まれた地位を維持するため,真の宗教に固くつき従わねばなりません。

19 実際の事実より,ヱホバは大きな仕事をこの地的級にさせているということを,どうして知りますか?

19 この民を召し出されている別の理由は,こうです。すなわちハルマゲドン前に,彼らがする大きな仕事を神は持たれているということです。ヱホバは忠実な油注がれた者を通して活動を指示されますが,しかし実際には,油注がれた残れる者だけでは出来ないような仕事があり,この民がその仕事をしなければなりません。世界全体に亙る仕事は,主として『大いなる群集』によつてなされているというのが事実です。今日では,その『大いなる群集』は約50万人位おり,油注がれた者は約2万人に減少しています。それで,ヱホバはこの大いなる群集を彼の奉仕に呼ばれています,というのは彼らが油注がれた者と共にするようにとヱホバが目的を立てられた仕事をするようにとヱホバは要求されているからです。今日地上でこの力ある仕事をなされるという目的を,ヱホバは何千年も前に発表されました。そしてヱホバは,彼の民を起してその仕事をさせています。

20 地上で祝福を受ける者たちに,エホバは今恵みを示していますが,それについての別の理由を話しなさい。

20 この『大いなる群集』に対して,ヱホバが恵みを与えておられる別の理由は,彼らが正義の心を持ち,偽りの宗教の憎むべきことがらをひどく嫌つているからです。彼らは,不敬とか,嘲笑者たちとか,良きものを軽べつする者とは一致調和しません。彼らはこの世の悪に悩んでいます。ヱホバは『捕われ人の歎き』を聞かれます。昔しのロトのように,彼らは『不法の人々が放蕩な振舞をするのに非常になやまされている ― その正義の人は,彼らの中に住んでいて,見聞きする彼らの不法の行いの故に,毎日その義しい魂を痛めていた。― ヱホバは敬けんな人々を苦難からどのように救われるかを知つておられる。』(ペテロ後 2:7-9,新世)ヱホバは確かにこのような敬けんな人々を救われます。しかし彼らは真の宗教をしかと保ち,決してそれから離れてはなりません。『実に,生命を愛し,よい日を見ようと思う人は,舌をおさえて悪を言わず,唇を閉じて偽りを避けなさい。悪から離れて善を行い,平和を求めてこれを追いなさい。ヱホバの目は義人の上にあるのである。』― ペテロ前 3:10-12,新世。

21 『王の兄弟たち』に示される親切にたいして語られている報いは何ですか?

21 これら祝福された者たちには,ヱホバの恵みが注がれていますが,その別の理由は,神の子キリスト・イエスの兄弟たちにたいして彼らが善を行うからです。このように書かれています『私が空腹になつた時に,あなた方は食物を私に与え,私が渇いた時に,水を与えてくれた。…」それから王(イエス)は右にいる者たちに言うであろう「さあ ― 私の父の祝福を持つあなた方よ,世の基いより準備された御国を相続しなさい。」』(マタイ 25:34-36,新世)これらの恵まれた者たちをこの終りの日に召すことは,ヱホバの目的です。なぜならば彼らは今特別な仕事をしており,将来の1000年の統治の間奉仕をするよう今準備をしているからです。

22,23 ザレパテのやもめの女は,この級をどのように予影したかを説明しなさい。

22 シドンの地にあるザレパテの貧しいやもめの女の記録は,素晴らしい例を私たちに与えるものです。エリヤは荒野に住んでおり,それからシドンに行くよう命令されました。シドンは悪いイゼベルの生れた町であり,悪鬼の宗教が盛んなところでした。しかし,ヱホバはエリヤをしてこの地に行かせたのです。その女と子供は最後の食事をとろうとしていた時にエリヤが来て,彼は水を求めました。女はそのしていたことを止めて,エリヤに仕えました。これは最後の食事であると,女はエリヤに説明しましたが,しかしエリヤは,彼の為にパンを焼き,最初に彼のところに持つてくるようにと女に命じました。エリヤはこう言いました。『おそるるなかれ往きて汝が言える如くせよ,‥‥そはヱホバの雨の地の面に降したもう日までは其桶の粉はつきず,その瓶の油は絶えずとイスラエルの神ヱホバ言い給えばなり。』(列王紀略上 17:8-16)その女は信じました。そしてエリヤの言葉に強い確信を持ちました。神の名誉をはずかしめる,その異邦人の町にあつて,その女はなんという豊かな宝だつたのでしよう!

23 ヱホバはエリヤをこの女のところに遣わしました『視よ,我かしこのやもめ女に命じて汝を養わしむ。』(列王上 17:9)エリヤは渇いていましたので,彼女は彼に水を与えました。エリヤは空腹でしたので,たとえ最後の食物ではありましたが,女は彼に食物を与えました。しかし彼女はなんと非常に祝福されたのでしよう! その油と食物は増えました。そして使つても,増えました。また彼女の子は死から甦えされました。たつた一つの食事ではありましたが,その女はこのすべてのものを得,そして最も高い神を認めるようになりました。主の他の羊についても同じことであります。主イエスの兄弟たちにたいする彼らの親切は,たとえ僅かではありますが,知られています。『予言者である故に,予言者を受け入れる者は,予言者の報いを受けるであろう‥‥また私の弟子である故に,これらの小さい者の一人に一杯の冷い水を与える者は誰であつても,私はほんとうに言う,その人は報いを決して失わないであろう。』(マタイ 10:41,42,新世)ヱホバの民を愛する者たちには,なんという大きな祝福が与えられ注がれるのでしよう! 真の宗教は,そのような愛の源です。

住む場所を大きくする

24,25 新しい世の社会は,いまどのように大きくされ,その実は増加していますか?

24 新しい世の社会の境界は,拡大されねばなりません。すべてのものは強められ,ヱホバの正義の要求に一致すべきです。その成員は増加していますので,その結果生じる重さと圧力にたいして,制度は支えることができなければなりません。偽りの宗教を去つたばかりの人々は,間ちがいや腐敗を持ちこむかもしれませんが,新しい世の社会は堅固になつて,そのような間ちがいや腐敗に対抗すべきです。制度に入る者は,偽りの教えや,悪い考えや,行いを持ちこむことはできません。そうです,そのようなものは,脱ぎすてた,汚い,悪臭を放つ衣服として外になげ捨てておくべきです。彼らには,その身分をはつきり示す清い衣服が与えられます。これらの戻つてくる捕われ人にたいして,唯一人として妨害すべきではありません。彼らをうけ入れるための準備を広げることや,彼らを仕事につかせることに反対してはなりません。遠くからくるこれらの子供たちをよく世話しなさい。将来にもつと多くの人が来るでしよう,そして彼らは長い間 ― 少くとも1000年の間神の奉仕に従うでありましよう。それですから,回復された残れる者は,彼らが『やすらかなる居所』に来るのを,いま歓迎しています。『われらの節会の邑シオンを見よ,なんじの目はやすらかなる居所となれるエルサレムを見ん,エルサレムはうつさるることなき幕屋にしてその杙はとこしえにぬかれず,その繩は一すじだに断れざるなり。ヱホバわれらとともに彼処にいまして稜威をあらわし給わん。』(イザヤ 33:20,21)それは永遠の幕屋であつて,敵の力によつて決して動かされないでしよう。町は建てられ,砂漠には花が咲くでしよう。町とは義しき者たちの会衆であり,ヱホバを讃美するために設立されています。砂漠のところとは,荒漠とした状態であつて,水を注ぐために真理の伝道を必要とするものです。そうすれば,生長することができます。多くの水は必要です。そして荒漠とした場所はその水を得ております。そのすばらしい増加を見てごらんなさい! 昔しに真の宗教がなかつたある国々を考えてごらんなさい! 過去10年の間,宣教者や他の人たちはそれらの国々で働いていますが,いまでは繁栄する町々(会衆),バラのように花の咲いている砂漠,正義の実を産出する葡萄,正しく植えられ生長する木がそれらの国々に見られるのです。

25 真の宗教は回復され,そしてその実を結ぶ大いなる仕事は続いています。見知らぬ者であつても,その道を失うことはありません。『かかる人はヱホバの法をよろこびて,日も夜もこれを思う。かかる人は流れのほとりにうえし樹のごとし。』(詩 1:2,3)『義しき人の果は,生命の樹なり。』(シンゲン 11:30)『彼らは久しく荒たるところをつくろい,古えより廃れたるところをおこし,荒れたる町々をかさねて新にし,世々すたれたる所を再び建つべし。(イザヤ 61:4)油そそがれた残れる者と『大いなる群集』は今日何というすばらしい仕事をしているのでしよう! しかもこれは再建予定のごく初まりにすぎません,というのは新しい世の建設の仕事は1000年間続くからであります。

26 大いなる「破れの修繕者と道の回復者」の仕事に,誰が今日分け与つていますか? そして,どのように?

26 主イエスは,彼の忠実な油注がれた者を用いて,大きな破れを直し,そして長い年月の間戦いまたくるしみを受けましたが,父の聖名をあがめる真の清い宗教を回復しています。本道は大いなるバビロンを逃れるすべての人が歩むのに自由であつて清く明白なものです。それですからあなた方は破れたものの修繕者,住めるようにするための路の回復者と呼ばれるであろう。』ヱホバと私たちの主イエス・キリストを知る時に,真の宗教は産出されます。真の宗教はヱホバとイエスを讃美し,あがめ,そして私たちは信仰をもつて,神の御意を行うのに,全く心からよろこんで従うのであります。そのようにしている人々は,希望を持ちます。そして生命の希望は私たちをヱホバと彼の子に固く結びつけます。それですから,真の宗教に分けあづかりなさい。そして他の人達をも助けて同じく真の宗教に分けあづけさせなさい。それは彼らの永遠の福利のためであり,ヱホバの名前にほまれを捧げるためであります。

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