ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 塔54 11/1 408–416ページ
  • 1926年は大なる幸福の時へ導く

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • 1926年は大なる幸福の時へ導く
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1954
  • 副見出し
  • 関連する記事
  • 幸福な時まで『日』は持続される
  • 証明と拡張
  • 現在の幸福を認識
  • 最高潮の年
  • 証言と警告の時
  • 比較
  • 「終わりの時」における定めの日
    来たるべきわたしたちの世界政府 ― 神の王国
  • 「御心が地に成るように」(その37)
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1960
  • ダニエルの預言的な日と,わたしたちの信仰
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1993
  • 今日の正しい種類の奉仕者
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1954
もっと見る
エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1954
塔54 11/1 408–416ページ

1926年は大なる幸福の時へ導く

『千三百三十五日に至るまで待つ者は幸福である。』― ダニエル書 12:12,アメリカ訳。

1 1926年にヱホバの民の上に来た大きな幸福の理由を知るために,私たちは何をしなければなりませんか?

ヱホバの道を理解し,認識することは,ヱホバに身を献げた僕たちに特に深いのであります。彼らはヱホバから与えられた現在と過去の試験や,ヱホバの力強い御行為,その御目的と御威光の啓示を考え深く比べて,ヱホバの道の理解と認識とを深めます。西暦1926年にヱホバの神権的民の間に始つた大きな幸福の理由を知るために,私たちは彼らのその時の状態とそれ以前の状態とを対照して見なければなりません。それで,そのような状態と,ヱホバが行つた試験に見事に通り,神が指定された道を頑として歩み続け,結果の如何に拘らず忠実に押進む神の民にヱホバが約束された祝福とを,私たちは比べて見なければなりません。ヱホバの大きな時間表の中で,そのような試験は確定した目的があります。彼はその完全な御目的を成しとげるためにその試験を与えます。これらの考えをもつて私たちはまず,ヱホバが王として支配を開始された時(西暦1914年)と1926年との間に,ヱホバに喜び仕える僕たちが耐え忍んだ事柄をよく考えてみましよう。そしてそのような事柄をなしとげるヱホバの御目的を辿つてみましよう。

2 私たちクリスチャンの走路<コース>を歩む上の大きな助けとするために,私たちは何をよく理解して,それを覚え続けていなければなりませんか?

2 ヱホバには混乱はありません。彼は偶然や僥倖に頼りません。『神を愛する人々,すなわち神の御目的によつて召された人々に対して,神はすべての事を相働らかせて益になるようにして下さるということを私たちは知つている。』(ロマ 8:28,新世)もしも私たちがこの事実をよく理解しようとするなら,即位された王キリスト・イエスの追従者として,また彼と共に働く勤勉な働き手として神が私たちに与えられた割当を行う上に非常に値打ちのある助けとなるでしよう事実私たちは敵の猛攻を防ぐために,この事を十分によく理解しなければなりません。

3 神の民によつて成しとげられなければならないどのような大きな業をヱホバは予知し予言されましたか?

3 御国の完全な政府がこの古い世の王たちや審判者たちの政府に換つて永久に立てられる時に,彼らの前で御国に関する証言を行わせるために,組織された神の民を遣わすということをヱホバは予知して,その目的を記録して置かれました。サタンの世の見えざる支配者たちも,見える支配者たちも,その考えを心よく受けないで,彼らの権力下のあらゆるものを以てそれと戦う決心をしました。―マタイ 24:14。ダニエル 2:44。詩 2:2,3。黙示 12:17。

4 (イ)神の僕たちは1914年にこの仕事を行うように要求されましたか?(ロ)彼らが装備をととのえる前に,彼らの中で何がなされねばなりませんでしたか?

4 2520年間権を握つていた悪魔の見える制度に向つて,立ち上つてヱホバの裁きを恐れなく述べることは,ヱホバに対する大きな勇気と信仰と信頼を必要とします。この程度の信仰と勇気を,全体としてのヱホバの民はその当時持つていませんでした。その制度は全く清くはありませんでした。自分自身の利己的な目的を満足させ,追従者たちを彼ら自身に従わせていた多くの者が居ました。(マタイ 7:15。使行 20:29,30。ペテロ後 2:1-3)このような状態をヱホバは黙認することが出来ません。既にヱホバは王を王座に即かせましたので,これらの民は潔められなければなりません。妨害者たちは私たちの神の高く気高い目的に対して,どの程度でも干渉することは決して許されません。ヱホバはおのが僕たちを試み,試験し,験すために,彼ら僕たちが力強い証言の仕事を行わなければならぬと決定しました。そしてこの事を彼らは行うように要求されましたし,同時に彼ら証者たちの生活と行動は,彼らが伝えている音信と同様の気高い平面の上に立つていなければならないと要求されました。彼らはヱホバの栄光を反射するために召されているという事実を決して見失つてはなりません。―イザヤ 60:1,2,ア標。ペテロ前 2:9。

5 その当時ヱホバの僕たちは何について盲目でありましたか?

5 ヱホバはその命令を発した時,その中に含まれているすべてをよく理解していましたか? ヱホバは,悪魔と彼の見える代理者たちと見えない代理者たちが,証言を行うために召された生ける神の民に悪い攻撃を加えることをあらかじめ知つていましたか? はい,そうです。ヱホバはこれらの事実を,ひじように細かく詳しい所まであらかじめ知つていて,私たちに光を与え,なぐさめるために,そのことを聖書の中に記録されました。『見よ,悪魔はあなた方を十分に試みようとして,あなた方の或る者を投獄するであろう。そしてあなた方は十日間苦難を受けるであろう。』(黙示 2:10。ロマ 8:28。新世)しかしこの民はこのような予言に心を留めませんでした。彼らは自分の汚れた状態も,また彼らを清めるために何が必要であるかということも,そしてまた,ヱホバが彼らに行わせようとされていた栄光ある奉仕のために身支度するのに何が必要であるかということについても,よく理解しませんでした。

幸福な時まで『日』は持続される

6 ダニエルはダニエル書 12章1-3節の中で,ヱホバの民の神権的奉仕の大特権が拡張される前に何が起らなければならぬと言いましたか?

6 ヱホバは数千年前,ダニエル書 12章1節,2節および3節の中で,神の民がこの任務を成しとげる経験をするということを予言されました。ヱホバはミカエルが立ちあがることを告げそれから艱難の時について告げ,そしてその艱難から神の僕たちが全く救われることについて告げております。それから彼らの神権的奉仕の大特権が拡張されるということが起るでしよう。

7 1260日の期間と1290日の期間に聖い民に何が起りましたか? そして1335日に続いて何が約束されましたか?

7 第7節でヱホバは,これらの『聖き民』の力がその期間中砕かれるであろうところの1260日のことを告げています。これに続いてヱホバは,日々の供物を取りのぞき,『荒らすことをする憎むべきもの』を立てる時から始まる1290日の期間のことを述べております。それから続いて始まる第3の期間は1335日間と述べられていますが,その後に幸福の時代が来ることになつています。これらすべての期間の意味と理解は『終りの時』まで閉じられ,封印されていました。今私たちは本当にその時に居ります。そしてお約束の通りにヱホバはその予言を開いて,それを明らかにされました。

8 1260日,1290日および1335日の3つの期間はそれぞれ何時成就しましたか?

8 ヱホバの民の力の上に破壊的影響を与えた1260日の期間は1914年10月から1918年4月までの間に成就しました。1290日の期間は1919年1月から始まつて1922年9月まで,そして1335日の期間は1922年9月から始まり,1926年5月までであります。これらの日付とそれの適用についての詳しい聖書的論文は1951年11月1日号と1952年1月15日号の『ものみの塔』に記載されています。

9 私たちがここで,これらの期間についてよく考える目的は何ですか?

9 ここで私たちの目的は,これらの日付の正確さをよく考えて理解し,それを証明しようとするのではありません。その事は前述の各号の中ですでに行いました。それよりもむしろ私たちの目的は,神の民が不意に受ける悪い反対とそれによつて彼らが受ける影響を,ヱホバがあらかじめ知つておられて,彼ら神の民がこのような危い事件に出会つた時に彼らを強くするためにその事を詳しくはつきりと要点を書いておかれたという事実を,今確証するためであります。ヱホバはまた彼ら神の民がこの試験の期間の後に受ける祝福と幸福の期間についてもやはり要点を書いておかれました。

10 (イ)その当時をかえりみて,それらの試練にどんな利益があつたことを知りますか?(ロ)それらの試練の結果どういうことが成しとげられましたか?

10 現在から過去をふりかえつて,当時の自称ヱホバの民の間に行われなければならなかつた清めの仕事を認識することは,それほどむずかしいことではありませんが,しかし当時彼らは,私たちが今知つているほど,その必要を知りませんでした。それは忠信者の上に加えられた大試練でした。そして彼らはヱホバから捨てられましたか? それらすべてはどういう意味だつたのですか? これらの試験の効果は,不忠信者と神を敬わぬ者を神の制度から追い出して,彼らがいつも属していたサタンの陣営に入れるためであり,また誰がいと高き者の忠信な僕たちであつたかを,すべての聰明な理智ある観察者に啓示するためでありました。

11 ヱホバがサタンの力と影響を十分ご承知であつたことを,どんな聖書的根拠によつて信ずることができますか?

11 ヱホバは悪魔の見える制度と見えない制度の力と影響を十分にご承知でした。丁度ペルシヤの国の見える支配者クロスが紀元前537年にユダヤ人の遺れる者を復帰させようとするのを,ペルシヤの国の見えざる悪鬼の君がそれを止めるために必死の戦いをしたことを,ヱホバが十分にご承知であつたのと同様です。(ダニエル 10:1,13,20)そのようにヱホバは,この同じ悪魔と悪鬼の君たちが本当のイスラエル人であるクリスチャン会衆の救いに反対し,そして彼らが御国の建設とヱホバに善意を有する人類が御国で祝福されることを宣明するのを妨げるために,千倍もはげしく悪い戦いをするであろうということを知つておりました。それにもかかわらずヱホバはそれを許しました。常にどのような事態でも自由にできるようにしておいて,そして常に御自身の望む通りに行う支度をしておいて,ヱホバはそれを許しました。

12 ヱホバの王が事態に対抗できるであろうということについて,どんな証拠がありますか?

12 サタンと彼の群衆によつて行われるこの悪い努力を先見しても,ヱホバと,その時神の民の代りの親になつていた彼の頭の君ミカエルを少しも妨げませんでした。色々の事はヱホバがあらかじめ定めておかれた目的に従つて行われるでしよう。それによつてヱホバはご自分の制度を清め,敵を曝露するでしよう。キリスト前537年にヱホバの天使を助けて,ヱホバの模型的民を救うように指揮したこの同じミカエルは今ヱホバの民の代りの親であります。今彼ミカエルは敵の中で支配するため,そして私たちの救いのためにヱホバによつて遣されました。(詩 110:1,2。黙示 12:7,8)彼は信頼できるお方です。ヱホバは彼に絶対の信頼を置いています。それですから私たちも信頼できるのです。彼は敵にヱホバの裁きを執行する王としての,裁判官としての権威を着ています。(黙示 19:11-16)彼は悪魔と彼の見えざる君たちの陰謀をみな知つております。彼はヱホバの天使とイスラエルの国民の救い手となつていた間に彼ら悪魔と見えぬ君たちを打ち破りました。そして彼は既に天で彼らを打ち破つて,そのすぐ後で彼らを天からこの地上へ投げ落してしまいました。これらの大真理を私たちはすでに知つています。しかし救われた遺れる者はその時その真理を知りませんでした。このように正確な知識に欠けていたことが,彼らの信仰の上に真の試練を招きました。しかしその試験に耐えた人々は大いに祝福され,幸福にされました。

13 今これらの真理を心に据えなければならぬどんな十分な理由がありますか?

13 明るく光るヱホバの真理をはつきり見て,それを理解し,そしてそれに基いて行動することは,どんな民も得ることのできぬ最大の幸福をもたらします。そしてヱホバに献身した奴隷の各人は今早くそれらの真理を心に据えなければなりません。何故なら将来私たちの生存の上に,これと同様の,又は更にきびしい試験が加えられる可能性が十分にあるからです。どのようなことが起ろうとも,私たちの神とキリストを知ることと,彼らに信頼することとによつて,私たちは確実な保護を受けるでしよう。

14 なぜ私たちは,ヱホバの民に対する反対について,そのように多くの時間をついやしてよく考えたのですか?

14 只今まで私たちは,主としてヱホバの証者が1914年から1926年までの間に不意に出会つた反対と迫害についてよく考えて来ました。しかしそれは,この事が確かに重大な事であるからというためではなくて,神の民が敵からあらゆる憎しみと悪意に満ちた迫害を受けることをヱホバがあらかじめ知つておられたということ,そしてイエスによつても予言されていたということを確証するのによく役に立つからであります。(ルカ 21:12,13,新世)それでもなお神は迫害を許しました。そしてそれが神の栄光ある目的に役立つことと,神に献身した僕たちの永遠の利益のためになることを,神は知つておりました。

証明と拡張

15,16 神の僕たちが忠実に試練に耐え忍んだことによつて,ヱホバが過去に成しとげられた或る重大な事は何ですか?

15 さて神の僕たちがこのような迫害に耐え忍んだ結果,ヱホバが過去と現在に成しとげられた別の重大な事柄,そして疑いもなく将来なしとげられるべき重大な事柄に注意して下さい。まず第1に試験の下で忠信を立証することはヱホバの御名と御言の証明に貢献します。この事はイエスの場合も,また過去と現在の他のすべてのヱホバの奴隷たちの場合もみな本当でした。そしてヱホバの民が1914年から1926年まで耐え忍んだ経験を,あなたがよく考える時,その事が本当であることを知ることが出来ます。このような忍耐の下で従順は学ばれ,完成されます。これはイエスの場合も,そして彼に従う者たちの場合もまた同じく本当でした。なぜならイエスは彼の足跡に私たちを従わせるために模範を残したからです。(ヘブル 5:8-10。ペテロ前 2:20-25)ヱホバはまたイエスの忠信な忍耐を通して,従順な人類のために贖いの價を備え,そして忠信な御子にその贖いの価を天の正義の宝座に差し出す資格を与えられました。

16 イエスの上に加えられた卑怯な,悪い迫害の結果,イエスの肉体はカルバリーの上で木に掛けられて殺されましたが,このような迫害を受けても,彼の生命は偉大なよみがえりの祝福とヱホバが彼を承認されたこととにより,そしてついに天の宝座にいます父のかたわらの栄光へ昇天したことにより,全く保護されました。(使行 13:32,33。ヘブル 1:3。ペテロ前 3:22。黙示 3:21)イエスが受けたすべての迫害でさえ,ほんの少しの傷跡も残しませんでした。

17 このような試練によつて,ヱホバの会衆はどのように拡張されましたか?

17 イエスの使徒たちと彼らの仲間たちが試練を受けた結果,彼らは広く散らされました。そのため彼らの持つている福音の音信は多くの国々に運ばれて行きました。その結果として,また,イスラエルの国のあらゆる地方でも,同時にイタリーやギリシヤやマケドニヤやエジプトやその他の国々でも,多くの会衆が生れ出ました。(マタイ 10:23。使行 8:1; 11:19)その本当の結果をイエスは予言していました。(使行 1:8)神に献身した僕たちに対するこの同じ取扱い方法を,ヱホバは全クリスチャン時代を通して用いました。(ヨハネ 15:18-21。テモテ後 3:12,13)これは実際にクリスチャンの知識を全地に広く散布する結果となりました。そこでヱホバから与えられるこのような試練に対してこのような敬虔な実際的な見解を持つ使徒は次のように論じています。『それだから今の時の苦しみは,私たちに現れようとしている栄光とは比べものにならないと私は思う。』(ロマ 8:18,新世)

18 ヱホバは過去と現在の証者たちに試験を課しましたが,その試験によつてヱホバのどんな目的はさらに果されておりますか?

18 あらゆる時代に,そしてあらゆる状態の下でも,ヱホバは地上に忠信な証者たちを有していなかつたことはございません。彼らはすべて,人間と天使の前で,同様に悪魔の前で,試練下の忠信を現し示すべきでありました。1914年から1926年までの間の試練期間中にヱホバの民の上に臨んだ試験は,このような種類の立証に貢献しました。アベルから洗礼者ヨハネまでのヱホバの証者の忠信な行動を列挙した後で,(ヘブル 11)パウロはこう勧めています。『こういうわけで私たちは雲のように多くの証者たちに取りまかれているのであるから,私たちもまた,すべての重荷とまつわりつく罪とを取り去つて,私たちの前におかれてある競走<レース>を耐え忍んで走ろう。』(ヘブル 12:1,新世)それらの昔の忠信な証者たちは,今日の私たちに対する大きな刺戟となることが出来ます。すべての場合に,これらの試験は,僕たち自身を精錬し,純潔にする仕事をし,そしてヱホバが後に彼らに行わせるために蓄えておられた或る更に大きな仕事のために彼らを清め,能力をあたえる働きをしました。イエスはヱホバの大祭司としても,また王としての資格を得られました。そして彼は,このようなきびしい人間の経験を経られた後に,私たちの弱さに対して同情を寄せて考えることが出来ます。―ヘブル 2:17,18; 4:15,16。

19,20 (イ)ゼカリヤ書 14章1,2節には,忠信者に対する慰めを与えるどんな保証が含まれていますか?(ロ)マラキ書 3章1-4節にはどうですか?

19 私たちの時代でも,試験はヱホバの制度を清めます。御国が1914年に建てられた後にヱホバの民の上に来た迫害は,ゼカリヤ書 14章1,2節(ア標)に述べられているように,それはこのようにヱホバがすべての国々の民を,地上の御名の民によつて代表された天的エルサレムに向つて戦わせられたことによつて示されています。『見よ,ヱホバの日きたる。その時あなた方から奪つた分捕物はあなた方の中で分けられるであろう。私はすべての国々の民を集めてエルサレムを攻めさせよう。都市は取られ,家々は奪い取られ,女たちは犯され,都市の人の半分は捕えられてゆくであろう。しかしその民の残りの者は都市から断たれないであろう。』この聖句は,制度を全く清めて,取り除く必要のある者をすつかり一掃してしまうこと,しかしその民の残りの者,即ち残れる者は都市即ちヱホバの制度から断たれないということを予報しています。

20 ヱホバの民の上に来たこの清めの試練についての別の描写は,マラキ書 3章1-4節(ア標)の中に見出すことができます。『見よ,私は私の使者をつかわす。彼は私の前に道を備えるであろう。そしてあなた方の求める主,すなわちあなた方の願う契約の使者が突然に彼の宮殿に来るであろう。見よ,彼はきたる,と万軍のヱホバが言われる。しかし彼が来る日に誰が堪えしのぶことが出来るか? 彼が現われる時に誰が立つているであろうか? 彼は精錬する者の火のようであり,布を晒す者の石鹸のようである。また彼は銀を精錬して清める者のように坐るであろう。また彼はレビの子らを清め,金や銀のように彼らを精錬するであろう。そして彼らはヱホバに正義をもつて供物を献げるであろう。その時ユダとエルサレムの供物は,昔の日のように,古えの年のようにヱホバに喜ばれるであろう。』この聖句の中には,『銀』(真理)を清め,精錬し,『レビの子ら』(忠信な宮殿の僕たち)を清め,精錬することを管理しておられるところの,戻つてこられた私たちの主と王が居ります。

21 このような試練はいつもヱホバの僕たちに永久の損傷を興える結果となりますか?

21 どのような時でもこれらの試験が身に堪えられない事は決してありません。またヱホバの民が悪魔とその群勢の為すがままにされることも決してありません。試練のあいだ中,この同じミカエルは,試練の火が丁度よく彼の管理できる範囲内にあるように,それを監督するためにいつも見張つて居ります。

22,23 誰がエゼキエル書 38章4,12節に述べられた結果になるように指揮し,操縦しますか? そしてそれは何のためですか?

22 今前方を見ますと,ハルマゲドンにおける最後の清めの攻撃があるのを私たちは知ります。その時ヱホバはゴグ即ちサタンの顎に鉤をひつかけて,遂に彼を引張り出し,彼自身の正体と,彼がヱホバの民に敵対していることを現わし示すと,エゼキエル書 38章4,12節に述べられております。この攻撃は,その制度の中で,誰が忠節を保つている献身的なヱホバの民であるか,そして一方,誰が不適当な,腐敗した,不忠信な,不信仰な悪い者であるかを明らかに現わすでしよう。これらの火のようにはげしい試練はヱホバの忠信な民を永久に害うことはないでしよう。その反対に,むしろそれらの試練は,彼らヱホバの忠信な民の最後の幸福とヱホバの栄光のために働くでしよう。

23 御名の民に対するヱホバのこれらすべての行いを十分よく考えることは,私たちの慰めとなり,保証となります。サタンの迫害によつて害われる唯一の人々はサタンに降参することを選ぶ腐敗した,不忠信な,不信仰の者どもだけであることを,私たちははつきりと見分けます。サタンの仕業は彼自身と彼に従うすべての者らを亡ぼす結果を生じますが,これに反してヱホバは御自身に信頼する者らを保護します。―詩 145:18-20,ア標。

現在の幸福を認識

24 後に来る祝福に備えて,ヱホバの民を準備するのに果された部分を正しく理解するとき,それは私たちにどんな影響を及ぼしますか?

24 さてここであなたは,これらすべての事が,幸福の時に導く1926年にどのように関係するかと怪しむかもしれません。私たちが1926年以前に起つたこれらの出来事を,そして1926年の祝福のためにヱホバの民を準備する仕事の中で彼らが演じた部分を,そしてそれ以後今日までの事を,それぞれの正しい光の中で見て,それを認識する時にだけ ― その時にだけ私たちは私たちの幸福の深さを認識することができます。その時にだけ私たちは黙示録 15章2-4節(新世)に述べられた感情を心から反映することができます。『それから私は……獣とその像とその名の番号とに勝つた人々が,神の立琴を持つて,ガラスの海のそばに立つているのを見た。彼らは神の奴隷モーセの歌と小羊の歌とを歌つて云う,「大きく,驚くべきあなたの御業よ,ヱホバ神,全能者よ。正しく真実なあなたの道よ,永遠の王よ。誰があなたを真に恐れず,あなたの名を讃めないであろうか,ヱホバよ。なぜならあなただけが,いつくしみのあるお方であるから。すべての國民らは来て御前に拝するであろう。なぜならあなたの正しい裁きが現わされたからである。」』

25 1914年から1919年までの間で受けた神の民の経験によつて,ヱホバは彼らをどのように清め,そして祝福しましたか?

25 忍耐の1260日のこと,粗布と灰の中で証言したこと,(ヱホバによつて許されていた)毎日の犠牲が取りのぞかれたこと,そして神の御目的に仕える御名の民を神が操縦されたこと,そして最後に神と彼の王を代表する偉大な機会を神の民にめぐまれたことを私たちがよく見る時にだけ ― その時にだけ私たちは苦難の中で雀躍して喜ぶことができ,そして神を崇め,讃美することができるのです。ヱホバが彼の「二人の証者が殺されて,霊的な意味でソドム及びエジプトと呼ばれる大きな都の街路に横たえられる」ことを許され,そしてそれから三日半の後に神の生命の生気を彼らの中に入れて,再び彼らの足で立ち上ることを許されて,彼らの敵どもに大きな恐れと無念を与えられたヱホバの大きな目的を私たちが見る時にだけ ― 私たちがこれらの事を見る時にだけ,私たちはへりくだつて『あなたの御心は成しとげられた。』と言うことができます。(黙示 11:7-13,新世)ヱホバが形作られた制度をヱホバの聖い目的のために確立し,装備する前に,ヱホバがその制度を正しく卑して,そして清められたことを見る時にだけ,私たちはヱホバがなされた深切な特別のお世話を認識することができます。それと同時に,ヱホバの御名の民に対するサタンと彼の極悪のたくらみを曝露するためにヱホバの僕たちを人質に用いられたことによつて,ヱホバの偉大な知識とその経済的なやり方が現わされました。

26 (イ)彼らが卑くされ,清められ,そして彼らの足で立ち上つた後に,ヱホバは彼らのために何をしましたか?(ロ)この幻像は彼らの上にどんな影響を与えましたか?

26 これら一聯の経験と試験の後にヱホバはこの組織された『奴隷』の上に2倍の分の聖霊を注ぎました。いわゆる『人格の発達』によつて天に行けるように自分自身を準備するという彼らの以前の考えが全く間違いであつたことを悟るように,ヱホバは彼らを啓発しました。彼らが今神の清い奉仕のために若返らされ,啓発されるようにするために,ヱホバは彼らが光を吸収し得るように彼らの歩む道を照らしながら,正しい道に沿うて彼らを一歩一歩導きました。ヱホバは1919年と1922年に彼らを米国オハイオ州シーダー・ポイント大会へと導きましたが,そこで神は彼らに,恐れずに,引続き宣教するように理解を与えました。(イザヤ 6:11,12,ア標。ルカ 12:32)そこでヱホバはまた彼らに,ヱホバを讃めたたえる天軍と共にヱホバが聖い宮に居られることを啓示しました。しかしまた神の民の残れる者は神がすべての事を彼らのために,彼らの中で成し給うたにもかかわらず,やはりまだ比較的唖で沈黙していたことを神は彼らに啓示しました。そうです。既に彼らがヱホバの栄光を述べ,彼の王と御国を宣明すべき時になつていてもまだ彼らは沈黙していました。彼らはこの欠点を認めて大いにへりくだり,また驚きました。『その時私は言つた。ああ,なさけない。私は何もしていない。私は汚れた口唇の人であつて,汚れた口唇の民の中に住んでいるのに,私の眼は王なる万軍のヱホバを見た。その時セラピムの一人が火箸で祭壇から取つた熾つた炭を手に持つて私のところに飛んで来て,それを私の口に触れて,こう云いました。見よ,この火はあなたの口唇に触れたから,あなたの罪過は取りのぞかれ,あなたの罪は赦された。』― イザヤ 6:5-7,ア標。

27 今御国の奴隷たちが,ダニエル書 12章12節に記されている幸福に到着しているという,何か証拠がありますか?

27 このようにしてヱホバは彼らを1335日の期間の始まりへと導いて行きました。その期間の終りについて,ダニエル書 12章12節(アメリカ訳)は次のように述べています。『千三百三十五日〔の終り〕に至るまで待つ者は幸福である。』(ロザハム訳も同じ)その期間そのものも祝福された時でした。ヱホバは1925年3月に,御国が誕生したというすばらしい啓示の頂点に達するように,1922年,1923年,1924年及び1925年と,これらの年を通じて一歩,一歩彼らを導きつづけました。

28,29 御国の責任についての新しい自覚がヱホバの民の会衆の上に起たという,どんな確実な証拠がありましたか?

28 この期間を通じて,ヱホバが聖い宮に臨在していること,ヱホバの証者たちの清められた口唇の状態のこと,そして彼らが行わなければならぬ讚美の偉大な仕事のことが,個人々々の心に沁みこみ,また全制度に浸みわたりました。彼らがその時の必要物を自覚することが更に更に強くなりました。これより前に,いわゆる『巡回者』の兄弟たちによつて行われた公開講演の後に引続いて,会衆の伝道者たちによつて小さな仕事がなされましたが,それは別としても,口先だけでするすべての家から家への証言が『配布者』の小隊によつて行われました。開拓者すなわち全時間伝道者は当時『配布者』と称されていました。会衆の僕たちと他の或る認識ある人々の活動は,冊子類を家から家へ規則的に配布する事にいつも制限されていました。しかし1919年のシーダー・ポイントの大会の後に多くの人々は,単紙表紙の雑誌の形の『聖書の研究』7巻(英文)を配布のために用いながら,会衆の伝道者として更に活動的になり初めました。

29 それからまた『黄金時代』の予約が勧められ,そしてその家から家への活動に続いて,『神の立琴』の本とその質問カードとが同様に配布されました。このように家から家への証言が,会衆の(すなわち部分時間的の)伝道者たちの間に次第に起つて来ました。しかし1922年のシーダー・ポイントの大会からのち彼らは,各人が証言することが至急に必要であるという点に更にめざめて来ました。その中に含まれていたすべてのことを自覚して彼らは,『王と御国を広めよ,ひろめよ,ひろめよ。』の命令の通りに,ヱホバの前で,そしてお互いの面前で公けに述べ伝えました。彼らはその1922年のシーダー・ポイントの大会で,彼らの注意を呼び起したその幻像の意義にめざめました。彼らは盛り上る熱心をもつて,当時の毎月を,ひろめる仕事に答えてそれを実行しました。この絶えず増大する活動は,実質上,『我ここにあり,我をつかわしたまえ。』と言つていることと同じでした。―イザヤ 6:8。

30 すぐに天に行くという考えは,残れる者の心からどのように根絶されましたか?

30 これゆえ,初めに彼らが『誰が我らのために行くであろうか?』という上からの召しを聞いた時,『我ここにあり,我をつかわしたまえ』というその答は力の弱いものでした。しかし月日がたつにつれて,その答は力強くなり,大きくなりました。間もなく天に行くという古い考えはまだ彼らの心のうちに残つていて,幾分待ち兼ねるように『いつまで?』とヱホバに尋ねました。ヱホバはこう答えられました。『都市は荒れすたれて住む者なく,家に人なく,国土ことごとく荒地と……なる時まで。』(イザヤ 6:11)このようにヱホバは,すぐに『家(天)に行く』という考えを打破つて,ヱホバの指揮下に地上で行われる偉大な仕事の重大さに注意を集中されました。

31 1925年3月1日号の『ものみの塔』(英文)の中でヱホバの僕たちは,どんな大きな出来事に注意を呼び起されましたか?

31 それからその期間の間に大きな出来事が起りました。1925年3月1日号の『ものみの塔』(英文)は『国民の誕生』という記事を公けにしましたが,それはヱホバの女の上に来た産みの苦しみに続く誕生とそれから彼女の子供たちが生み出されたこととの意味を,その時認識できる範囲で,出来るだけはつきりと説明しました。宝座から来たこの幻像は忠信な奴隷たちを感動させ,そしてまだシオンに残つていた不平家たちを当惑させました。生気を与えられた御国の僕たちの前進する大波を,今は止めるべきではありませんでした。彼らは,御国が天に建てられたという理解の輝きへ,そして彼らがまだ地上に居ながらその天の御国と幸福な関係を持つという理解の輝きへと,今やひたすら前進しました。―イザヤ 66:10-14。黙示 14:1-3。

32 1914年から1926年までの間にヱホバの民によつて成しとげられた主な仕事は何の仕事でしたか?

32 この見地から見て来ますと,1914年から1926年までの間になされた仕事の大部分は準備の仕事であつて,それはこの古い世の終りの来る前になされなければならぬ力強い全世界的宣教の仕事のためにヱホバの制度とヱホバの御名の民を準備したのであるということを私たちは悟ります。―マタイ 24:14。詩 110:3。

最高潮の年

33 「人格か契約か」の問題を正しく理解した結果,ヱホバの熱心な証言はどうなりましたか?

33 1926年5月に『ものみの塔』(英文)に『人格か契約か ― どちらか?』という記事が現われると共に,ヱホバの自発的奉仕者たちの上に,他の最高潮の出来事が起りました。この事はまた,永年の間『人格を発達』させようとして来たけれども,決してそれに成功しなかつたことを彼ら自身の心の中で知つていたヱホバの正直な僕たちに大変幸福でした。今や彼らは,彼らの契約の義務を知り始めました。そして契約に忠実であることが神の承認を受けることであることを知り始めました。このことを彼らは理解し,認識してきました。この啓蒙は,以前少くとも多少弁解的な『人格発達者』であつた人々を幸福な勇士に致しました。もはや彼らの目標はただ心よく見せようとすることではありませんでした! 今彼らは,神が与え給うた仕事,すなわち神権的に割当てられた仕事に対して,自分たちが献身し,それを行う義務を負うていることを知りました。しかし彼らは働くために或る物が必要でした。

34 1922年から1926年までの間に啓示された大真理を述べるために,どんな装具が御国宣明者たちに役に立ちましたか?

34 1926年よりも前には,ヱホバの民は働くために極めて僅かな装具しか有していませんでした。『聖書の研究』7巻が彼らの目的の求めに応じましたが,その在庫品は無くなりつつありました。『地獄』と『主の再臨』の冊子もまた彼らの目的の求めに応じましたが,御国宣明の仕事に関する必要物としては古臭いものでした。その後に発行された冊子,『死人と語るか?』と『現在生存する万民は決して死することなし』が彼らの目的の求めに応じました。『死人と語るか?』の冊子は,第一次世界戦争の終りに地に氾濫して,多くの者をして彼らの死人と通信交通させようとした降神術から人々を守つた立派な道具でした。それと共に,『現在生存する万民は決して死することなし』の冊子は,現実に来るべきものとしての御国と,その栄光の政府の下で,地上で永遠に生きるというすばらしい見込みとを,生き生きと表わし示しました。

35 『神の立琴』の本は,どのように大変有効な仕事を成しとげましたか?

35 その後1926年までに,『ユダヤ人の慰め』と『神の立琴』が発行されましたが,この後者の本は聖書の基礎的教理を含んでいました。そしてこれらの本はほとんど5年の間,家から家への証言のための主要な道具でした。まことに当時『神の立琴』は力強い仕事をしました。しかしヱホバの目的の最近の知識に関するかぎりでは,全世界は子供のようであつて,聖書の基礎的教理の教育が必要でありました。善意者たちは小さい子供のようになつて,聖書の教えを吸収しました。そして彼らは祝福され,啓発され,そしてその結果進歩しました。しかしながらヱホバが述べるように要求されたところの,建てられた御国とその治めたもう王と,録された審判を宣明するものは何もありませんでした。1922年からヱホバの民の上に次第に明らかになつてきた偉大な光を十分に反射しているものは何もありませんでした。

証言と警告の時

36,37 (イ)その時のためにどんな形の音信が必要とされましたか?(ロ)ヱホバは丁度間に合うように,それをどのように用意しましたか?

36 これは審判の時でありました。更に力強い宣明が当然行われる必要がありました。その時が来ました。その制度はこれらの更に重い責務を引受けることの出来る立場に立つていました。神の民は彼らの造り主の聖い大義に奉仕するように啓発されました。(イザヤ 43:21)そこでヱホバは特別な監督の下に1926年,丁度よい時に『神の救い』という本を発表しました。そしてその本は『あなた方は私の証者である……私は神である』― イザヤ 43:12。という言葉と共に神の聖い御名に捧げられました。この本は,言わばその準備した民に命令を与え,自由で救われた新しい世の先駆者として前進せしめました。これはこの上もなく幸福な時でありました!

37 ものみの塔協会の当時の会長は『神の救い』の本に註釈をして次のように言いました。『地上の民に,ヱホバが宇宙の偉大な神であること,そしてヱホバはその王キリスト・イエスを王座につかせられたことを示す力強い証言を与えなければならぬ時が来ました。』ほとんど同時に『ものみの塔』(英文,1926年7月15日号210頁)はこう発表しました。『全世界にわたる他の証言を用意することが適切だと思われます……それゆえその目的のために8月1日の日曜日が指定されました。この時に用いられる題は「新しい世の開始」であります。この日に多くの公共の奉仕を行うためにいろいろの階級の人々は準備しています。それによつて人々は,今私たちの中に居る王と御国について更に多く聞く特別の機会が与えられるでしよう。』長く待たれ,そして大いに望まれていた神の救いの時は今や来たように見えました。今やヱホバの見える制度は更に熱心に,勇ましく前進して,この栄光ある仕事のために装備され,任命されました。

38 (イ)1926年以前にどんな火のようなヱホバの裁きが宣べ伝えられましたか?(ロ)彼らには教育の用具がどのように欠乏していましたか?

38 しかしここで私たちは,1926年以前にはヱホバの火のような裁きが神の制度によつて述べられなかつたという印象を残したくありません。それは正確ではありません。或る大変力強い,そして啓蒙する音信が1922年からずつと引続いて宣べ伝えられした。しかしそれらの音信は冊子の形式で,大変簡単なもので,彼らの教育の範囲内に制限されていました。それらの内のいくつかを数え立てて見ますと,1922年に悪魔の宗教を曝露した『決議』があります。これはその年に1000万部配布され,そして1923年に1300万部以上配布されました。1925年には『希望の福音』が非常に多く配布され,また『ものみの塔』(英文)はその欄の中で大胆に国際連盟を曝露しつづけました。しかしこの資料の大部分は,啓蒙の通知として人々の手に残しておくのにだけ適当なものでありました。『神の救い』の本が発行されて,永続的な研究と討論に必要なすべてのものと,それ以上のものを備えるまでは,家から家への働き人たちは,そういうことのために人々に手渡す物を何も持つていませんでした。

39 1926年の『ものみの塔』(英文)の記事が当時に必要な啓発された進歩をどのように反映していたかを示す,いくつかの証拠は何ですか?

39 1926年の『ものみの塔』(英文)はまた,若返らされ,啓発されたこの神権制度の進歩を反映し,次のような主題を掲げました。『誰がヱホバを崇めるでしようか?』『服従は生命に導く。』『主に聖し。』『犠牲と奉仕。』『犠牲と服従。』『搾酒槽。』『平和の君。』『シオンの石。』『躓きの石。』『捕われ人の自由。』そして『正義の支配者。』天の水門は広く広く開かれて,ますます拡大されてゆく御国の真理の急流は滔々とほとばしりつづけ,まずヱホバの奉仕者たちを浸し,次にあまねく全世界に及んでゆきました。―ゼカリヤ 14:8,ア標。

40 1926年の夏の大会議の間に,ロンドンでどのような重要な出来事が起りましたか?

40 これに加えて,英国のロンドンで行われた1926年の夏の大会で『世界の支配者たちに対する証言』が呈出され,それは後に印刷されて数百万人に配布されました。そしてまた,そこで行われた『なぜ世界の諸強国はよろめいているか ― その救済方法』という公開講演は,キリスト・イエスを通じて建てられたヱホバの御国の代りに今,胸の悪くなる思いのする国際連盟を選んだキリスト教国の国々が最後の完全な滅亡を受ける事実と,そして彼らが捨てたところの永続する御国こそ実際にはすべての善意者たちの唯一の光であり,唯一の救済方法である事実とを,大胆に宣明し,強調しました。―『ものみの塔』(英文)1926年7月15日号。

41 これらのすべての出来事の頂点は,ヱホバの民にどんな効果を与えましたか?

41 1926年に起つたそれら注意を引くすべての出来事によつて,1926年が,集められたヱホバの御名の民のための特別幸福な年の一つであることが決定されました。その年は1335日の待つ期間の終りを指しています。それは新しい時代へ,即ち秩序正しい奉仕の決して終らない時節へ,そして建てられた御国についての組織立つた一定の教育の決して終らない時節へと導きました。今私たちが見ているものと比べるとそれは小さい開始に見えますが,しかしその時には力強い,比類のない開始でした。―ゼカリカ 4:9,10,ア標。

42,43 1927年と1928年に彼らの仕事はどのように拡張し続けましたか?

42 次の年,すなわち1927年に,前進するヱホバの御国の宣明者たちは,彼ら自身の研究用と全世界の配布用に,幸いにも『創造』の本を有することができました。その年にはまた,彼らは御国の音信を全世界に発表するために,突然に,広範囲にラジオを使用することができることになりました。

43 それから1928年に,制しきれない勢いで前進する御国の伝達者たちのために更に幸福な装備が与えられましたが,それは『和解』と『政府』でした。そのようにしてそれに続く年々を彼らは前進しました。そして御国の宣明者たちの成長しゆく群衆は非常に増加してゆきました。そして彼らの仕事の道具類と仕事の方法とは大規模に拡張してゆきました。今日回顧しますと,1926年が,耐えしのんで遂いに指定されたその年の予定された1335日の終りにまで来た人々にとつての,この永遠に深められた特別幸福のその開始の時を指し示していることがわかります。

比較

44 進歩する真理の光の影響を受けて,御国の伝道者たちの数はどのように増大しましたか?

44 最後に,この定期刊行物の現在の発行部数182万5000冊の何百万の定期的読者である今日の私たちは,ここでちよつと止つて次のことをよく考えてみましよう。すなわち,私たちの大部分が霊において共に分け与つた溢れる幸福と同時に,一人の牧羊者の下に同一の羊の檻の中にいる他の何万の私たちが米国ニューヨーク市のヤンキー野球場及びその近くで1953年7月のあの黄金のようにすばらしい数日間,ヱホバの証者の新世社会大会に,霊において,また個人的に出席して,その両方が共に分け与つた無限の幸福とをよく考えてみましよう。その大会は第8日目の公開講演で頂点に達しましたが,ただ16万5829名の聴衆だけでなく,更に多く,無数の人々が同じ時刻に彼らのラジオの目盛<ダイヤル>を合せて,新しい世のWBBR<ダビリユー・ビー・ビー・アール>放送局から放送された『ハルマゲドンの後 ― 神の新しい世』の講演を聞いて,無限の幸福に共に分け与りました。

45,46 (イ)幸福な年である1926年は,はるかに大きく,しつかりと拡大された現在の制度に,どんな関係を有していましたか?(ロ)ヱホバの新しのい世社会に,各個人が共に参与しつづけることは,何に依存していますか?

45 その大なる群衆のうち,ニューヨークの内とその附近の数は比較的少いです。それは多分5000人か1万人です。しかし1914年にアメリカ合衆国でわずか300人位の全時間の『配布者』(今の開拓者)が,ものみの塔協会の指揮下に聖書の真理を規則的に種播きしていたことを思い起すことができます。そして部分時間の(会衆の)伝道者たちによつて家から家へ時々,又は規則的伝道が行われていたという記録は全くありません。8年後(1922年)に全時間と部分時間の,家から家への御国の伝道者たちの小隊は合計2814人でした。1926年までその数より多くなりませんでした。しかし1927年に,1335日の終り(1926年)に当然始まることになつていたところの,予言されていた大きな幸福の開始が直ちに続いて起り,3357人の開拓者と会衆の家から家への伝道者がヱホバの御国を宣べ告げることに喜んで参与しました。それから次の年(1928年)にアメリカ合衆国では再びほとんど2倍となり,その幸福な大群は6040人を包含しました。しかし世界中では2万3988人の奉仕者が伝道していました。そしてそれから今日まで引続き25年間,全世界の遠い国々や島々にまで,この絶えず拡大してゆく大群(1953年には合計51万9982人を数えた)は熱心に喜んで『ヱホバの御国を告げ知らす』ことを継続しています!

46 まことに1926年は,終りのないことを証明する幸福の時へ導きました。幸福は実に,今ヱホバの清い制度の中に自発的に自分自身を置くすべての者の受はる分であります。彼らはその制度の進歩的活動に心から共に分け与つています。神の幸福な新しい世の社会の,すべての勤勉な幸福な語り手たちに対する神の庇護と保護と,永遠の新しい世における最後の救いとは,決して征服されない王キリスト・イエスの下に建てられる神の御国に私たちが服従し,感謝してその中に居住することに依存しています。それゆえ,ヱホバの御名の上にますます讃美が増し加わるために,私たちは一致して,この神の立てた権威に服従しつづけましよう。

『多くの民ゆきて相語り言わん,いざかれらヱホバの山に登りヤコブの神の家にゆかん,神われらにその道を教え給わん,我らその道を歩むべしと,そは法律はシオンより出でヱホバの言はエルサレムより出べければなり』― イザヤ 2:3。

    日本語出版物(1954-2025)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする