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ひねもす喜ぶものみの塔 1965 | 8月15日
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エホバのしもべは喜びにあふれています。彼らは固い信仰を持ち,感謝することを知り,その活動を計画するのに分別を用い,足ることを知って自分の境遇に満足し,柔和,けんそん,従順を示し,兄弟愛をもって互にいつくしむからです。
29 ここで振り返って考えると,神のしもべはおもにどんな事柄に喜んでいますか。
29 エホバはご自身のしもべがひねもす喜ぶものを豊かに授けられます。彼らはエホバとそのお目的,み心に関する真理を与えられました。また預言の成就を見,御国の輝かしい希望を抱いています。更にキリストの贖いの犠牲が彼らのために備えられました。そのうえ統治体として忠実なさといしもべが立てられています。彼らは新世社会と交わって豊かな繁栄と奉仕の特権を享受し,何にもましてエホバの尊いみ名の立証ときよめのためにいくらかでもつくす,まれな特権にあずかっています。
30 むかし預言されたように,エホバの証者はどんな大きな理由があるために喜んでいますか。
30 簡単に言えば,エホバが共にいまし,彼らの中にいまして誠実と忠実を守る彼らを祝福し,盛りたてて下さるゆえに,エホバのしもべはひねもす喜び,歓喜しているのです。預言者ゼパニヤは,終わりの日にエホバのしもべの間にこの状態が見られることを預言しました。「心のかぎり喜び楽しめ」「なんぢの神エホバなんぢの中にいます……彼なんぢのために喜び楽しみ……汝のために喜びて呼はりたまふ」― ゼパニヤ 3:14,17,文語。
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エホバへの讃美を増し加えなさいものみの塔 1965 | 8月15日
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エホバへの讃美を増し加えなさい
「エホバは大にましませば最もほむべきかな」― 詩 145:3。
1 第二次世界大戦以来,多くの人から聖書の預言の成就と見られるどんな事が起きていますか。
第二次世界大戦以来,多数のユダヤ人がパレスチナに帰ったことに,多くの人はそれぞれ関心を抱いてきました。加えてこの国の軍事力,経済力の増強,世界諸大国のイスラエル主権承認,イスラエル共和国の国連加盟は,ユダヤ人と非ユダヤ人を含む多くの人々から聖書預言の成就として迎えられてきました。ゆえに聖書の預言をしらべ,このような結論に真実の裏づけがあるか否かを検討しましょう。
2 ゼパニヤとエレミヤはとらわれのユダとイスラエルに何が起こることを預言しましたか。
2 2600年以上のむかし神は預言者ゼパニヤを霊感して次の言葉を書かせました。「われ……足なへたるものを救ひ おひはなたれたるものを集め彼らをしてそのはづかしめを蒙りし一切の国にてほまれを得させ名を得さすべし その時われ汝らを携へその時われ汝らを集むべし我なんじらの目の前において汝らの俘囚をかへし汝らをして地上の万国に名を得させ ほまれを得さすべしエホバこれを言ふ」。二,三年後この同じエホバ神は別の忠実なしもべエレミヤによって次のように言われました。「わたしはユダとイスラエルを再び栄えさせ,彼らを建てて,もとのようにする。わたしは彼らがわたしに向かって犯した罪のすべてのとがを清め,彼らがわたしに向かって犯した罪と反逆のすべてのとがをゆるす。この町〔エルサレム〕は地のもろもろの民の前に,わたしのために喜びの名となり,誉となり,栄えとなる。彼らはわたしがわたしの民に施すもろもろの恵みのことを聞く」― ゼパニヤ 3:19,20,文語。エレミヤ 33:7-9。
3 (イ)聖書の預言が生来のイスラエルに成就するには,何が起きなければなりませんか。(ロ)しかし事実はどうですか。
3 パレスチナに戻った生来のユダヤ人の場合はどうですか。ダビデやソロモンの時代の先祖たちが享受した以前の状態が復興されていますか。そのとき神から任命された王が「エホバの位」に坐し,神の律法に従って治め,人々は幸福で一致していました。(歴代上 28:5; 29:23,文語)彼らはエホバの名を負う民として立てられ,全地の人々の間でエホバのために喜びとなり,ほまれとなっていますか。パレスチナ復帰が預言の成就であれば,そうでなければなりません。資料を持ち出すまでもなくこれらの問いに対する答えが否定であることは,事情を知る人にとって明白です。政治的にも社会的にも今日のパレスチナのユダヤ人の間に神権政治すなわち神の支配らしいものは少しも行なわれていません。宗教的に見ても彼らは厳格な正統派,自由思想派等多くの派に分裂し,無神論者さえいます。エホバのほまれと栄光を全地の人々に伝えてエホバをほめる国民となるかわりに,彼らはエホバの無比のみ名を口にすることをこばみ,法律,文学はおろか会話や祈りの中にもエホバの名を用いません。
4 (イ)この点に関して異教国の人々,共産主義者,回教徒については何が言えますか。(ロ)キリスト教国は,エホバのために名となり,ほまれとなる民となるのにどのようにみじめに失敗しましたか。
4 では前述の聖書の預言はだれのことを述べているのですか。自らの作り出した無数の神々を拝んでいる異教国の人々ではありません。その大多数は真の神の偉大なみ名エホバをさえ知らないのです。世界に大きな勢力を持つ共産主義者は神を信ぜず,エホバのみ名と真理のことば聖書を憎んでそれに激しく敵対しています。何百万人に上る世界の回教徒についても同じです。9億2000万人の信者を擁するキリスト教国はどうですか。悲しむべきことにキリスト教国は国際連合の主要な部分を構成しており,従って「現存する悪の事物の制度」すなわちサタン悪魔の世の一部になりきっています。ゆえにキリスト教国は「神の敵」となっているのです。(ガラテヤ 1:4,新世。コリント後 4:4。ヤコブ 4:4。エペソ 2:2)そのうえユダヤ教と同じくエホバの聖なるみ名を人々に知らせまいと努めているキリスト教国は,説教壇でみ名を口にせず,普及している聖書の訳からみ名を除きました。そのため聖なるみ名エホバを知らない人がキリスト教国に何百万人もいます。
5 ベルシャザルの酒宴の記録はどんな状態をよく表わしていますか。
5 キリスト教国と異教国の人々,ユダヤ教徒,共産主義者,回教徒は結局のところエホバ神と,キリスト・イエスの治めるエホバ神の御国に一致して反対しているのです。この偽りの宗教の世界帝国は第一次世界大戦中ベルシャザルの大宴会を一致して再現し,酔いどれた彼らはエホバをぼうとくし,その証者を迫害し,金銀木石の神々をあがめました。a ―ダニエル 5:4,23。
6 今日エホバの聖なるみ名に賛美と栄光を帰している人々は,どんな唯一の組織を作っていますか。
6 今日,迫害にもかかわらず不動の地位を確立し,エホバのみ名のほまれのために立てられた人々の唯一の組織があることは広く知られています。30年以上前,彼らはエホバのことばに基づいた名,すなわちエホバの証者の名を与えられました。(イザヤ 43:10,文語)この人々は肉によるユダヤ人ではなく,霊的なユダヤ人(「エホバを賛美する者」の意),霊的なイスラエル人であって,大いなるバビロンのとらわれから解放された多くの国籍の人々から成っています。―ロマ 2:28,29; 9:6。エペソ 2:11-18。ヘブル 8:7-13。
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