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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1958
塔58 12/1 444–446ページ

太陽は暗くなり

ある聖書の預言は,太陽が暗くなると述べています。これらはどう解釈すべきでしようか。文字通りにとるべきですか。それとも比喩的表現と解釈すべきですか。

地球は人間の住家です。しかし太陽の恩恵がなければ人間はその上に住むことができません。太陽は私たちに光と熱とエネルギーを与えます。地下の石炭や石油,また水力を供給する河川などはすべて太陽によつてでき,私たちの食物もまた太陽に依存しています。太陽のエネルギーに加えて水と炭酸ガスは植物に利用され,その植物は私たちに食糧だけでなく建築材料や,燃料を供給します。そして美観をそえることも見逃すことはできません。太陽はまさに,創造主が人間に与えられたすばらしい贈り物です。ですから人間が真の崇拝から離れた時に,太陽を崇拝したのは何も驚くに当りません。事実,太陽神は,古代の多くの国々の中で顕著な神でした。

ヱホバ神は過去において,御自身の至上性を示すために,時々太陽の光を暗くされました。エジプトの上にのぞんだ9番目のわざわいは,さわれるほどのくらやみでした。エジプト人たちは,『互に見ることもできず,まただれもその所から立つ者もなかつた。』これが単なる自然の気まぐれではなかつたという証拠は,同じ時に『イスラエルの人々には,みな,その住む所に光があつた』という事実です。同様にイエスが死なれた時も,6番目の時,もしくは正午,または真昼に,『太陽は光を失い,全地は暗くなつて,三時に及んだ。』これらの場合はそれぞれ実際の太陽の光が関係していました。―出エジプト 10:21,23。ルカ 23:44,45,新口。

神の御言葉は,神が太陽の光を暗くされたと記録しているばかりではなく,再びそうされるであろうとも予告しています。エゼキエルは,ヱホバが,『雲で日をおおわれる』であろうと預言しました。ヨエルは,『日』が『やみに変るであろう』時について書きました。そしてイエスは,この組織制度の終りに関する偉大な預言の中で,『日は暗くなり,月はその光を放つことをやめ』と言われました。―エゼキエル 32:7。使行 2:20。マタイ 24:29,新口。

これらの預言は,モーセやイエス・キリストの場合と同じように,文字通りの太陽が暗くされることを意味するのでしようか。そうです,と多くの信心深い宗教家たちは言います。セブンスデイ・アドベンティストの出版した「家族のための聖書読物」という本は,そのような聖句が,1780年5月19日の暗くなつた日で成就されたと述べています。その本は,この説を支持するのに用いた多くの参照の中でも,とりわけ1833年発行の省略のないウエブスター辞典1604頁の,『暗き日』に関する次のような説明を引用しています。『ある場所では人々は,数時間のあいだ戸外で普通の活字を読みとることができなかつた。小鳥たちは夕方の歌をうたうと姿をけして静かになつた。家禽はねぐらにつき,牛は裏庭に帰ろうとした。家々にはロウソクがともされた。この暗黒の状態は朝の10時から始まつて次の晩のま夜中までつづいたが,その度合と長さは所によつて異なつていた。……この驚くべき現象の真の原因は知られていない。』そしてまたその前の晩は満月だつたので,太陽が暗くなつた時月は地球の反対側にあつたわけだから,このくらやみを日食と説明することもできない,とも指摘されています。

太陽を象徴に用いる。

でも,神の御言葉が,『日は暗くなり』と述べているならば,必ず文字通りの太陽に言及されていたのだということになりますか。そうではありません。特に太陽がひとつの象徴としていろいろに用いられているのに注目するならば,なおさらそういうことはできません。ヱホバ神は太陽になぞらえられていますが,これは最も良くあてはまつています。ヱホバはすべての光,生命,力の本源であるからです。『神ヱホバは日なり盾なり。』神が『もろもろの光の父』と呼ばれているのも,この表現と一致しています。―詩 84:11。ヤコブ 1:17。

同じくイエス・キリストが太陽と言われているのも,全く適切です。『されど我名をおそるる汝らには義の日いでて昇らんその翼には医す能をそなえん。』太陽が地の光であるように,イエスは,霊的『世の光』です。―マラキ 4:2。ヨハネ 8:12。

聖書はさらに,神が天的霊者または天使の軍隊,すなわち女と呼ばれている制度を有しておられることを告げています。この女のごとき制度は『太陽を着』ていると述べられています。さらにまた,神の御国の支配は,余りにも明るいので,それに比較して太陽や月は恥ずかしい思いをするだろうとも保証されています。『かくて万軍のヱホバ,シオンの山……にて統治め』給うので,『月は面あからみ日ははじて色かわるべし。』― 黙示 12:1。イザヤ 24:23。

そして最後に,まだ地上にいる神の僕たちが光もしくは太陽として,または太陽のように輝くと描写されているのを私たちは読みます。『それはこの邪しまな悪い時代にしてあなた方が汚れを持たず非のうちどころのない神の純真な子供となるためである。あなた方はこの時代の中で世の光として輝いている。』『そのとき(収穫時)義人たちは彼らの父の御国で,太陽のように輝きわたるであろう。』神の忠実な僕たちが,今日,神の御国の良いたよりを遠く広く宣べ伝えて,まことに太陽のように光り輝いているのは,事実の示すところです。―ピリピ 2:15,16,新世。マタイ 13:43,新口。

太陽は,霊的光の象徴として用いられているのみでなく,その持つ熱のゆえに,迫害を表わすにも用いられています。イエスは,種まき人のたとえ話の中で,石地にまかれた種のことを話されました。これらの種は,すぐに芽を出しましたが,『日が上ると焼けて,根がないため枯れてしまつた。』イエスはこれを説明して次のように言われました,『石地にまかれたものというのは,御言を聞くと,すぐに喜んで受ける人のことである。その中に根がないので,しばらく続くだけであつて,御言のために困難や迫害が起つてくると,すぐつまずいてしまう。』― マタイ 13:6,20,21,新口。

太陽はどのようにいつ暗くなるか

以上の事から見て,太陽が暗くなるとという預言は,実際の太陽が光を発しなくなることを意味すると考える必要があるでしようか。そう考える必要はありません。それからまた,太陽が暗くなつたのはわずか2,3時間で,地球のわずかの地域に限られていたとするのも合理的とは思われません。さらにこれらの聖句の中のあるものの内容は,太陽が暗くなるのは,2世紀昔というよりも現在であることをすこぶる明確に,指摘しています。たとえば,イエスは太陽が暗くなることとご自身の再臨とを結びつけられています。それは,諸国民がいかり立ち,民は民に,国は国に敵対して立つ時であり,ききんが起り,病気,地震のある時です。そして多くの事実はこれらの預言が,1914年から成就しはじめたことを示しています。従つてヨエルの預言は,太陽が,ヱホバの激しき日に先だつて暗くなり,その日が切迫していることを示すひとつの啓示となるだろうと示しています。このしるしが,ヱホバの激しき日の来る170年かそれ以上前に起ると結論するのは合理的ではありません。―マタイ 24:7-12。

ですから私たちは当然,今の時代に太陽が暗くなることを予期せねばならないことになります。ではいったいこの預言はどんなぐあいに成就していますか。現在地をおおつている濃い霊的暗黒がそれです。イザヤが,『見よ,暗きは地をおおい,やみはもろもろの民をおおう』と預言していた通りです。この霊的暗黒は,人間が神の御言葉はいうまでもなく,偉大な光であるヱホバと,『世の光』であるイエス・キリストを無視しているという事実に原因しています。クリスチャンにとつて神の御言葉は,足もとをてらすともし火であり,その道の光です。―イザヤ 60:2。ヨハネ 8:12。詩 119:105。

それにしても,そのような霊的暗黒は,過去いく世紀もの間あつたではありませんか,とある人は尋ねるでしよう。それは事実です。しかし,今日の暗黒は,多くの面において,より深くより広範囲にひろがつています。私たちは今日,預言されていた『苦難の時代』,人々が今までになく神よりも快楽を愛する時,多くの人々が信心深い様子をしながらその実をすてる時に住んでいるのです。この時に関してイエスは尋ねました,『人の子が来るとき,地上に信仰が見られるであろうか。』― テモテ後 3:1-5。ルカ 18:8,新口。

この霊的暗黒は,キリスト教の牧師と称する人々が,聖書を不完全な人間の書いた書物と同じ水準に置いたり,イエス・キリストを,ソクラテスや,仏陀,マホメットのような弱くて誤りを犯した教師たちの部類に入れたりしていることで示されています。でもイエスは言われました,『だれもわたしによらないでは,父のみもとに行くことはできない。』またペテロはイエスについてこう言いました,『この人による以外に救いはない。わたしたちを救いうる名は,これを別にしては,天下のだれにも与えられていないからである。』しかし,アメリカの有名な牧師の一人ニーバーは,そうではないと言います。彼の説によると,ユダヤ人はキリストに改宗するよりも,『彼らの受け継いできたもの』すなわち宗教『の面からの方がより容易に神を見出す』ことができるというのです。―ヨハネ 14:6。使行 4:12。

この霊的暗黒がいかに深いかは,1958年1月27日号の「タイム」誌に載せられた次のような報告からも知ることができます。『グレンビュー・コーミュニティー教会は……好きなように信じ,好きなように崇拝する求道者たちの交わりである。』その教会には,『毎日のように,ダンスだの劇だのピクニックなどと,海狸のようによく動きまわる多くの組織がある。』狩猟やつりのグループもあれば,婦人会,少年たちの『ホット・ロッド』グループから,あらゆる年齢に適したグループがあります。『ある牧師は,最近の説教で,ある新しく移つて来た人が,他の人に「まあ皆と知り合いになるにはあののろわれた教会に入らなきやならないでしよう」と言つたと残念そうに話した。』この教会が宗教団体というよりも,むしろ社交クラブであるということは,次の報告によつて明らかに分ります。『グレンビュー教会の聖さん式は,その神学(神,キリスト,聖書,いずれも各人が自分に適するように理解する)と同じくらい簡単である。聖さん式のテーブルは内陣に置かれ,教区民は前に出て来て勝手に拝領する。』すべてそのようなことは,50年ばかり昔に行われた宗教とほんとうに著しい対照をなすものです。種々の宗派は,キリスト教の名の下に多くの誤りを教えてはきましたが,少なくともある程度聖書を神の御言葉として尊敬し,またある程度神におそれをいだいていました。

ところがここに対照的な事がらがあります。神の御言葉の上に照らされる光は,神の御約束通りに,ますますその輝きを増しています。『正しい者の道は,夜明けの光のようだ,いよいよ輝きを増して真昼となる。』しかし『悪しき人の道は暗やみのようだ,彼らは何につまずくかを知らない。』イザヤもまた,闇が地をおおうことを預言してから,さらにつづけてこう言つています,『されどなんじの上にはヱホバ照出でたまいてその栄光なんじのうえに顕わるべし。もろもろの国はなんじの光にゆき……。』またイエス・キリストは,ちようど太陽が暗くなる時代に『この御国の福音は,すべての民に対してあかしをするために,全世界に宣べ伝えられるであろう』と預言され,霊的暗黒にもかかわらず,ある人々にとつては啓発的な時代が来ることを啓示されました。事実この事は,イスラエルの出エジプト直前に,暗やみが3日の間エジプト人をおおつたことで予影されていました。その時は,すでに述べたように,イスラエル人の住んでいたところにはどこでも光があつたのです。―シンゲン 4:18,19。イザヤ 60:2,3。マタイ 24:14。

世界が,特にキリスト教国が,霊的暗黒につつまれているという証拠は,いたるところに見られます。不道徳な行いや,青少年犯罪,大人の犯罪などが増加し貪欲な物質崇拝が行われていることは,明らかにそれを証拠づけるものです。結局私たちは,イエスが次のように言われた言葉の成就を見ているのです,『地上では,諸国民が悩み,海と大波とのとどろきにおじ惑い,人々は世界に起ろうとする事を思い,恐怖と不安で気絶するであろう。』― ルカ 21:25,26,新口。

太陽が暗くなることを述べている箇所にはほとんどの場合月のことも言われていますから,当然次のような質問が起るでしよう。つまり,ある預言が述べているように,月が暗くなるとか,「血に変る」ということには,何か深い意味があるのだろうか,ということです。聖書研究生たちは,以前,太陽と月が暗くなるという象徴的な意味を区別しようと努力してきました。しかし,両者とも同じ事がらを示していると結論する方が,事実とも一致し,より合理的なようです。月は太陽の光を反射するだけですから,太陽がなければ月は光ることができないわけです。太陽が日中を明るくするのと同じく,月は夜を照らします。

ですから,太陽と月の両方が暗くなるということは,今の時代にたれこめている霊的暗黒が全くひどく,かつ継続的である事を強調するでしよう。私たちも全くその通りであることを見ています。

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