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目ざめよ! 1981
目81 7/8 26–28ページ

ヨット遊びを安全に行なう

日本の「目ざめよ!」通信員

ある夫婦が太平洋のガラパゴス諸島の沖合いを全長9.5㍍のスループ(一本マストの帆船)で帆走していたところ,突然くじらにぶつけられて船が沈んでしまいました。この夫婦はその後117日間救命いかだで漂流し,やっとのことで韓国の漁船に救出されました。

二人がこのような苦難を生きて乗り越えることができたのはなぜでしたか。忍耐力が重要な要素であったことに疑問の余地はありません。しかし,二人は事前の準備も怠りませんでした。その船旅に対する備えができており,くじらのために船が沈没するというような予期しない出来事にも対処する用意があったのです。

きちんと準備さえしておけば,ヨットでの帆走は安全なものとなります。

帆船の基本的な種類

帆船は三つの基本的なグループに類別できます。すなわち1日用の帆船,クルーザー,レース用の3種類です。1日用の帆船は普通,船室がない無蓋の船で,港や湖など周囲を陸で囲まれた水面や沿岸を帆走するためのものです。クルーザーには一般に,睡眠を取ったり食糧を蓄えたり調理をしたりするための設備があり,数日あるいはそれ以上沖合いを航行することも,夜間に帆走することも可能です。レース用のヨットの船体は軽く,特にレースのために設計・建造されており,船体を軽くしてスピードを速めるために,必要最小限度の装備しかありません。

どんな種類の船を選ぶかは,安全な帆走に必要とされる準備の程度を定める主な要素です。帆走がどれほど安全なものになるかはひとえにあなた次第です。

小さな1日用の帆船の大半は水に浮くような材料ばかりでできているので,船が転覆しても,沈むことはありません。こうした船の中には,転覆してももう一度元通りに船を起こし,水をポンプでかい出せば帆走を続けられるようなものもあります。クルージング・ヨットには普通,竜骨<キール>部に重い鉛や鉄のバラストが積まれており,帆を張った時に船の安定性を保つようになっています。こうしたヨットの大半は船が90度以上傾いたとしても自力で元に戻れるような構造になっています。こうした事柄を知っていれば心配はなくなるでしょう。

ヨットは安全性を念頭に置いて造られているので,安全対策さえ怠らなければ,船が転覆する危険はほとんどありません。しかし,考慮に入れなければならない別の要素もあります。

天候

天候について幾らかの知識があって,ある程度天候を予測できるなら,安全に帆走する面で助けを得られるでしょう。経験を積んだヨット操縦者の中には,天候を事前に知るために高価な電子機器を装備している人もいます。しかし大抵の場合,初心者にそうした装置を買うゆとりはありませんから,自分の観測に頼ることが必要になります。

幾世紀にもわたって用いられてきた天気予報の方法の一つは,日の出や日の入りの際の空を観測することです。例えば,夕方の空が雲一つなく澄み切って赤く染まっているようなら,それは大気が比較的乾燥しており,翌日が晴天になることを示すかなり信頼のおける兆候となります。しかし,日没時の空にかすみがかかったり雲が一面に垂れ込めたりするのは,空気が湿り,その空気が凝縮されて空の雲になっているわけですから,嵐になりやすい天候だと言えるでしょう。明け方には逆のことが言えます。日の出の時にどんよりしている日は大抵晴天になり,日の出の時に空が赤いのは悪天候になるきざしと言えます。(マタイ 16:2,3)次の言い回しを覚えておけば,この点を容易に思い起こせるでしょう。「夕焼け,それに朝曇り,その日は必ず晴れになる。朝焼け,それに夕の雲,船乗り必ず泣き寝入り」。

月がこうこうと輝いているなら天気が良くなるしるしですし,月が青白くてかすんで見えるなら雨か,場合によっては嵐の前兆となります。また,星が遠くに見え,暗闇が広がり,月が光環つまりかさをかぶっているなら,大抵天気が悪くなります。

雲も天気がどうなるかを示す信頼のおけるしるしになります。青空に積雲が浮かんでいれば普通良い天気になります。しかし,湿気が多くて蒸し暑い時にはこの積雲が空高く積乱雲に発達することがあり,嵐が近いことを知らせてくれます。絹雲は氷の結晶の集まった細長くて動きの速い雲です。一般に,すじを引いたようなこの絹雲は,最初に現われた時から10ないし30時間後に嵐が来ることを事前に示す警告となります。

空気中にどれほどの湿気があるかを知る良い目安となるのは煙です。煙がまっすぐ上にあがって行くなら,空気中の湿気はごくわずかしかありません。煙があまり高い所まであがらず,あがってから押し下げられるようであれば,大気はかなり湿気をはらんでおり,雨になるかもしれません。

ほとんどの場合,雨が降ると風も吹きますから,ヨットに乗っている人はこうしたしるしを注意深く観測して,嵐に備えるか,嵐に襲われる前に静かな港に引き返すとよいでしょう。

安全のための装備

普通,どんなタイプの船で帆走するか,またどんな旅を計画しているかによって,安全のための装備が決まってきます。1日用の帆船の場合,湖や湾の岸辺にいることでしょう。そのような状況の下では,一人に付き最低1枚の救命胴衣を船に積んでおくようにします。また,マストが折れても岸に漕いで帰れるようオールを持って行くのは良いことです。強い風が吹いて岸に帰るのが困難になることもあります。岸から遠く離れた所まで風で流されてしまうことがないように,いかりや長いロープを持って行くと重宝します。

クルージング・ヨットの大半は沖合いで,丸一日あるいは週末に船遊びをするため用いられます。そのような船には標準装備として,救命いかだ,羅針盤,緊急用の舵柄,オール,懐中電灯,薬箱,ラジオ受信機,火炎信号などに加え,カン詰類や飲料水が必要です。補助エンジンが付いていれば,道具箱も携行するようにします。また,すでにエンジンが装備されていたりコンロが載せられていたりする場合には,消火器が必要になります。

もっと遠出するような場合,トランシーバー,水深計,無線方向探知機,および余分のロープやワイヤーがあれば,緊急時に非常に役立つでしょう。夜間に帆走することもあるので,船の安全な所にゆわえつけておく命綱とそれを体に取り付けるためのきちんとした安全器具を備えておくのは絶対に必要なことです。食糧と飲料水を注意深く計算し,その旅にかかる日数より数日分余計に用意するようにします。遠出する場合には,用心のために自分の出港日と帰港予定日を海上保安本部に登録しておくべきです。

安全のためのヒント

バラストを積んでいない小さな船は,転覆しても沈むことはまずありません。ですから,岸から少し離れた所で船が転覆しても,助けが来るまでその船の所にとどまっているのが最善です。助けを呼ぶために岸へ向かって泳いだ人は消息を絶ってしまったのに,船の所にとどまっていた人々は近くを通った船に救出されたということがありました。

そのほかの有益なヒント。(1)ヨットに乗る時には救命胴衣を着用する習慣をつけるようにします。ほとんどの人はこれをしません。しかし,海が荒れる場合には救命胴衣を必ず着用しなければなりません。

(2)雲が垂れ込めてきたり夜間に帆走したりする場合,デッキに出る人は命綱を着用するのが最善です。命綱は船のがんじょうな部分に取り付けておくようにします。そうすれば海に落ちても,船に引きずられて行くことになります。特に夜間には海に落ちた人を見付け出すのは困難です。

(3)水分を十分に摂り,必要なら塩分を摂るようにします。

(4)夏の暑い日にヨットで航海する場合,軽くて色の薄い服を着,頭を覆う物を何か着用するようにします。毎年,炎熱と太陽光線が直接の原因で死ぬ人が出ています。

(5)ヨットで海に出る場合にはだれかほかの人と連れ立って行くようにします。そしてすべき事とすべきでない事をわきまえられるようになるまでは,必ず経験を積んだ人と一緒に行くようにします。

この助言に従えば,安全に帆走する面で大きな助けを得られるでしょう。

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