ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 塔76 3/15 188–191ページ
  • キリスト教世界の「聖なる所」は間もなく荒廃する

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • キリスト教世界の「聖なる所」は間もなく荒廃する
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1976
  • 副見出し
  • 関連する記事
  • 現代におけるこれからの成就
  • キリスト教世界の「聖なる所」
  • 嫌悪すべき荒廃者
  • いま行動してください
  • 「けん悪すべきもの」によるキリスト教世界の荒廃
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1971
  • 国際連合 ― 宗教の友か,それとも敵か
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1975
  • 逃れるべき時!
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1982
  • 予告された「しるし」の成就は近づく
    神の千年王国は近づいた
もっと見る
エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1976
塔76 3/15 188–191ページ

キリスト教世界の「聖なる所」は間もなく荒廃する

戦争,地震,あらし,その他同類の事柄によって宗教的建造物が破壊されると,信心深い人々は大抵,非常な驚きをもってそれを迎えます。また破壊された建造物を別に神聖視していない人でも,美術品として印象的な建造物が台なしになった事に悲しみを覚えるかもしれません。ではキリスト教世界の神聖な建物すべてが突如として滅びうせるならば,なんと大きな驚きでしょう。どんなに驚くべきことのようにみえても,聖書はその事が間もなく起こることを示しています。

将来のこの出来事にとって類例となる歴史的な事件が西暦一世紀に起きました。その時エルサレムとその壮麗な神殿はすっかり破壊されました。アロンの家の祭司たちが祭壇に犠牲をささげることはもはやできません。アロンの子孫であることを証明し,祭司として奉仕する正当な権利を主張するのに根拠となる記録も失われました。何世紀も続いてきたユダヤ人の事物の体制は確実に終わりを告げたのです。西暦一世紀にエルサレムが滅びて以後,ユダヤ人はモーセの律法の定めに従って彼らの崇拝を遂行することができないでいます。

この地上をかつて歩んだ人の中で最も偉大な預言者であるイエス・キリストは,この驚くべき事態の進展を予告されました。エルサレムに臨もうとする事柄について,イエスはこう言われました,「彼らは……あなたの中で石を石の上に残したままにはしておかないでしょう」。(ルカ 19:44)別の時にイエスは神殿の事をさして次のことを述べられました。「石がこのまま石の上に残されて崩されないでいることは決してありません」― マタイ 24:2。

彼の弟子たちがこの恐ろしい災いを逃れることのできるようにイエス・キリストは警告を与えました。「荒廃をもたらす嫌悪すべきものが,預言者ダニエルを通して語られたとおり,聖なる所に立っているのを見かけるなら,(読者は識別力を働かせなさい,)その時,ユダヤにいる者は山に逃げはじめなさい」― マタイ 24:15,16。

イエスの言葉に従って行動する時が来たのは最初は西暦66年でした。その年,ケスチウス・ガルスの率いるローマ軍が「聖なる所」すなわちエルサレムとその周辺に立ちました。(マタイ 4:5; 27:53と比べてください。)ローマ軍は町そのものの中に入り,神殿の壁の土台を崩すことさえ始めました。これはユダヤ人が最も“神聖視”したものを攻撃したことになります。実際にはエルサレムとその神殿は,神の前での神聖な立場を既に失っていました。イエス・キリストはこれより前にその事を次のように言われていました。「エルサレム,エルサレム,預言者たちを殺し,自分に遣わされた者たちに石を投げつける者よ ― めんどりがひとかえりのひなをその翼の下に集めるように,わたしは幾たびあなたの子らを集めたいと思ったことでしょう。それなのにあなたがたはそれを望みませんでした。見よ,あなたがたの家はあなたがたのもとに見捨てられています」― ルカ 13:34,35。

それでもユダヤ人にとってエルサレムはなお「聖なる所」でした。ゆえにローマの軍隊がこの「聖なる所」に存在したのは憎むべき事でした。その上,エルサレムを攻めたローマ軍は真の神に対する何らかの愛のゆえにその事をしたのではありません。それでまさしくローマ軍は「嫌悪すべきもの」と預言的に呼ばれたのです。

現代におけるこれからの成就

エルサレムに攻めて来たローマ軍はその後に撤退し,クリスチャンとなっていたユダヤ人は『嫌悪すべき荒廃者』が再び来て西暦70年に町を破壊する以前,山に逃げることができました。昔のエルサレムにかかわる預言はその時の事だけを述べているのではありません。イエスの言葉(マタイ 24章)の他の部分を考慮すると,この預言は将来にも成就することが明らかです。イエスはご自分が「力と大いなる栄光を伴」って来ることについて言われたからです。その来ることの結果,「地のすべての部族」は,イエスを王と認めて従わなかったゆえに自分たちに臨んだ災いを見て悲嘆のあまり身を打ちたたくことでしょう。(マタイ 24:30)このような事は西暦70年のエルサレムの破壊に関連しては起きませんでした。

従って,昔のエルサレムに起きた事柄は,人間の事物の体制全体に臨む,はるかに大きな患難を預言的に示すものであったに違いありません。その時,不利な影響を受ける人々は悲嘆にくれることでしょう。来たるべきその患難は,全き意味においてイエスの描写に適合するものとなります。「その時,世のはじめから今に至るまで起きたことがなく,いいえ,二度と起きないような大患難があるからです」― マタイ 24:21。

ゆえに昔のエルサレムに対応するものが現代にも存在するに違いありません。それは一体なんでしょうか。エルサレムの町は,神との契約関係を主張した国民の宗教の中心地であったゆえに神聖な立場を有していました。ゆえに現代においてそれに対応するものも,同じく至高者との契約関係を主張しているに違いありません。キリスト教世界の宗教組織は,キリスト教であるゆえに神と結ばれた「新しい契約」の当事者であると主張していませんか。(ヘブライ 9:15)しかしその行なってきた事柄は,不忠実なエルサレムと同じく彼らが自分たちの主張にもとる者であることを明らかにしていませんか。

キリスト教世界は自らを世の友にしてきました。世の戦争とその腐敗した政治にすすんで加わってきたからです。ゆえに神の目にそれは汚れたものです。聖書はこう述べています,「姦婦たちよ,あなたがたは世との交友が神との敵対であることを知らないのですか。したがって,だれでも世の友になろうとする者は,自分を神の敵としているのです」。(ヤコブ 4:4)従ってキリスト教世界は聖書の中で「娼婦」,「大いなるバビロン」と述べられている世界的な宗教組織の一部です。(啓示 17:1-5)しかしキリスト教世界の「聖なる所」とは何ですか。

キリスト教世界の「聖なる所」

それは象徴的な場所であり,その表わすものはキリスト教世界の諸宗派が支配し,神聖視しているすべての物 ― その活動の全分野,自らのものと主張する宗教上の諸権利です。キリスト教世界の僧職者は人々の前で神の特別な代表者をもって自ら任じ,一般の人々に課せられる義務や責任を免除された特権階級の扱いを受ける資格があると自ら考えてきました。「ラビ」,「指導者」,「父」などの称号で呼ばれてはならないというイエスの教えに逆らって,彼らは「神父」,「尊師」その他同類の呼び方をされることを自分たちの権利とみなしています。(マタイ 23:8-10)キリスト教世界の宗教組織は壮麗な建造物を世界中に建ててきました。彼らは別の形でも巨万の富を積んでいます。多くの国においてこれらの莫大な財産は,彼らの主張する宗教上の身分のゆえに,一般の企業に課せられる賦課や税金を免除されています。

しかしキリスト教世界の「聖なる所」は間もなく侵略され,滅ぼされるでしょう。それは西暦70年の滅亡を前にしたエルサレムとその神殿と同じく,神の目に神聖なものではありません。キリスト教世界の諸宗派はその支配しているものすべてを失い,その活動分野を奪われるでしょう。その主張する宗教上の諸権利もひとつとして尊重されることはありません。キリスト教世界の「聖なる所」に立ち,それを荒廃させようとしている『嫌悪すべき荒廃者』とはだれ,あるいは何ですか。

嫌悪すべき荒廃者

聖書は,現代の政治体制全体の欠陥と弱点を反映した一つの組織を指し示しています。この組織は「野獣の像」であると述べられており,またそれ自体も「緋色の野獣」として描かれています。(啓示 13:15; 17:3)「緋色の野獣」という像の本体である「野獣」は「ひょうに似て」,「くまの足のよう」な足と,「ししの口のよう」な口を持つ野獣として聖書中に描かれています。(啓示 13:2)この描写をダニエル書 7章3-7,17-23節に述べられている事柄と比較すると,この「野獣」はダニエル書に述べられているような野獣の複合体であることがわかります。これらの野獣は王あるいは王国であることが明白に示されています。

従って「海」から出て来た「野獣」は,「王たち」つまり地上の支配勢力から成る世界的な政治体制を表わすに違いありません。それには「十本の角と七つの頭があり,その角の上には十の王冠があった」と述べられています。(啓示 13:1)ゆえにそれは常に真の神を冒とくしてきた,昔からのサタンの政治組織です。

「野獣」の正体を明らかにすることによって,その「像」が何であるかを確定するかぎを得たことになります。今日どの組織がこの「像」すなわち世界的な政治体制を反映するものとなっていますか。それは国際連合組織ではありませんか。この組織は世界の政治組織の欠陥と不完全さを写してはいませんか。

聖書は娼婦「大いなるバビロン」が「緋色の野獣」つまり「野獣」の政治的な「像」,すなわち今日の国際連合の背に乗っていると述べています。国際連合組織が誕生した時,キリスト教世界の諸宗派を主要な部分とする「大いなるバビロン」は平和と安全のための人類の唯一の希望とそれを見て国連を支持しました。彼女はその破滅をもたらす可能性のある戦争を防止する手段として国連に頼ったのです。このようにして国際連合は彼女のまたがる馬のような組織であることが判明します。乗り手が馬に頼るように彼女は国連に依存してきました。

しかし「大いなるバビロン」は苦い失望を味わうでしょう。彼女は憎しみの的となります。「緋色の野獣」が彼女に何をするかについて,啓示 17章16節はこう述べています,「あなたの見た十本の角,また野獣,これらは娼婦を憎み,荒れ廃れさせて裸にし,その肉を食いつくし,彼女を火で焼きつくすであろう」。

啓示 17章12節によれば,「十本の角」は「十人の王」です。聖書の象徴的な言語において十は完全さの数(足の指十本と手の指十本になぞらえ得る)であるゆえに,地の支配者たちの少数の者ではなくて完全な数の者たちがキリスト教世界の諸宗派と「大いなるバビロン」の他の部分に敵対するでしょう。しかしこのような攻撃を加えるのは「十人の王」だけではありません。「緋色の野獣」(国際連合)によって表わされている組織全体がそうするでしょう。

キリスト教世界の諸宗派に敵対する『荒廃者』は神に対する愛に動かされてそのような行動をするのではありません。それでも神が『荒廃者』を操り,「キリスト教」とは名ばかりの諸宗派を滅びに向かわせるのは神の目的にかなった事です。荒廃者の動機は全く利己的なものです。それはキリスト教世界の諸教会を全く軽べつしています。しかしこれらの宗教組織は真の神を代表すると主張しているゆえに,荒廃者はこれら宗教組織が仕える振りをしている神に対しても憎しみを抱いて行動します。神に敵対するこの悪意ある野獣的な態度と,神のお名前に対する「冒とく」のゆえに,荒廃者はエホバの見地から「嫌悪すべきもの」です。

いま行動してください

「大いなるバビロン」と「嫌悪すべきもの」の正体がまさに明らかにされているという事実は,キリスト教世界の宗教組織から離れ去るのを一刻も猶予してはならないことを示しています。これは西暦一世紀の場合のように別の土地に逃れることではありません。「大いなるバビロン」は一地域に限定されているのではなく全世界的な宗教帝国です。従ってキリスト教世界の宗教組織から逃れるとは,それとのかかわりを一切絶ち,また主イエス・キリストの真の弟子であることを明らかに示すという事です。

「嫌悪すべきもの」が実際にキリスト教世界の「聖なる所」に侵入し始めるまで,逃れることを延ばしてもよい人は一人もいません。別の土地に逃れる必要がない以上,西暦66年にローマ軍がエルサレムの包囲を断念したことに相当する事態が世界に起きてくる事を期待すべきではありません。ローマ軍の出現とその撤退は,「嫌悪すべきもの」が何かを間違いなく明らかにすると共に,キリスト教に帰依したユダヤ人がイエスの警告に従って逃れることを可能にしました。

今日,キリスト教世界の宗教組織が「大いなるバビロン」の一部であることを見分け,「嫌悪すべきもの」がその「聖なる所」にまさに立とうとしているのをひとたび悟るならば,人は啓示 18章4節に記された命令に従って行動しなければなりません。「わたしの民よ,彼女の罪にあずかることを望まず,彼女の災厄をともに受けることを望まないなら,彼女から出なさい」。

あなたはすでにそうされましたか。もしまだであれば,延ばしてはなりません。キリスト教世界の聖なる所 ― その活動の分野とその主張する宗教上の諸権利 ― は間もなく荒廃に帰するからです。

[189ページの図版]

西暦70年にローマの軍隊によりもたらされたエルサレムとその神殿の滅びは,間もなくキリスト教世界に臨む,より大きな患難を預言的に示すものであった

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする