ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 塔84 9/15 4–7ページ
  • 幸福な将来を自分のものにすることは可能です

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • 幸福な将来を自分のものにすることは可能です
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1984
  • 副見出し
  • 関連する記事
  • その知識はどこに見いだせるか
  • 絶対に必要な情報
  • 知恵を恐れないように
  • 現代に対する賢明な言葉
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1958
  • 「全ての貴重な知恵」
    「来て,私の弟子になりなさい」
  • 宇宙時代における実際的な知恵
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1960
  • 『憂患を増す知識』― それは避けるべきですか
    目ざめよ! 1972
もっと見る
エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1984
塔84 9/15 4–7ページ

幸福な将来を自分のものにすることは可能です

西暦1世紀に生じたある顕著な出来事は,幸福な将来を計画するのに,世間一般の知恵以上のものがいかに必要であるかを物語っています。当時,世界の多くの部分はローマ帝国の支配下にありました。イエス・キリストの生まれた土地,パレスチナは,広大なローマ帝国のほんの一角にすぎませんでした。しかし,そこに住むユダヤ人は大きな事を考えていました。彼らはローマの支配下にあって不穏な動きを示し,しばしば反乱を起こしました。彼らの間では,神は自分たちの側におられる,というのが世間一般の通念でした。

西暦1世紀の60年代に入って,ユダヤ人は本気でローマのくびきを振り捨てることに力をそそぎました。そのためにローマ軍が攻め上って来ましたが,エルサレムの攻略まであと一歩という段になって引き揚げてしまいました。反逆者たちは,神の助けを得て勝利を収めたと考えました。ところが,イエスはそれ以前に,同市が破壊される定めにあることを預言しておられました。それで忠実なクリスチャンたちは,ローマ軍が撤退したのを機会にその都市から逃げ出しました。(マタイ 23:33-39。ルカ 21:20-24)彼らが出て行ってからほどなくして,ローマ軍はまた戻って来ました。西暦70年にエルサレム市は破壊され,その住民は殺されるか,または売られて奴隷にされました。イエスの警告に留意して賢明な行動を取っていた人々だけが,その恐るべき経験を免れました。

それは,「金が身の守りであるように,知恵も身の守り……である。しかし知識の利点は,知恵がそれを所有する者たちを生きつづけさせることにある」という聖書の言葉の真実性を生々しく実証した出来事でした。(伝道の書 7:12)神はイエスの追随者たちに,これから起ころうとする事柄についての知識を,キリストを通して与えておられたのです。イエスの追随者たちは,その知識に従って賢明に行動したので,金や世俗の教育などが全く価値を失ったに違いない状況下にあって,その「神の知恵」により救われたのです。―コリント第一 1:21。

今日の不確実な世界に住む人々の中には,自分たちもエルサレムのそのユダヤ人たちと同様の終末を迎えかねないと考えて恐れている人が少なくありません。将来のための計画はすべて,自分たちの力ではどうすることもできない大激変によって挫折するかもしれません。ですから,わたしたちに必要なのは,1世紀のクリスチャンたちが持っていたのと同じ種類の知識,つまり将来は実際にどうなるか,取るべき最も賢明な道は何かについての理解です。

その知識はどこに見いだせるか

毎年,ありとあらゆる主題を扱った幾千冊もの本が出版されます。しかし,これほどの情報があるにもかかわらず,将来は不穏なものに見えます。ところが,今日,他のどんな本とも異なる本が確かにあるのです。その本を書くことは,ソロモンの時代よりも前から既に始まっていました。その本には牛追い棒のような役割をする「賢い者たちの言葉」がたくさん記されていて,受け入れる人をいわばつついて賢明な行動を取らせます。(伝道の書 12:11)イエスが地上に来られたころには,この本の大部のほうの部分が既に書かれていたので,イエスはその助言を意のままに用いて,ご自分の追随者たちが賢明な行動を取るよう援助されました。「『人は,パンだけによらず,エホバの口から出るすべてのことばによって生きなければならない』と書いてあります」と言われたとき,イエスはそれらの格言に言及しておられたのです。―マタイ 4:4。

その本というのは,言うまでもなく聖書です。それにしても聖書は,今日際限なく出版される数々の本とどのように違うのでしょうか。一つの点として,聖書は異なった種類の知識を提供しています。人間はどのように創造されたか,なぜ死ぬのか,などについての真理を,聖書以外のどこで学ぶことができるでしょうか。神が悪の存在を許しておられるのはなぜか,この世界はどうなるか,人生には目的があるか,などの質問に対して答えを与える本がほかにあるでしょうか。聖書はこうした質問や他の多くの質問に対して真実の答えを与えています。

聖書はまた,日常生活に関し,賢明で実際的な助言を与えてくれます。酒に酔うことや性の不道徳,身体を不潔にすることなどが悪い結果をもたらすことを警告しています。愛や自制,また利他的であることなどがもたらす有益な影響を強調しています。結婚に関する実際に役立つ規準を設け,幸福な家族生活を営むための貴重な援助を与えています。聖書の助言に従うなら,報いのある将来を計画することができるでしょう。―コリント第一 6:9-11; 13:4-8。ガラテア 5:22-24。エフェソス 5:21-6:4。

絶対に必要な情報

しかし,聖書のとりわけ大きな価値は,創造者であるエホバ神について告げている点にあります。エホバはあらゆる知識の源であられますから,エホバを知ることはきわめて肝要です。人間が創造物や宇宙について学ぶ事柄でさえも,神について何かを人間に教えてくれます。「天は神の栄光を告げ知らせ,大空はみ手の業を語り告げている」と,聖書は述べています。確かに神の『見えない特質は造られた物を通して認められ』ます。(詩編 19:1。ローマ 1:20)神を考えに入れない研究者や科学者は,間違った,あるいは不完全な結論を引き出す可能性が多分にあります。

エホバについて学べば,神が地球と人類に対してご自身の目的を持っておられることが分かることからしても,エホバについて学ぶことは肝要です。「人の心の中にある計画は多い。しかし,エホバの計り事が立つのである」。(箴言 19:21)人間がどんなことを成し遂げようと試みても,神の目的と調和していなければ,それらの計画は最後には無に帰します。―詩編 127:1。

「エホバへの恐れは知識の初めである」と,ソロモン王は言いました。(箴言 1:7)そのような知識に基づく知恵は,人が将来の計画を立てるに当たって真の価値を発揮します。聖書はまた,イエス・キリストを「くすしい助言者」と呼んでいます。(イザヤ 9:6)ですから,もしイエス・キリストを無視するとしたら,どうして失敗のない将来の計画を立てることができるでしょうか。わたしたちは,聖書に収められているイエスの「永遠の命のことば」に注意を払わなければならないのです。(ヨハネ 6:68)そればかりではありません。イエスが神により任命された偉大な王,全人類を裁く方であることも認めなければなりません。(ヨハネ 5:22)また,イエスが人類の罪のための犠牲としてご自身の命を与えることにより示してくださった偉大な愛にこたえなければなりません。―ヨハネ 3:16。ヨハネ第一 2:1,2。

そうです,イエスは人類史の要となる人物ですから,イエスを考慮に入れない計画は何であれ,不安定なものになることを免れません。預言者ダニエルがイエスについて述べたことを考えるなら,なおのことそう言えます。イエス・キリストの支配する神の王国について,ダニエルは次のように述べています。「天の神は決して滅びることのないひとつの王国を立てられます。そして,その王国はほかのどんな民にも渡されることはありません。それはこれらのすべての王国を打ち砕いて終わらせ,それ自体は定めのない時に至るまで続きます」。(ダニエル 2:44。詩編 2:1,9)ですから王なるイエス・キリストの支配する神の王国が,間もなくこの地球上のすべての王国に取って代わることになっています。そのために,今人類を悩ましている諸問題 ― 公害問題,核戦争の脅威,経済面や政治面の不安定 ― はやがて過去のものとなるでしょう。(啓示 11:18)そうです,あなたの将来は,王国の支配する来たるべき地上の楽園での幸福な将来となる可能性があるのです。―ルカ 23:43。

この知識があると,世界の支配者たちが危機を解決する能力がないことを考えても,平静な気持ちでいられます。しかし克服しなければならない問題が一つあります。

知恵を恐れないように

1世紀にイエスは,だれもしたことのないような教え方をされました。イエスが病人や,盲人や,足なえの人をいやし,死者をさえよみがえらせたときにイエスの権威は実証されました。(マタイ 11:5,6)こうした驚くべき奇跡を行なわれたうえに,イエスご自身の生き方は非の打ちどころのないものでした。(ヘブライ 7:26)そうした事柄は確かに,イエスが遠い昔に約束されていたメシアであることを証明するものでした。しかしイエスは世間一般の知恵に従って説くようなことはされなかったので,ほとんどのユダヤ人はイエスを退けました。

それから何年かたって,クリスチャンの使徒パウロはアグリッパ王に伝道しました。アグリッパはパウロの熱心な言葉に対し,「あなたはわずかの間に,わたしを説得してクリスチャンにならせようとしている」と述べました。(使徒 26:28)アグリッパがその音信の力を感じていたことは明らかです。しかしそれは世間一般の知恵からはずれたものに思われ,自分の生き方を大きく変える必要があるようでした。それでアグリッパはクリスチャンにはなりませんでした。

アグリッパ王やイエスの言葉にこたえ応じなかったユダヤ人のように,今日でも多くの人は,神の知恵を受け入れるよりも,世間一般の知恵に従うほうがはるかにやさしいと考えます。しかし,エルサレムの破滅を生き延びたのは,イエスの音信に実際にこたえ応じたユダヤ人だけであったことを忘れてはなりません。

今日でも同じで,わたしたち人間は神の知恵にこたえ応じることによってのみ,将来の計画を立てる際に賢明な手を打つことができます。なるほど,この体制が続く限り,わたしたちは常識を働かせて生活設計をしなければならないでしょう。しかし,もし将来の計画がすべてこの事物の体制にかかっているのであれば,最後にはそれらの計画は無に帰してしまうでしょう。なぜなら,この事物の体制の終わりは近づいているからです。神の目的について学ぶために聖書を注意深く読むのは真の知恵の道です。わたしたちは祈りをこめて聖書を研究し,わたしたちに対する神の現在のご意志は何かを悟らなければなりません。そして,もしそのご意志を良心的に実行するなら,わたしたちは賢明に行動していることになります。

「神の知恵」は良い実を結びます。イエスの異父兄弟のヤコブは言いました。「あなた方の中で知恵と理解力のある人はだれですか。その人は,知恵に伴う温和さをもって,自分のりっぱな行状の中からその業を示しなさい。……上からの知恵はまず第一に貞潔であり,次いで,平和を求め,道理にかない,進んで従い,憐れみと良い実とに満ち,不公平な差別をせず,偽善的でありません」。(ヤコブ 3:13-17)そのような知恵は確かに「それを所有する者たちを生きつづけさせる」でしょう。(伝道の書 7:12)その知恵をもつ人は,幸福な将来を計画することに成功するでしょう。

[5ページの拡大文]

初期クリスチャンたちは,金が価値を失った状況下にあって「神の知恵」により救われた

[7ページの拡大文]

神から与えられる知識に基づいた知恵は,人が将来の計画を立てるに当たって真の価値を発揮する

[6ページの図版]

聖書を注意深く調べると,王であるイエス・キリストが『鉄の笏をもって諸国民を打ち砕く』ことが分かる

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする