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読者からの質問ものみの塔 1975 | 11月15日
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しておられたという点を明らかにしています。(詩 90:2。テモテ第一 1:17)神は永遠であり,常に知恵に満ちておられたのですから,その知恵は常に存在していたことになります。それは,創造されたのでも,つくられたのでもなく,また『生み出された』のでもありません。(ヨブ 9:2,4; 12:9,13; 28:20,23。ローマ 11:33-36)知恵は,それを保持し,それを反映する理知的存在者なしには実在し得ません。したがってここで言う「知恵」は,『神の道の始め』として創造された何者かを表わすために擬人化されたものであるに違いありません。
これらの句が明白に指し示しているのはだれなのかという点を理解する上で,クリスチャン・ギリシャ語聖書は助けになります。クリスチャン・ギリシャ語聖書は,メシアは人間となる以前から,神のみ子として天でエホバとともに存在していたという事実を繰り返し証ししています。(ヨハネ 17:5; 6:62)人間となる以前に,その者はエホバ神と共に働き,他のあらゆるものを創造しました。ヨハネ 1章3節は,その者について次のように述べています。「すべてのものは彼を通して存在するようになり,彼を離れて存在するようになったものは一つもない」。―コロサイ 1:15,16と比較。
神のみ子が,創造された「知恵」として描かれているのは,理解し難いことではありません。ユダヤ人が長い間待ちこがれていたメシアが果たす役割をも含む,エホバの知恵に満ちた目的は,み子を通して明らかにされました。使徒パウロは,イエスについてこう語りました。「彼のうちには,知恵と知識とのすべての宝が注意深く秘められている」。(コロサイ 2:3)ソロモン王は,神から与えられた知恵のゆえによく知られていますが,イエスは「ソロモン以上の者」でした。(列王上 4:30-34。マタイ 12:42)イエス・キリストを受け入れて,信仰を働かせた人は,イエスがまさに「神の力また神の知恵」であることを悟りました。―コリント第一 1:24,30。
このように,とこしえの知恵に満ちる神についてわたしたちの知る事柄やクリスチャン・ギリシャ語聖書中のイエスに関する情報は,ともに,箴言 8章22-31節の聖句を,メシアになった神のみ子に当てはめるのが正しいことを明らかにしています。箴言のこの句は,人類に対する喜びゆえに,自ら贖いの犠牲として死ぬことさえいとわなかった方の起源と活動に関する事実に驚くほどよく当てはまります。―テモテ第一 2:5,6。ヨハネ 3:16。
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解明された聖書の秘義ものみの塔 1975 | 11月15日
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解明された聖書の秘義
創世記 3章15節にある聖書の約束は,神の「女」の「胤」が「へび」を打ち滅ぼすことを示しています。神の女,その胤,そして打ち滅ぼされるへびは,それぞれだれを表わしていますか。聖書中のこの秘義の成就は,わたしたちにどんな影響を与えますか。
「人間の益のために今や勝ち誇る,神の『とこしえの目的』」と題する本から,そうした点に関する興味深い答えをお読みになってください。192ページある堅表紙のこの本は,「クリスチャン・ギリシャ語聖書 新世界訳」と共に,わずか450円のご寄付でお求めになれます。郵送料は発行者が負担いたします。108 東京都港区三田5丁目5番8号 ものみの塔聖書冊子協会(振替 東京 5-138022番)にお申し込みください。
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