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神の畑はなぜ豊かに産出するかものみの塔 1964 | 5月1日
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音響をたてて消え去り,天体は焼けてくずれ,地とその上に造り出されたものも,みな焼きつくされるであろう。(新口)この火のような艱難の時,人類に対するサタン悪魔の見えない支配と,地上にある不敬虔な人々の社会は滅ぼされます。しかし神と和解しているクリスチャンは生き残ります。
33 新しい天と新しい地とは何ですか。
33 ゆえにペテロは次のようにつづけています,「しかし,わたしたちは,神の約束に従って,義の住む新しい天と新しい地とを待ち望んでいる」。(ペテロ後 3:13,新口)新しい天は象徴的な意味であり,見えないところから支配する,メシヤによるエホバの御国を意味しています。新しい地は組織された「他の羊」です。よい羊飼イエス・キリストは他の羊のためにご自分の人間の生命を与えました。この地上の新しい社会には義が住み,また栄えます。それで文字通りの地はどこに行っても楽園の中に義がみちるでしょう。
34 それで神の畑とは何ですか。すべてのクリスチャンは何をすべき責務を心に銘記しなければなりませんか。
34 栄光あるこの音信は全人類に関係があります。今の天と地が不敬虔な人々と共に滅ぼされる前に,この福音を全地の人々に宣べ伝えるのはキリストを通して述べられた神のみ心です。(マタイ 24:14)人類の世界は今日かってないほどに神の働く畑となっています。神のみ心を行なうために献身したクリスチャンとして,私たちの責務は神の同労者となり,きわめて大切なこの救いのわざに携わることです。私たちに示された神の過分のご親切に感謝しつつ,私たちはすすんで「神と共に働く」ことを決意します。このようにして私たちは愛の心を持ち,イエス・キリストを通して示された神の過分の恵みをいたずらに受けなかったことを神に示します。―コリント前 3:9。コリント後 5:19–6:1,新口。
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「宗教の前途に対する不吉なしるし」ものみの塔 1964 | 5月1日
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「宗教の前途に対する不吉なしるし」
◆ 1963年2月1日付,ウイルミントン市(アメリカ,デラウェア州)のモーニング・ニューズ紙に掲載された,AP通信記者,ジョージ・W・コーネル氏の言葉は,聖書研究生に,偽りの宗教の世界帝国と,それが政治勢力から攻撃される事を予告する黙示録 17章16節の言葉を思い出させる。「今日の世界の情勢は,宗教の前途に対する不吉なしるしで満ちている。それは,時代の地平線をよぎる夕影のごとく次第にすすみ,信仰を実践する人間の権利をおびやかしている。スーダンから宣教者が放逐された。ソ連では閉鎖された神学校が一つふえた。セイロンでは修道女をすべてしめ出した。エジプトではキリスト教系の学校が『アラブ化』された。アンゴラでは牧師の活動が禁じられた。ネパールからは追放され,モロッコでは刑が執行された。ニューギニアでは反キリスト教暴動が爆発した。これらの事件はいずれも,そこここに散発しただけであり,他との関連もなく,大きな事態に発展したわけではない。しかし,そのすべてが,現代の社会を特徴づける黒いしるしとして積みかさなってゆくのだ。
「現代は,アジア,アフリカなどに見られるネオナショナリズムの反キリスト教活動の時代であるのみならず,巨大な共産主義世界がうちだす反宗教の時代なのである。…………全国教会会議の国際問題顧問であるパウロ・アンダーソン博士は……第1世紀から4世紀にかけて異教ローマ世界で見られた殉教事件においてさえ,その迫害は『一宗派に対する他からの』攻撃というかたちをとったにすぎない,しかし,今日は,『神に関する一切の概念を除去する』といった方向をとっている,と語った。これこそ宗教に対する最大の攻撃であり,かつてないほど多数の人間をそれに巻き込んでいる」。
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