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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1963
塔63 2/15 101–104ページ

「悪の霊」から自分を守る

悪鬼とのこの実際の戦いにおいて万全の注意を払いなさい

使徒パウロは,「悪の霊に対して」善戦するように,とクリスチャンに警告したとき,「私たちは戦いを行なっている」と書いています。これらの悪の霊は現在,地球の近くに追い落とされているので,この戦いはかつてないほど激しいものとなっています。(エペソ 6:12,新世。黙示 12:9)クリスチャンは,どのようにして自分を守ることができますか。

一つは,悪鬼どもが今日,多くの人間を通してつくり出している現象と関係のあるものをすべて避けることです。わなとなる種類の降神術が無数にあるので,クリスチャンは注意が必要です。悪鬼から出ているものをもてあそんだり,実験してみるようなことは決してしてはなりません。

こっくり板であろうと,霊媒,占師,魔法によって病気を診断したり治療する者たちであろうと,アフリカの祈とう医師,極東の「デュクンス」,北米のパウワウまじない師,ヨーロッパやその他の地方の超感覚知覚力所有者であろうと,あらゆる種類の降神術を,注意して避けねばなりません。しかし,ある人々からは科学的だと言われていながら,ダウサー[占いで水脈を探る人々]と同じ方法を利用して行なわれる,論議の的になっている診断法と治療法については何と言えますか。また占い棒で水脈を探ること自体については何といえますか。

占い棒で水脈を探る

世界中には,占い棒で水脈を探る人が何万人もいます。アメリカだけでも,推定二万五千人がそれで商売を営んでおり,「自分で」,あるいはおもしろ半分にそれをやっている人もたくさんいます,「能力のある」ダウサーが,地下水の流れの上を歩くと,彼の棒 ― たいていV型になった木の枝 ― は,上に向かって動くか,下に向かって動いて反応を示します。時にはこの動きが非常に激しくて,占者は枝を制御することができず,枝は粉々に折れてしまいます。占い棒で水脈を探る人たちは,この現象をどのように説明するでしょうか。多くの者は説明することができません。しかし,ある人々は,この力は電気に違いないと言います。また,落雷に打たれる木はふつう水脈の上に立っているものである。だから,土や石とすれ合う水は静電気を起こし,それが雲の方に引きつけられるのだと言う人がいるかも知れません。ダウサーはこの電気のエネルギーに影響されて反応を得,棒は彼の意志とはかなり無関係に動くのだと彼らは言うかもしれません。ダウサーのなかには,この電気説を支持して,ゴム底のくつをはくと,枝は死んでしまう,と言う人もいます。

こうして,占い棒で水脈を探る人々のうちのいく人かは電気説を信じていますが,人類学者のエボン・ゼッド・ボートと心理学者のレイ・ハイマンとが行なった調査にはつぎのように報告されています。棒の働きの原因が何であろうと,それは使われる棒の型とは関係がなく,有刺鉄線,コート・ハンガー,シャベルのような振子型の道具,ひもに糸巻とか銅貨をつけたもの,くまで,なども使えると言われているので,信じている人であろうと懐疑的な人であろうと,棒と地下水との間に直接関係があるといまだに直剣に考えている人はめったにいない。このふたりの著者は,これが複雑な問題であることを認めて,自著「占い棒で水脈を探るアメリカ」にこう述べています,「生理学者と心理学者がいく年にもわたって取り組まねばならない未解決の問題がたくさん残っている」。

現在に至るまでの科学的研究は,二またになった木の枝で水脈を探ることが,自然の法則の働きにもとづいたものだとは認めていませんが,そうかといって,それらの研究者たちが絶対に正しいというわけでもありません。それには,あるいくつかの基本的な自然の法則が関係しているのかもしれません。しかし,クリスチャンがそれに対して警戒しなければならないことを示す事実は十分にあります。研究者のボートとハイマンは,「だからわれわれは,つぎのような結論を下す。すなわち,占い棒で水脈を探ることは,明らかに,現代文明の中の魔術的占いの一つであるということだ」。同じ見方をしている人が世界中にたくさんいます。そして,もし彼らがクリスチャンであるなら,彼らは,いかなる形の魔術も,聖書によって非とされていることを知っています。(申命 18:10-12。イザヤ 47:12-15)たとえあるクリスチャンが,電気エネルギー説をかたく信じていても,占い棒で水脈を探るなら,それによって自分の信仰に非難をもたらし,ほかの人々をつまずかすかもしれません。それは悪いことです。―ピリピ 1:9,10。

しかし,ほかの人をつまずかせないためにそれをしないというだけではなく,占い棒で水脈を探ることにはそれ以上のことが関係しています。それを避けるなら,「悪の霊」をも防ぐことができるようです。なぜでしょうか。

ESPとの関係

占い棒と,それで水脈を探ることとは,次第に,ESP的または超感覚的知覚,すなわち,心霊現象を生み出す力,とむすびつけられて考えられるようになっています。事実,英国の有名な科学者サー・ウイリアム・バーレットは,占い棒による水脈探索にかんする一般の説を退けているだけでなく,それを実際にESPとむすびつけて考えています。彼は共著者としてこう書いています,「占い棒で水脈を探る者は,潜在意識的異常能力をもっている者である。これの正体は知られていないので,われわれはリチット博士にならい,これをクリプテスセシアと呼ぶ。このクリプテスセシアによって,探している物に関する知識が,ダウサーの潜在意識の中にはいり,意識のない筋肉の反応を通して表わされるのである」。a

これをESPにむすびつけて考える人々は,もっと最近にもいく人かいます。英国人のダウサー,ピムスは,占い棒で実際に水脈を探るまえから,水の出てくる箇所がわかることがしばしばあると言っています。フランスのダウサー,アベ・ボーリーは,占い棒で水脈を探っているときに,地下水の幻像を見ることがよくあると述べています。これは,超感覚的知覚力所有者が,未知のことを知るときに得る感覚とよく似ています。事実,英国で名の知れているある超感覚的知覚力所有者 ― 透視と,物に接触してその物の過去,歴史,運命,所有主,その他それに関係することを感知すること,つまりオブジェクト・リーディングを専門としている ― は次のように言っています。

「あるときのこと,E・S・P・は私を地下水発見者にした。私は専門家の地質学者よりもうまくやった。私は強いE・S・P・を感じて,[ひとりの農夫を]ある地点に導いて行った。…そのとき私は,意識ある心に,ちょろちょろと流れる流れの音を感じたのをおぼえている。…私は真直ぐにその場所へ行った」。―「針のない時計」。

ESP現象について書く人々はこのように,占い棒で水脈を探ることや,占い棒のことを,しばしば彼らの本とか記事の中に書いています。彼らがそのことを書く一つの理由は,地図の上で水脈を探ることに成功していることにあります。これをするときダウサーは,木の枝か振子を地図の上にかざし,その反応によって水を発見するのです。アメリカの有名なダウサー,ヘンリー・グロスは,二またの木の枝を地図の上にかざすときでも,直接土地の上にかざす時でも,ただそれに話しかけるだけです。すると枝がそれに返答をするのです。ケンネス・ロバーツは,これについてつぎのように書いています。

「彼は棒を上げ,(声を出さないで,あるいは大声で)『私が立っている所にいちばん近い水脈はどこにありますか』と聞く。それから,棒を前につき出したままゆっくりと向きをかえる。棒がまえ下に激しく向くなら彼は,いちばん近い水脈に最も近い所に面して立っているのである。しかし,その地点にまで歩いて行きたくなければ彼は,水脈について知りたいと思うことが全部わかるまで質問をつづける。…ヘンリーが,離れたところから,地図とか土地の略図によって水脈を探るときも,やり方は実質的には変わらない」。―「第七巻」

電気エネルギー説に異議が唱えられる最も大きな理由は,地図の上で水脈が探し出されたことばかりでなく,占い棒で水脈を探る方法が,地下にかくれているほかのいろいろな物をさがすのにも用いられていることにあります。ある人は石油とか金の試掘をします。ダウサーは,二またの木の枝を使わない場合は,石油を入れた小さなびんとか一個の金貨をもっているだけです。「金」とか「石油」と書いた紙切でも「指示をする物」になることがあるのですから,それらがどうしてもいるわけではないのです。熟練したダウサーであるケイ・ダブリュー・メリーリースの言うところによると,この探索方法の使用を制限するのは,ダウサー自身の心が課するところの制限だけだ,ということです。彼はこう言っています。「水,鉱物,行方不明の人間,病気と治療など,どんな特殊なものの探索を専門にしても,ダウサーが敏感な心と,経験と,確信とをもたない限り成功はおぼつかない」。

熟練した,そして「敏感な」ダウサーは,ゆくえ不明の人とか犯罪者を捜すのに,棒とか振子を用いるでしょう。「英国ダウサー協会ジャーナル」には,この棒の使用法にかんする記事がたくさんのっています。

「超感覚的精神」という本には,あるダウサーが,犯罪者を追いつめた記事がでています。それによるとダウサーは,彼の棒を,殺人の行なわれた地下室に持って行きました。棒は彼の手の中でぐるぐると激しく回りはじめました。その棒の動きに導かれてダウサーは,殺人犯を南フランスに追いつめました。ゆくえ不明の人を捜すときは,その人の持っていた物が「指示をするもの」となります。この方法は,サイコメトリー(物に接触してその物の過去,歴史,運命,所有主,その他それに関連することを感知する力)と呼ばれるところの,ESPによる占い方と類似しています。この場合ダウサーは,ただ物に触れるのではなくて,物の上に棒をかざして,棒の反応に導かれるわけです。

悪霊は,占棒を使う人々のいく人かをそっくり利用しています。二またの木の枝を使う人はみんな悪鬼に支配されてるとは断言できません。しかし,クリスチャンは,悪鬼が人々をわなにかけるために使っていると知っていながら,そいうものに手を出しますか。自分の安全のためにも,人々をつまずかせないためにも,真のクリスチャンは,占い棒で水脈を探るようなことを避けねばなりません。

心霊治ゆ,ラジエスセシア,ラジオニックス

占い棒で水脈を探る方法が,病気の診断や治療に適用されるときは,振子が二またの木の枝に取って代わります。しかし,数人のダウサーの場合のように,ある人々は手にセンセーションを感じるので,それにだけ依存します。そういうわけで,そのやり方は,ただ物に触れることから,振子を使うこと,複雑な機械の使用に至るまでさまざまです。これらはふつうラジエスセシア ― 文字通りの意味は「放射物に対する感度」― という言葉で総称されます。フランスのカトリックの司祭たちが指導者となって,治療の選択とか,必要な投薬量の見積りをすることに至るまで,振子の使用を広めたのです。

多くの人は,いま盛んに行なわれているラジエスセシアを,一種の心霊治ゆと信じています。心霊治ゆ者は,必ずしも道具を使うわけではありません。ちょうど超感覚的知覚力所有者が,ダウサーの棒なしで水を探り当てるように,心霊治ゆ者はラジエスセチストの振子がなくても診断することができます。「霊媒によってすばらしいいやしが行なわれた」とある名の知れた女性の超感覚的知覚力所有者は言っています。「私は,診断してもらうまえから病気に気づいていた。たとえば,医師にそれとはっきりわかるまえから私はガンを見ていた」。b したがって,ある人はこうこつ状態になりますが,霊媒者の全部が,そうなるのではありません。この点で注目に価するのは,ミセス・パイパーが,霊媒になる前に,心霊治ゆ者を訪れたことです。二度目に「心霊治ゆ者」を訪問していたとき彼女はこうこつ状態になりました。そしてのちになって,自由自在にこうこつ状態になることができるようになり,こうして彼女は霊媒になったのです。

あるラジエスセチストが,心霊的な,あるいは心霊力的な方法で,ゆくえ不明の人を捜し出すのには深い意味があります。一例をあげると,ひとりの女の子がゆくえ不明になっていました。ラジエスセチストは,その女の子の写真の上に振子をかざして,『あなたの娘さんは死でんいる。たぶん絞殺されたでしょう。娘さんの死体は,ルガノ湖の何米の深さの所に沈んでいます。その場所はSの家からこれほどの距離の所です。彼女を殺したのは彼です』。あとで検察官は,「法律関係の会議の席上で,ラジエスセチストのKの協力がなかったなら,犯罪は決して発見されなかっただろう」と言いました。―「超感覚的精神」

もし,ラジエスセシアに「心霊的」要素が多分にあるとすれば,ラジオニックスはどうでしょうか。これは,ラジエスセシアから分かれ出たものにつけられている名称です。このラジオニックスでは,複雑な器械がダウサーの振子に取って代わるか,または加わってきます。この器械は何をしますか。この器械のある使用者たちは,病気の放射物すなわち波長に「合わせる」なら,驚くべき効果があると,主張します。ここで問題となるのは,ラジオ技師やほかの人たちが,これらの器械を調べて見ても,なぜこの器械が働くのかその理由がわからないことです。ひとりのラジオ技師は,その念の入った器械の「検波器に,どんな種類のエネルギーあるいは周波をも」見つけることができませんでした。なおまた,新聞のニュース記事も,これらの器械が,当局者によって押収されたことを時折伝えています。彼らは,器械そのものは病気の診断も治療もできないと言っています。1962年7月号の「エレクトロニック・インダストリー」には,その一つの例がのっています。

「電気の『インチキ療法』がまた食糧薬品局の槍玉にあがり,7種類の異国風の名前のついた ― しかし全く役に立たない ― 電気診断治療器が,連邦裁判所によって禁止された。思わせぶりなライトがずらりと並び,スイッチや,コントロール・ノッブが何列もついているこのぎょうさんな器械には,『ニューロライノメーター』だの『エレクトロン ― O ― 光線・51』だの『ラジオクラスト・モデル・40』などの名前がついている。どれもこれもみな,どんな病気の治療にも全く効果のないことがわかった」。

この器械の使用者はふつう,この器械の科学的根拠を主張しますが,多くの当局者は役に立たないものだと言います。どちらがほんとうでしょうか。当局者は偏見をもっているのでしょうか。主に心理的な面でききめがあるだけなのでしょうか。それはただのインチキ療法ですか。驚くべき効果があると言う使用者たちは,その効果を得る「能力が与えられて」いて,ほかの者にはそれがないからでしょうか。この点は,激しい論争の的になっています。その論争から浮かび上がったのが,心霊的要素があるのではないかという説です。英国の著名な医師ケンネス・ウォーカー博士は,ラジエスセシアの調査をしたあと,つぎのように書いています。

ラジオニックスに使われているこの念の入った道具の正体が何であろうと,それを操作する者の『心』が,その道具で成果をえるのに大きな役割を果たしていることは疑問の余地のないことである。道具は,それの操作をする者の…心霊的要素への助けまたは導きとしての役目をしているにすぎない,と多くの人々は考えるようになってきている。大多数のラジエスセシアを行なう者は,患者が自分で来ることを好む。…しかし必要とあらば,患者がやってこなくても治療を行なう。…ラジエスセシアやラジオニックスを行なう者は,患者との関係を保持するためにそこにいない患者の一滴の血液とかだ液を利用する。ラジオニックスの専門家が,念の入った器械の硬化ゴムのノッブを回して,その一滴の血の『波長』または周波に合わせることは事実である。しかし,それに使われている原理はやはり…昔の同情魔術に使われた原理と変わるところがない。そういうわけで,この病気の診断法も,サイコメトリーとしてしられている超感覚的知覚という特殊の型と共通したところが多い」。―「超感覚的精神」。

ラジオニックスに使われる器械を操作する人が全部霊媒だということはできませんが,なかには霊媒がいるように思われます。それでこれはESPにつながるものですから,真のクリスチャンは,あえてサタンの手に乗らないように,降神術の疑いのある診断法や治療法はすべて賢明に避けねばなりません。

それで真のクリスチャンは,防護のために,科学的裏づけがないばかりかESPに確かに関係をもつそうした事柄すべてを避けます。

[脚注]

a サー・ウイリアム・バーレット,シオドア・ベスターマン共著「占い棒の実験的,心理学的研究」

b アイリーン・ジェイ・ガーレット著「予言のセンスとナンセンス」

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