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  • 「速やかに」行なわれている,フランスにおける弟子を作るわざ
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1975
  • 副見出し
  • 『ほねおって働き,また努力する』
  • 『あらゆる人の救い主』
  • 「速やかにそれをする」
エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1975
塔75 3/15 165–167ページ

「速やかに」行なわれている,フランスにおける弟子を作るわざ

「今日のフランス人は宗教に対してどんな態度を取っていますか」という質問が,最近,フランス全土を網らして働いている約五十人ほどのエホバのクリスチャン証人に提出されましたが,それら証人たちが書いた回答の中に最も多く現われたのは,「無関心」ということばでした。それには幾つかの理由があるようです。

近年,フランス国民の大多数の生活水準は向上し,多くの人々にとって物質主義が新しい宗教となりました。また,カトリック教会に対して不快な気持ちを抱いているフランス人が少なくありませんが,それは純粋に宗教的な理由によるものではなく,一般的な習慣に影響する種々の変革のためです。ほかにも,特に年配の世代の人々の間にみられることですが,教会内の革命的変化のために苦慮しているカトリック教徒がいます。例えば,それは肉食を禁ずる金曜日の廃止,格下げされた「聖人」,偶像の廃棄,聖饗式に関する変化,僧職者の増し加わる政治介入などです。とはいえ,フランスの,それも特に小都市や農村地区のかなり多くの人々は依然,家の伝統的な儀式のための宗教としてローマ・カトリックを固守しています。

カトリック教徒と自称する大多数の人々とは別に,フランスの人口には約百万人の新教徒,いつも共産主義者に投票している数百万の人々,それにたいてい教師として勤めている,かなり多くの無神論的自由主義者たちが含まれています。

それら種々の宗教や思想上の種々の主義を奉ずるフランス人は,エホバの証人の活動に対してどのような反応を示していますか。

多年,フランスではエホバの証人は取るに足りない新教徒の一宗派とみなされてきましたが,こうした考え方はカトリックの司祭によって助長されてきました。ところで,フランスの新教徒は自分たちの宗教を非常に誇ってはいますが,それを広めるための努力はほとんど,あるいは全然行なっていません。その上,近年,フランスの新教徒はますます政治に関与するようになりました。教義上の相違は言うまでもなく,このような理由から,フランスの人々はエホバの証人が新教徒ではないことに気付いています。

エホバの証人に対する偏見は農村地区ではもっと根強く残っていますが,証人たちが一層ひん繁に家々を訪問することにより,そのような偏見は徐々に打ち破られています。それに加えて,農村地区に工場が続々建設され,エホバの証人を知っている労働者が他の場所からやって来て証人たちのことを地方の人々に知らせるのに一役買っています。フランスのエホバの証人の活発な伝道者はついにおよそ5万7,000人に増え,集会の出席者は10万人をかなり上回り,さらになお相当数の人々が証人たちとともに聖書研究を行なっているため,友人や親類の中にエホバの証人をよく知らない人がいるというような家族は,ますます少なくなっています。

他方,カトリックと新教の教会は,キリスト教の精神に反する教えや慣行,また多くの問題に関する立場のために,信用を落としています。

『ほねおって働き,また努力する』

今や,神の王国の良いたよりがあらゆる人に伝えられるよう,真剣な努力が払われています。フランスの「王国奉仕」と題する,奉仕用の折本の1969年5月号には,「五百万余の人々が,証人たちの訪問を必要としている」という大見出しを付した記事が載せられました。その記事は,537万6,276人がエホバの証人のどの会衆にも割り当てられていない区域に住んでいることを説明し,それらの土地でまず夏期休暇の時期に,また後日それらの地方に移って永住し,音信を宣べ伝え,弟子を作るため自発的に働くよう訴えました。

それ以来,「王国奉仕」は伝道者や長老の特に必要とする郡や都市,そして小さな町の一覧表を定期的に載せました。何百人ものフランスの証人たちがその召しに答え応じ,それらの区域で「ほねおって働き,また努力し」ました。(テモテ第一 4:10)なかには,ある町に会衆を発足させるのに必要とする十分の期間とどまり,それから別の町に移って,これまでに数回引っ越しを行なった家族もあります。加えて,四百人から六百人の全時間の特別開拓者として働く証人たちは孤立した地区で良いたよりを広め,弟子を作るための立派なわざを行なってきました。

フランスの証人たちは,慰めをもたらす音信を人々に伝える努力を惜しみません。サン・ギユ・クロワ・ド・ヴィ会衆の伝道者と開拓者はユー島の住民に証言するため,大西洋上で一時間の船旅をし,次いで自転車を借りて,その島をすみずみまで回っています。

山岳地方の会衆は,農場や農家が全部記載されている大縮尺地図を用い,そのようにして一軒も見過ごさないようにしています。フランス東北部のヴォージュ山脈地方での証人たちは,孤立した農場に通じている電話線を利用しています。

エホバの証人は同胞に対する愛に動かされて,「ほねおって働き,また努力し」てきました。こうして,宣べ伝え,弟子を作るわざをブリタニー,中央フランスの高原地方,アルプスやピレネーの渓谷のような地域にまで広げてきました。

『あらゆる人の救い主』

使徒パウロは,神は『あらゆる人の救い主です』と述べています。(テモテ第一 4:10)エホバは確かに,フランスに住むあらゆる種類の人を救っておられます。そのなかには工場労働者から大学教授に至るまで,また,医師は言うにおよばず,農夫から生物学者に至るまで,看守,元女性弁護士,建築家,音楽家,元プロ・ボクサーその他いろいろな職業の人々がいます。

フランス西部の都市ナントに住むある青年は,カトリックの政治運動を活発に行なっていた教会員でした。彼はナントのある教会でハンガーストライキにさえ参加しましたが,仲間のスト決行者が夜ひそかに食べ物を食べているのを見付けました。その後やがて,エホバの証人の若い人たちと接触するようになり,聖書を研究し,今では良いたよりの熱心な全時間宣明者として奉仕しています。

ほかにも,かつて誠実なカトリック教徒で,教会で働いていた人,J.O.C. (カトリック労働者青年運動)の会員,教理問答の教師だった多数の人々が,現在では熱心な証人になっています。今日のフランスの証人たちの中には元修道女,元司祭,また元修道士さえ幾人かいます。

パリ地方の一人の証人は真理を見いだす以前は,フランス,エジプト,イスラエル,そしてレバノンでカルメル会の修道女として働いていました。北部フランスのもう一人のカルメル会の修道女は以前,ある証人に接したことがありましたが,その後,人間は魂であって(魂を持っているのでなく),また火の燃える地獄が存在しないのは本当かどうかを,ベネディクト会の神学者に尋ねました。それは事実だが,カトリック教会はそれらの教義を長年教えてきたので変えるわけにはいかない,とその神学者は答えました。そして,「これらの事柄を理解するため」一年間,神学を学ぶよう勧めましたが,彼女はすでに「理解」していました。そして,教会ではなく,イエス・キリストのバプテスマを受けた追随者になるため,必要な段階を踏み,修道会とカトリック教会を去りました。

アウグスチノ修道会のある修道女は,「女子修道院長」に自分のカトリック聖書を二度没収され,修道女間の同性愛行為は男性と関係して妊娠する危険を犯すよりはましだと聞かされ,はては自分の教えていた子供たちのための教育費が不正にも「浪費され」ていたことを知り,ついに修道女をやめました。

これらの人たちは皆,自分は「霊と真理によって」神に仕えているのだと考えていた誠実なカトリック教徒です。(ヨハネ 4:23,エルサレム聖書)しかし,時間の点で遅速はあったにせよ,教会には神の霊も,真理もないということに気づきました。今では,偽りの宗教から解放され,真のクリスチャンとして弟子を作るわざにあずかって喜んでいます。

「速やかにそれをする」

聖書の原則やクリスチャンの生き方にますます敵対するようになる世の中に住んでいるため,エホバの証人は,『その日が近づくのを見てますます集まり合う』ことの必要性を認識しています。(ヘブライ 10:24,25)西はノルマンディー,ブリタニーおよび,大西洋沿岸から,東はアルザス,ユラ山脈そしてアルプスに至るまで,また北部から南部に至るまで,エホバの証人の会衆は集会の出席者数の優れた報告を寄せています。それらの会衆の多くの場合,活発な証人たちの人数よりももっと多くの人が集会に出席しており,出席者数が土地の証人の人数の二倍,あるいは三倍にも達する所があります。

1974年の夏,フランスでは14の地域大会が開かれ,合計7万9,411人が出席しましたが,活発な証人の最高数は5万6,972人でした。加えて,ポルトガル語を話す1万2,101人の証人たちが,南部フランスのツールーズで集まりました。

ニュース記者たちは,大会に集まる証人たちのなかに見られる平和,清潔さそして優れた秩序に驚き,多くの自発奉仕者たちの熱心で,献身的な働きを賞賛しています。また,聴衆の中には若い人たちが非常に大勢いるのを見て,驚きを表明します。

そうです,フランスでは老若を問わず,あらゆる階層の人々が,真のキリスト教はエホバのクリスチャン証人の会衆の中に見いだされるものであることを学び知るようになってきました。エホバは昔,献身したその民のなかで,このようにして取り入れて弟子を作るわざが行なわれることを予告し,次のように宣言されました。「その時には,わたし,エホバが速やかにそれをするであろう」― イザヤ 60:22,新。

フランスにおける弟子を作るわざは,確かに「速やかに」なされています。1973年には合計6,476人が献身してバプテスマを受けた証人になりましたが,1974奉仕年度のその合計は8,679人に達しました。これは,平均すると,年間を通して昼夜の別なく1時間ごとにフランス人一人がバプテスマを受けた弟子になっていることを意味しています。

しかも,さらに増加する良い見込みがあります。毎月,弟子を作るわざに参加している5万2,000人以上の証人たちは,毎週4万件以上の聖書研究をフランス人の家庭で司会しています。1974年4月7日に行なわれた,キリストの死を思い起こす記念式の際には,11万330人がエホバの証人の各地の王国会館で共に集まりました。

『人びとを弟子とし,彼らにバプテスマを施しなさい』というキリストの命令に答え応じて,確かにフランスの至る所で王国に関する証しが行なわれています。―マタイ 28:19,20。

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