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神経衰弱 ― 治療か,それとも予防か目ざめよ! 1974 | 12月8日
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が自分で改めることのできない事がらを受け入れるおおらかさを,わたくしが改めることのできる事がらを改める勇気を,そしてその違いを知る知恵をわたくしにお授けください」。そうです,ことわざにあるとおり,「治らないものはがまんしなければならない」のです。それをがまんする助けになるのは何でしょうか。それは愛です。愛「はすべてのことに耐え」ると聖書は述べています。―コリント第一 13:4-8。
また,重要な事がらとそうでない事がらとを区別することも学ばねばなりません。『あなたにかんする限り,すべての人と仲良くする』ことによって,不必要に問題を起こさないようにしなければなりません。(ローマ 12:18)また,不品行とか,発作的に腹を立てるといった「肉の業」も避けなければなりません。―ガラテア 5:19-21。
治療よりも予防
「わずかの予防は万全の治療にまさる」とは,この場合にも当てはまることわざです。いうまでもなく,神経衰弱を治すのに役だつ事がらのほとんどは,もし実行されていたなら,神経衰弱を未然に防いでいたことでしょう。したがって,神経の健康を保つために人が学び得る最も重要な教訓は,協力の教訓であると言われています。『自分にして欲しいと思うとおりに,人にもしなさい』という戒めを守れば,たしかに協力することはできます。―ルカ 6:31。
神経衰弱の予防に大いに役立つもう一つのことは,満足することです。これは聖書が繰り返しわたしたちに勧めている資質です。貪欲に金を愛し,富むことを熱望しないようにという聖書の警告もたいへんよい助けになります。なぜならそのようなことをすれば,霊的な面で損失をこうむるだけでなく,神経衰弱を含め,「多くの苦痛で自分の全身を」刺す結果になりかねないからです。―テモテ第一 6:6-10。
実際に則した知恵も,神経衰弱の予防にたいへん役にたちますが,利他的な愛はもっと役にたちます。『愛は人を築き上げる』という聖書の原則は,霊的な面のみならず,精神,肉体,感情等あらゆる面に当てはまります。(コリント第一 8:1)すでに述べたとおり,「肉の業」が神経衰弱を起こすことがある以上,その正反対のもの,すなわち霊の実を培うことも,神経衰弱の予防に役立つことになります。その実とは何でしょうか。「愛,喜び,平和,辛抱強さ,親切,善良,信仰,柔和,自制」です。聖書の原則を自分の生活に当てはめることが,神経衰弱の治療と予防に何にもまして役だつことは,疑問の余地のないところです。―ガラテア 5:22,23。
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スコットランド教会と聖書目ざめよ! 1974 | 12月8日
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スコットランド教会と聖書
● スコットランド教会は,聖書の真実性を否定しようとする僧職者を容認し続けるでしょうか。ファイフにあるストラスキネス教会のアレステヤー・ベネットは,次のように述べています。「スコットランド教会は,古代以来の信経に対する強制的な服従から自らを解放した。……次の大胆な一歩は,聖書にあるすべての事がらへの強制的な服従からスコットランド教会を解放することである。……幼稚で時代おくれな信条や慣習は,聖書の中でたまに,もしくは目だたない程度に出て来るのではない。その全体に出ているのである」。
しかし,スコットランド教会が承認している「新英語聖書」は,この点について何と述べているでしょうか。「人々は昔から預言してきたが,それは人間の気まぐれによるのではない。それらは聖霊に動かされた人々であり,神のことばを語ったのである」(ペテロ第二 1:21)この件に関して同教会が処置を取るか否かは,この問題について同教会がどんな立場に立っているかを示すものとなります。
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