ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 塔79 4/15 23–26ページ
  • なぜつぶやかないようにしなければなりませんか

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • なぜつぶやかないようにしなければなりませんか
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1979
  • 副見出し
  • 関連する記事
  • 古代の例
  • つぶやきはどんな結果を招くか
  • 不平はどんな場合でも退けるべきですか
  • キリストに倣って愛を示す
  • 『つぶやかないようにしてゆきなさい』
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 2006
  • あなたは不満の精神に抵抗していますか
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1985
  • 不平を言う人が幸福に暮らせない理由
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1993
  • 肩を並べて仕えつづける
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 2002
もっと見る
エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1979
塔79 4/15 23–26ページ

なぜつぶやかないようにしなければなりませんか

「ある人々は何をやっても満足しないようだ」。あなたはこの言葉を何回位聞いたことがありますか。この危機的な時代に,多くの人々がつぶやく傾向を持っていることは確かです。そういう人はほとんど何にでも疑いをさしはさみます。しかし,こういう傾向を野放しにしておくのはクリスチャンにとって賢明なことでしょうか。使徒パウロは明らかにそのように考えませんでした。パウロはフィリピの会衆にあてた手紙の中で次のように語っているからです。「すべての事を,つぶやかずに,また議論することなく行なってゆきなさい。それはあなたがたが,とがめのない純真な者,また,……きずのない神の子どもとなるためです」― フィリピ 2:14,15。

パウロのこの言葉から幾つかの質問が生じます。つぶやきはどれほど深刻な問題に発展しうるのでしょうか。それは自分と他の人々との関係,また会衆との関係に影響を及ぼしますか。自分につぶやく傾向があるなら,エホバは自分のことをどう考えられるでしょうか。こうした精神を避けるためにどんなことを行なえるでしょうか。

古代の例

つぶやくという問題が真剣に考慮されるべきことは,パウロがコリントの仲間の信者にあてた最初の手紙の中でそのことについて語っている事を見ても理解できます。同使徒はこう語りました。「また,彼ら[イスラエル人]のある者たちがつぶやいたように,つぶやく者となってはなりません。彼らは滅ぼす者によって滅びる結果になりました」。(コリント第一 10:10)例えば,エホバが相続物として約束しておられた土地を探るために,モーセがイスラエルの各部族から一人ずつ,合計12人の人々を遣わしたときのことを考えてみましょう。これは,イスラエル人がエジプトを去ってまもなく,荒野にいた時の出来事でした。これら12人の斥候たちがイスラエル人の宿営に戻ったとき,好ましい報告を伝え,雄々しく行動して約束の地に入るよう人々を励ましたのは,そのうちのヨシュアとカレブの二人だけでした。他の十人が述べたのは出ばなをくじくようなことでした。彼らは,その土地は「その住民を食い尽くす地」であると語り,また,「わたしたちがその中で見た民は皆,異常な大きさの者たちです」と言いました。―民数 13:32,新。

これを聞いて,不忠実なイスラエル人は「モーセとアロンに向かってつぶやき始め,全集会は彼らに向かってこう言いだした。『わたしたちはエジプトの国で死んでいたらよかったのだ。あるいはこの荒野で死んでいたらよかったのに! それで,どうしてエホバはわたしたちをこの地まで連れて来て,剣で倒れさせようとされるのか』」。そうです,彼らはエホバに対してつぶやいていたのです。このため,ヨシュアとカレブとレビ人を除く20歳以上の人々はすべて荒野で死にました。彼らはだれ一人約束の地に入ることを許されませんでした。(民数 14:2,3,26-30,新)つぶやいたことに対して何という代価を支払わねばならなかったのでしょう。

この例は,国民全体がエホバに対して不平を言うと,何が起こりうるかを示しています。さらに,エホバに対してつぶやくことが個人にとっても重大事であることを示す例もあります。モーセの姉であるミリアムの例を考慮してみましょう。あるとき,彼女はその兄弟アロンと共につぶやき,「エホバはただモーセによってのみ語られたのだろうか。我々によっても語られたのではないのか」と尋ねました。さらに,「そして,エホバは聴いておられた」という意味深い記述が付け加えられています。(民数 12:1,2,新)その結果はどうなりましたか。真っ先にこの不満を表わしたミリアムは神によって辱められました。どのようにしてですか。らい病に悩まされ,清められるまでの七日間,やむなく宿営の外に出されることによってです。―民数 12:9-15。

つぶやきはどんな結果を招くか

わたしたちはこれらの例から多くの事柄を学べます。しかしあなたは,なぜつぶやくことがそれほど重大なことなのだろうと思われるかもしれません。つぶやくとは,何らかの悪行に対してただ単に不平を言うことではないのです。それは不平や不満の表現であり,多くの場合,自分を重要視し過ぎるところに原因があります。こうした仕方で不平を言う人は自分の感情や立場を過大視しているのであって,神よりも自分自身に人の注意を引こうとしているのです。これは霊的兄弟の間に不和をもたらし,もし抑制されないなら会衆内に分裂を生じさせる結果となります。―コリント第一 1:10-13。

こうしたことが起こるのは,つぶやく人が自分の不満を自分の胸におさめておかないからです。そのような人は決まって他の人を巻き添えにします。なぜですか。それは,恐らく他の人も不満を抱くようになり,自分に同情してくれることを望んでいるからでしょう。

こうしたことはあり勝ちなことです。例えば,あるクリスチャンが会衆内の任命されたある長老に関してあなたに不満を漏らしたとしましょう。彼はその長老あるいは監督が演壇でプログラムを扱う方法,また会衆のある特定の務めを果たす方法について批判します。不平を言う人の言葉に耳を傾けるなら,あなたも同じように考え始める可能性があります。その後,その長老を観察するとき,あなたは心の中でこう言うかもしれません。『考えてみれば,この長老について友達が言ったことは真実だ。以前にはそんな風に考えたことはなかったが』,と。それこそ,不平を言う人があなたに考えて欲しいと思っている事柄です。あなたの思いの中に不満の種がまかれるまで,あなたはその長老の行なっている事柄によってわずらわされることはありませんでした。しかし今はそれがわずらいの元になっています。やがて,彼の行なう事柄であなたの目に正しく映るものは何もなくなります。そこで,あなたも不満の精神を育て始めるのです。明らかにこれはエホバの民の会衆にふさわしい事柄ではありません。

しかし,考慮に入れるべき事がまだあります。いつまでもつぶやいているなら,中傷や悪口といった他の好ましくない徴候が現われることがよくあり,それはエホバとわたしたちとの関係に重大な影響を及ぼしかねません。(コリント第一 6:10)イスラエル人がモーセに対してつぶやいたとき,神はこれをどのようにご覧になりましたか。エホバは鋭くこう尋ねられました。「いつまでこの邪悪な集まりは,わたしに向かって行なっているこのつぶやきを続けるのか」。(民数 14:27,新)エホバにとってこれはご自分の神聖な指導力に対する反逆となる不平だったのです。これは由々しい問題でした。

弟子ユダは,初期クリスチャン会衆の中に入り込んで来たつぶやく者たちについて書いています。彼らは「主たる者の地位を無視し,栄光ある者たち」,つまり会衆内の責任ある立場にいる人々を『あしざまに言う』者たちでした。もちろん,これらつぶやく者たちは神の是認を受けませんでしたし,今日の忠実なクリスチャンは賢明にも彼らの邪悪な歩み方を避けています。―ユダ 8,16。

不平はどんな場合でも退けるべきですか

それで,エホバを喜ばせたいと願っている人はつぶやく傾向や,根拠のない不満を絶えず口にすることを当然避けねばなりません。しかしこれは,不平はすべて不当なもので,神はそれを退け嫌われるという意味でしょうか。

そうではありません。聖書はこう述べています。「エホバは言われた,『ソドムとゴモラについての苦情の叫び,まさしくそれは大きく,彼らの罪,まさしくそれは非常に重い』」。神は「苦情の叫び」を無視されませんでした。むしろ,次のように言われて問題をお調べになりました。「わたしは確かに,いま下って,わたしのところに届いた,それについての叫び声,それも全くその通りに彼らが行なっているかどうかを見るために下って行く決心だ。もし[彼らが]そうでなければ,わたしはそれを知ることができよう」。(創世 18:20,21,新)エホバはその大きな「苦情の叫び」を正当なものとみなされたゆえに,邪悪な町ソドムとゴモラを滅ぼされたのです。―創世 19:24,25。

確かに不平が当を得たものである場合もあるでしょう。それで,任命されたクリスチャンの長老たちは,不平はすべて不当なもの,退けるべきものと考えるべきではありません。イエスの使徒たちはそのような考え方をしませんでした。エルサレムでは西暦33年のペンテコステの後まもなくして,「ヘブライ語を話すユダヤ人に対してギリシャ語を話すユダヤ人がつぶやくということが起こった。そのやもめたちが日ごとの分配の面でおろそかにされていたからである」と述べられています。そこで「12人の者」は問題を調べ,食物の分配という「必要な仕事」に当たらせるために「確かな男子七人」を任命することによって事態を正しました。―使徒 6:1-6。

今日クリスチャンの長老たちは,不正や他の悪行のために,道理にかなった苦情が生じうることをよく理解しておかねばなりません。行なわれたことはすべて絶対に正しいはずだとか,どんなことに対しても決して批判してはならないといった考え方はしません。箴言 21章13節(新)は適切にもこう述べています。「低い境遇にある者の告訴の叫びから自分の耳をふさぐ者,その者は自らも呼ぶが,答えられない」。

任命された長老たち自身,仲間の信者に対して不平を言う傾向を抑えねばなりません。クリスチャンの兄弟姉妹の行なった事柄を批判し,いつもそれに不満を抱くかわりに,監督たちは人を励まし築き上げることが必要です。(コリント第一 8:1)これは,会衆内に生じ得る不満の精神と戦う上で大きな助けとなるでしょう。―テモテ第二 4:22と比較してください。

キリストに倣って愛を示す

不平を言う傾向を払いのけることは重要です。そうした態度は不幸を招きかねないからです。つぶやく者となるよりも愛の資質を示すほうがはるかに優れています。つぶやく者,また不平を言う者が同時に,隣人を愛しなさいという命令に従うことはできません。(マタイ 22:39)つぶやきは,悪く言われた人はもちろんのこと,つぶやいている人にも害を及ぼすものです。愛はすべての人に善を行ないます。(コリント第一 8:1; 13:4-8)では,『愛の王たる律法』に従いましょう。―ヤコブ 2:8。

不満や不平を言う人々に耳を貸すよりも,キリスト・イエスの謙そんな態度を思いに留めるほうがよいでしょう。「彼は神の形で存在していましたが,[イエスは]強いて取ること,つまり,自分が神と同等であるようにということなどは考えませんでした」。むしろ,「彼は自分を低くし,死,それも苦しみの杭の上での死に至るまで従順になられました」。わたしたちの従うべきなんとすばらしい模範なのでしょう。イエスが物事を行なわれたその仕方には,反逆的なところは全くありませんでした。―フィリピ 2:5-8。

それどころか,イエスは天の父に対して心からの忠節を示しました。彼はまた,他の人がつまずいたときに大変気遣われました。あるときイエスは弟子たちにこう言われました。「つまずきのもととなるものが来ることは避けられません。でも,それが来るその経路となる人には災いが来ます! その人にとっては,臼石を首にかけられて海の中に投げ込まれたとすれば,そのほうが,これら小さな者のひとりをつまずかせるよりはましでしょう」。(ルカ 17:1,2)あなたは,イエスが他の人々に対してこのような同情を示しながら,なおかつつぶやく者であったというようなことを考えられますか。

他の人々に愛ある関心を示し,み父に忠実に従ったためにイエスは大きな報いを受けられました。復活し天に昇ることによって,キリストは他のすべての被造物に勝る地位に高められたのです。(フィリピ 2:9-11)地上におられたとき,イエスは堕落した人間の弱点や問題を理解することができました。現在イエスは高められた地位におられますが,「わたしたちの弱いところを思いやること」ができ,わたしたちを助けに来てくださいます。(ヘブライ 2:18; 4:15)わたしたちも,他の人々に対して不平を言うのではなく,愛ある関心を示し続けることによって多くの祝福を得られることを確信できます。

では,何を結論とすべきですか。つぶやきや不平の精神は,不足感や不満を生じさせるということです。これは神への反逆に導く場合さえあります。そうしたことが自分の身に生じることを望まれますか。それとも,自分が天の創造者の祝福と是認を得ているという自覚に基づいた,あふれるほどに満ち足りた生活を送ることを望まれますか。あなたは神の是認を願っておられるに違いありません。そうであるなら,「すべての事を,つぶやかずに,また議論することなく行なってゆきなさい。それはあなたがたが,とがめのない純真な者,また,曲がってねじけた世代の中にあってきずのない神の子どもとなるためです。その中にあって,あなたがたは世を照らす者として輝(いています)」― フィリピ 2:14,15。

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする