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その千年に先だって起こる,天と地との間の戦い神の千年王国は近づいた
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わたしたちの神と,子羊とによります』」。それらの者について尋ねた後,二十四人の天の長老たちのひとりがヨハネにこう告げます。「これは大患難から出て来る者たちで,彼らは自分の長い衣を子羊の血で洗って白くした」。(啓示 7:9-14)「すべての国民と部族と民と国語の中から」出てくるこの「大群衆」は,確かに神のメシアの王国に敵対しませんでした。そして,「野獣の印」を受けることも,「その像に崇拝をささげる」ことも拒みました。
18 キリストの千年統治が始まるとき,地はなぜ人間のいない所とはなりませんか。
18 ゆえに,「大群衆」はハルマゲドンで処刑される人びととともに斃されるどころか,「全能者なる神の大いなる日の戦争」をその壮大な最高潮とする「大患難から出て来る」のです。その「大患難」を生き残り,勝ち誇るエホバ神と子羊イエス・キリストを歓呼して迎える「大群衆」は,やしの枝をもって行なうように,喜んで前途の千年を待ち望みます。ですから,輝かしいキリストの千年統治が始まるとき,地は人間のいない所とはなりません。
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幻の中で先見したその千年期を享受する神の千年王国は近づいた
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3章
幻の中で先見したその千年期を享受する
1,2 (イ)この地球はハルマゲドンの戦いで焼きつくされてしまいますか。(ロ)その後にサタンと配下の悪霊に対してなされるどんな事がらは,このことをどのように示していますか。
この地球は,ハルマゲドンにおける「全能者なる神の大いなる日の戦争」で灰燼に帰することはありません。このことはその戦いの直後,悪魔サタンに生ずる事がらからもわかります。どうしてですか。なぜなら,サタンとその使いたちである悪霊は,天における神のメシアの王国の誕生後,天で起きた戦いに敗れて追い落とされた地になお生き長らえているからです。サタンと配下の悪霊は地の周辺に落とされ,短期間そこに引き留められることになりました。(啓示 12:7-13)彼らは「全能者なる神の大いなる日の戦争」中もずっと地に拘束されているからこそ,神の使いは彼らに対してさらに処置を講ずるため地に降りて来なければならないのです。このことについてヨハネの見た幻に関するその記述はこう述べています。
2 「それからわたしは,ひとりの使いが底知れぬ深みの鍵と大きな鎖を手にして天から下って来るのを見た。そして彼は,悪魔またサタンである龍,すなわち初めからのへびを捕えて,千年のあいだ縛った。そして彼を底知れぬ深みに投げ込み,それを閉じて彼の上から封印し,千年が終わるまでもう諸国民を惑わすことができないようにした。これらのことののち,彼はしばらくのあいだ解き放されるはずである」― 啓示 20:1-3。
3 底知れぬところに入れられるのは悪魔サタンだけですか。その結果,サタンの行なっているどんな戦いが終わりますか。
3 悪魔サタンが天から追い出されたとき,その使いたちである悪霊もサタンとともに追い出され,地の近辺に閉じ込められました。ですから,彼らの支配者に対してなされる事は,彼らに対してもなされます。彼らは捕えられ,鎖をかけられ,悪魔サタンとともに千年間底知れぬ所に入れられます。その結果,彼らはそれ以上世の諸国民を惑わすことはできなくなるだけでなく,神のメシアの王国を相続するクリスチャンの中でなお地上に留まっている残れる者に対して彼らが行なっている戦いも終わります。このことに関して啓示 12章13,17節はこう述べています。「さて,自分が地に投げ落とされたのを見た時,龍は,男の子[天の神のメシアの王国を象徴する]を産んだ女を迫害した。それで龍は女に向かって憤り,彼女の胤のうちの残っている者たち,すなわち,神のおきてを守り,イエスについての証しの業を持つ者たちと戦うために出て行った」。
4,5 (イ)その戦いは王国相続者の残れる者や「大群衆」をすべて滅ぼすものとなりますか。このことに関するどんな証言がありますか。(ロ)サタンが底知れぬ所に入れられることによって,この地からだれが除去されることになりますか。
4 この悪魔的な戦いは,神のおきてを守り,そのみ子イエス・キリストの証しをする王国の相続者の残れる者すべてを滅ぼすものとはなりません。また,メシアであるイエスに関するそうした証しを受け入れ,地のあらゆる国民の中から出て来て,王国の残れる者に加わり,神の霊的な神殿でエホバ神を崇拝する「大群衆」をすべて滅ぼすものともなりません。啓示 7章9-15節は,あらゆる人種や国民また部族から出て来る「大群衆」が生き残ることを証しし,彼ら
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