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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1974
塔74 5/15 318–319ページ

読者からの質問

● ローマ人への手紙 11章26節には,「こうして全イスラエルが救われることです」とあります。これは全部のユダヤ人の改宗が期待されているという意味ですか。

そうではありません。というのは,聖書の示す証拠は,「全イスラエル」という表現に包含される人びとは,霊のイスラエルの全員であることを指し示しているからです。神にとって血肉上の違いがもはや問題でないことは,ガラテア人への手紙 3章28節からみて明らかです。そこには,「ユダヤ人もギリシャ人もなく,奴隷も自由人もなく,男性も女性もありません。あなたがたはみなキリスト・イエスと結ばれてひとりの人となっているからです」と記されています。そしてガラテア人への手紙 6章16節では,ユダヤ人と非ユダヤ人のこの混合体は「神のイスラエル」と呼ばれています。使徒パウロはローマ人へ書き送った手紙の中で,アブラハムの孫ヤコブを通して出るアブラハムの実の子孫が神の子として『養子にされる』立場にあることを明らかにしました。しかしながらその大多数は,イエスをメシアとして受け入れることを拒絶したために,この過分の恵みを失いました。そこでエホバ神は,真のイスラエルの成員となる機会を非イスラエル人に差し伸べられました。使徒パウロは書きました。「イスラエルから出る者がみな真に『イスラエル』なのではないからです。また,アブラハムの胤だからといって,彼らがみな子どもなのでもありません。むしろ,『「あなたの胤」と呼ばれるものはイサクを通してであろう』とあります。つまり,肉による子どもが真に神の子どもなのではなく,約束による子どもが胤とみなされるのです」。(ローマ 9:1-8)「外面のユダヤ人がユダヤ人ではなく,また,外面の肉の上での割礼が割礼でもないのです。内面のユダヤ人がユダヤ人なのであり,その人の割礼は霊による心の割礼で,書かれた法典によるものではありません。その人をほめることは,人間からではなく,神から来るのです」― ローマ 2:28,29。

同様にイエス・キリストも,彼を拒絶したユダヤ教の指導者たちに次のことを指摘されました。「このゆえにあなたがたに言いますが,神の王国はあなたがたから取られ,その実を生み出す国民に与えられるのです」。(マタイ 21:43)その国民というのは,イエス・キリストを主として受け入れたユダヤ人と非ユダヤ人からなる霊のイスラエルの国民です。この国民について使徒ペテロは次のように述べました。「あなたがたは,『選ばれた種族,王なる祭司,聖なる国民,特別な所有物となる民』であり,それは,やみからご自分の驚くべき光の中に呼び入れてくださったかたの『卓越性を広く宣明するため』です。というのは,あなたがたはかつては民ではありませんでしたが,今は神の民であるからです。あなたがたはあわれみを示されない者でしたが,今ではあわれみを示された者となっているからです」― ペテロ第一 2:9,10。

「ヨハネへの啓示」によると,この霊的国民の成員数は14万4,000人に限定されています。使徒ヨハネは書きました。「わたしは,証印を押された者たちの数を聞いたが,それは十四万四千であり,イスラエルの子らのすべての部族の者たちが証印を押された」。(啓示 7:4)これが肉のイスラエルについて言われたことばでありえないことは,いくつかの理由からわかります。啓示は「しるし」として与えられたのであり,エホバ神も新しい霊的イスラエルの民と交渉を持たれているということを知っていたので,ヨハネは,すべての「イスラエルの子らの……部族」への論及は象徴的なものであると理解していたでしょう。部族の列挙の仕方が,民数紀略 1章のそれと全く同じではないという事実もこのことを証明しています。(啓示 7:5-8)さらに,14万4,000人は,「[生来のイスラエルだけからでなく]人類の中から買い取られた」ものであることがヨハネに啓示されました。(啓示 14:1,4)啓示 5章9,10節はこの点をさらに明確にしています。「あなたは……自分の血をもって,あらゆる部族と国語と民と国民の中から神のために人びとを買い取ったからです。そして,彼らをわたしたちの神に対して王国また祭司とし,彼らは地に対し王として支配するのです」。

大多数の生来のイスラエル人が,(神とアブラハムとの契約にもとづいて)彼らだけに霊的イスラエルの成員となる機会が開かれていた間にその機会をつかもうとしなかったので,エホバ神はその国民の一員となる機会を非イスラエル人に対して開かれました。(ダニエル 9:27。ルカ 1:68-79。使徒 3:19-26をくらべてください)異邦人を霊的国民の中に入れることは,全「イスラエル」を救うための神が意図された方法でした。使徒パウロが言った通りです。「兄弟たち,あなたがたがただ自分の目から見て思慮深い者とならないため,わたしはあなたがたがこの神聖な奥義について無知でいることがないようにと思うのです。すなわち諸国の人たちがはいってきてその人たちの数がそろうまで,感覚の鈍りがイスラエル[生来のユダヤ人]に部分的に生じ,こうして[「このように」,王国行間逐語訳]全イスラエルが救われることです」― ローマ 11:25,26。

もし霊的イスラエルの一員となる機会が人類全体に差しのべられなかったなら,「全イスラエル」は救われなかったでしょう。なぜですか。生来のイスラエルが応じないために,霊的イスラエルの成員の数は,神のお定めになった時までにそろわないことになるでしょう。エホバ神はそういう状態になるであろうことを見通されました。そこで人類の中から,つまりユダヤ人と非ユダヤ人の両方から霊的イスラエルの国民をとることを意図されました。これは「奥義」でした。エフェソス人への手紙 3章5,6節はこう告げています。「ほかの世代において,この奥義は,今その聖なる使徒や預言者たちに霊によって啓示されているようには,人の子らに知らされていませんでした。すなわち,諸国民が良いたよりによってキリスト・イエスと結ばれて,共同の相続人,同じ体の成員,わたしたち[使徒パウロのような信仰のあるユダヤ人]とともに約束にあずかる者となる,ということです」。

もちろん次のことを忘れてはなりません。つまりエホバは,選ばれた国民としての生来のイスラエルをお捨てになりましたが,同国民の中の個々の人間がエホバと和解する機会までも閉じられたのではないということです。生来のイスラエル人も他のすべての人間とともに,イエス・キリストの貴重な血によって買い取られたものです。(テモテ第一 2:5,6。ヘブライ 2:9)したがって,それら生来のイスラエル人すなわちユダヤ人は,神のみ子の献身的な弟子として神と和解することができます。だからこそ使徒パウロは次のように言うことができたのです。「彼らを捨てることが世にとって和解となるのであれば,彼らを迎えることは死からの命以外の何を意味するでしょうか」― ローマ 11:15。

しかし異邦人の世界全体が神と和解すべく選ばれたのではなく,また決してそうならないことは明らかです。もしそうでないとすれば,主イエス・キリストとそのみ使いたちが不敬虔な者たちに対して行動を起こす理由はないはずです。しかしその処置はとられるのです。このことについては次のように書かれています。「あなたがたに患難をもたらす者に患難をもって報い,一方患難を忍ぶあなたがたには,主イエスがその強力な使いたちを伴い,燃える火のうちに天から表わし示される時,わたしたちとともに安らぎをもって報いることこそ,神にとって義にかなったことであると言えるからです。彼はそのさい,神を知らない者と,わたしたちの主イエスについての良いたよりに従わない者に報復をするのです。この同じ者たちは,主のみまえから,またその力の栄光から離れて永遠の滅びという司法上の処罰を受けます」。(テサロニケ第二 1:6-9)テサロニケのクリスチャンたちが,ユダヤ人と非ユダヤ人の両方から苦しめられたことは注目に価します。(使徒 17:5-9)したがって,ユダヤ人は全部改宗する,だからイエス・キリストから不利なさばきを受けるのは非ユダヤ人だけであると主張する根拠はありません。

神の裁きが執行される時まで,ユダヤ人も非ユダヤ人も,神と和解する機会を持ちます。まだ地上にいる霊的イスラエルの成員,およびエホバ神とそのみ子イエス・キリストの献身したしもべである「大群衆」は裁きの執行に生き残ります。(啓示 7:2,3,9-17)こうして霊的イスラエル全体が救われます。この国民の,前もって定められていた成員数が満たないように妨害しうるものは何もありません。

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