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  • 1914年 ― 焦点と言うべき年
    ものみの塔 1984 | 8月15日
    • 1914年 ― 焦点と言うべき年

      「当時私たちは,1914年に何が起きるか正確には知らなかったが,一つ確信していたことがあった。それは,地上の住民がかつて経験したことのないほどひどい苦難の時が1914年に始まるということである。というのも,極めて多くの聖書預言がそのことを予告していたからである。私たちの信仰は強固で,抱いていた希望は人間の単なる推量をはるかに超えたものに基づいていた」。

      1957年にベストセラーとなった「行進する信仰(Faith on the March)」と題する本の著者A・H・マクミランは,1914年が聖書預言の焦点と言うべき年であることを早くから確信していたことを,このように語りました。1914年から40年余り後でさえ,彼の確信は衰えませんでした。

      重要な事件が集中して起きる時

      「焦点」とは,「活動もしくは関心の中心,活動という線の集中する点」と定義されています。1914年はそのような意味で焦点と言えるでしょうか。確かにそう言えます。マクミランほか多くの聖書研究者がその年に対して期待していた事柄を考えてみてください。

      「シオンのものみの塔およびキリストの臨在の告知者」1880年3月号は,待ち望まれていた極めて重要な二つの出来事が1914年に起きるものとして,「『異邦人の時』は1914年まで続き,その時まで天の王国が完全に支配することはない」と述べています。ですから,多くの聖書研究者は神の王国がその年に完全に設立されることを期待していたのです。それは,キリストが『その敵のただ中で従えてゆく』時の始まりを意味しました。従ってそれは当然,「[邪悪な]事物の体制の終結」の始まりをも意味していました。―詩編 110:1,2。マタイ 24:3。啓示 12:10,12。

      それら誠実な聖書研究者たちは,聖書の年代記述を綿密に調べた末そのような結論に達しました。a しかし聖書の年代記述は,いわば証拠という1本の線,つまり一人の証人に過ぎません。聖書によると,神の王国は天的なもの,したがって目に見えないものとなるはずです。では,聖書研究者は自分たちの希望が実現したかどうかをどのようにして知るのでしょうか。目に見える証拠,すなわちしるしが必要でした。

      イエスの弟子たちは,「あなたの臨在と事物の体制の終結のしるしには何がありますか」と述べてそのようなしるしを求めました。(マタイ 24:3)そうしたしるしを与えることにより,イエスは1914年を見極める2番目の証人の証言を加えられました。このことは,「一切のことが二人または三人の証人の口によって確証される」という聖書の原則に調和しています。―マタイ 18:16。

      年代記述の手掛かりは1914年を前もって指し示すものであるのに対し,イエスがお与えになった複合のしるしは,1914年が新しい時代の始まりであったことを後になってから指し示すように意図されていました。そうすれば,1914年は「活動という線の集中する点」となるはずでした。

      実際にそうなったでしょうか。1914年以来の出来事の中に,イエスがお与えになったしるしを確かに認めることができますか。このことを一緒に調べて,読者がご自分で答えを出すようお勧めします。

  • あなたはしるしを認めますか
    ものみの塔 1984 | 8月15日
    • あなたはしるしを認めますか

      イエスの弟子たちはイエスに,その「臨在と事物の体制の終結」の「しるし」を求めましたが,その時使われたギリシャ語の言葉はセーメイオンでした。この言葉は,ギリシャ人が病気の症候を示すのに用いた言葉でもあります。イエスのしるしは,サタンの世界体制の終わりの日もしくは死に瀕する時代が到来する時を明らかにするものでしたから,その点で,使われた言葉は極めて適切でした。病める世界の末期的症候を認めることは,人々が世界と共に滅びるのを避けるのに極めて肝要なことと言えます。―マタイ 24:3。ヨハネ第一 2:16,17。

      しるしを構成しているのは何か

      患者の症候が多ければ多いほど,十分に訓練された医師が病気を正確に診断することはそれだけ容易になります。同様に,わたしたちが病める世界の末期的状態を誤りなく認めるのに助けとなるよう,イエスは複合のしるし,つまり多くの“症候”から成る一つのしるしを与えてくださいました。

      そのしるしの特徴を全部確かめるには,マタイ 24章と25章,マルコ 13章,ルカ 21章を読む必要があるでしょう。読者の皆さんにもお読みになることをお勧めします。しかしここでは,イエスが述べられた多くの徴候のうちのほんの幾つかに触れておくにとどめます。

      全面戦争: 「国民は国民に,王国は王国に敵対して立ち上がるでしょう」― ルカ 21:10。

      飢きん: 『食糧不足があります』― マタイ 24:7。

      地震: 『そこからここへと地震があります』― マルコ 13:8。

      恐れ: 「地上では……逃げ道を知らない諸国民の苦もんがあるでしょう。同時に人々は,人の住む地に臨もうとする事柄への恐れと予想から気を失います」― ルカ 21:25,26。

      病気: 『そこからここへと疫病があります』― ルカ 21:11。

      犯罪: 「不法が増すために,大半の者の愛が冷えるでしょう」― マタイ 24:12。

      どのように異なるのか

      これらのうちで,今世紀に特有のものは一つもありません。ですから,これらが,「事物の体制の終結」を見分ける手だてとなるには,以前の時代の同様の状態と何らかの点で異なっている必要があります。ではどのような点で異なっているのでしょうか。

      第1に,しるしのあらゆる特徴が一つの世代によって観察される必要があります。イエスはこう言われました。「すべてのことが起こるまで,この世代は決して過ぎ去りません」― ルカ 21:32。

      第2に,しるしの影響を世界中が感じるはずです。イエスは「人の住む全地」や「あらゆる国民」について言及されました。―マタイ 24:9,14,30,31と25:32。

      第3に,絡み合った情勢もしくは徴候はこの期間中に次第に悪化してゆくはずです。「これらすべては苦しみの劇痛の始まりです」とイエスは言われたからです。―マタイ 24:8。

      第4として,これらの事柄がすべて生じるのに伴い人々の態度と行動が変化します。イエスは,「大半の者の愛が冷えるでしょう」と警告されました。使徒パウロもこのような態度の悪化を予告しました。―マタイ 24:12。テモテ第二 3:1-5。

      どれほど重大な徴候が見られるか

      「だが,この程度ですんでいるのだからいい!」と言って,今の時代の重大さを過小評価してはなりません。病気の症候,例えばかなり高い熱のある人が,結局「この程度ですんでいるのだからいい」と言って,高い熱が出ていることを無視するようなことがあるでしょうか。むしろ次のように自問してください。わたしたちが「対処しにくい危機の時代」に住んでいることを今日の徴候が示していないとすれば,それを示す時にはどれほど悪化しているだろうか。

      全面戦争: ヨーロッパの一歴史家は1914年8月についてこう述べました。「この宿命的な月の最初の数日間に,我々の大陸がかつて経験した極めて平和な時期の一つが終わった」。第二次世界大戦でさえ平和を保証するものとはなりませんでした。ドイツの時事週刊誌シュピーゲルは次のように断言しています。「1945年以来世界が真に平和だった日は一日としてなかった……平和の専門家たちが数えたところによると,第二次世界大戦終結以来,130の戦争,内戦,暴動,集団殺戮の紛争およびテロリストの活動があった。それらに関係したのはほぼ100か国に及び,約3,500万人の人命が失われた。これは第一次世界大戦で死んだ人の数をはるかにしのぐものである」。

      食糧不足: 第一次世界大戦に続いて深刻な食糧不足が起こりました。しかし,第二次世界大戦終結当時の飢えの問題は極めて深刻であったため,国連が最初に設けた常設の専門機関は,この問題を軽減するべくもくろまれたFAO(国連食糧農業機関)でした。

      現在はどんな状態でしょうか。世界飢餓に関する20人委員会の調査結果について,こう報じられています。「今日の飢餓の問題は過去のそれとははなはだしく異なっている。……現在,世界の非常に多くの土地において年々歳々食糧があまりにも不足しているため,地球の人口の少なくとも25%は飢えるか,栄養不良を来たしており,8人に一人は体の衰弱する栄養失調に苦しんでいる」。

      地震: 地震が「そこからここへと」ひんぱんに起こるので,地震に注目する人はあまりいません。しかし,1973年に,「地震」と題する出版物は次のように警告していました。「今日,地震の活動が活発化する時期に再び向かっているという不安な気持ちに駆られている人がいるかもしれない。大変不幸なことだが,そのように感じることは正しい」。3年後,中国の唐山<タンシャン>は,アメリカの一専門家が「人類史上最悪の災害をもたらした地震」と呼んだ震災に見舞われました。それ以来どれほど多くの大地震が起きたか,読者は覚えておられるでしょうか。アルジェリア,イタリア,北イエメン,コロンビア,イランで起きた地震のことは恐らく覚えておられるでしょう。

      恐れ: 1983年の夏,ドイツのジャーナリスト,ウォルフガング・ワーグナーは次のように書きました。「将来に対する確信は,酸性雨に打たれた樹木のように枯れてしまったようだ……非常に多くの人が恐れに捕らわれていることには十分の理由がある。殺害はいつの時代にも起きてきたが,現在のように,人間が自らを絶滅させる力を持っていた時代はかつて一度もなかった。動物や植物の種を滅ぼすことは絶えずあったが,これほど多くの種がこれほど速くぬぐい去られたことはかつて一度もなかった」。

      ハンブルクの新聞ディ・ウェルトは今世紀を「恐れの世紀」と述べ,「今日ほど恐れに関する読み物がはんらんしたことはいまだかつてない」と述べています。

      病気: 第一次世界大戦に続いて,恐ろしい風邪が流行し,少なくとも2,000万人の命が奪われました。これは,戦場で死んだ人の数の2倍に相当します。現在,米国アトランタのCDC(疾病対策センター)の理事,ウィリアム・フォーゲ博士は,「私は,恐らくわたしたちの生涯中に1918年の時と同じほど致命的な別の種類のインフルエンザが流行することを十分に予測している」と語り,さらに,「一つの病気を取り除いても,新しい病気が姿を現わす」と述べています。

      近年,不可思議な“新しい”病気が数多く現われました。在郷軍人病,毒物ショック症候群,そして大いに恐れられているAIDSなどはほんの三つの例にすぎません。

      犯罪: 大抵の人は統計を聞くまでもなく,犯罪が増加しつつある,しかも意外な土地においてさえ増加していることを信じられます。1979年の一新聞報道は次のように述べていました。「長年にわたり,中国は,退廃的な資本主義の欧米を悩ます暴力犯罪の多くを根絶した,平和的な社会というイメージを作り上げてきた。しかしもはやそうではない……[今日]同国は全国的な犯罪の波のただ中にいるようである」。

      今日の犯罪は確かに特異な点を持つ犯罪です。一報告によれば,『のろわしい暴力犯罪は不況にあえぐ都市のスラム街だけでなく至る所でひん発しています。さらに重要なことに,犯罪はいっそう残虐に,いっそう理不尽に,いっそう勝手気ままになる傾向にあります。したがってなおさら恐ろしいのです』。

      悪のただ中の良いたより

      しかし,イエスのしるしには,次のような別の重要な部分が含まれていました。それは,「王国のこの良いたよりは,あらゆる国民に対する証しのために,人の住む全地で宣べ伝えられるでしょう。それから終わりが来るのです」というものです。(マタイ 24:14)その良いたよりとは,1914年以来神の王国が天から支配しているということです! その王国は間もなくサタンの体制を滅ぼし,次いで,全面戦争,食糧不足,地震,恐れ,病気,犯罪に起因するさまざまな問題を解決し始めます。考えてもみてください! これらの事柄に加え,死に瀕する社会の他の好ましくない徴候すべてが間もなく消え去るのです。これ以上に良いニュースがあるでしょうか。―詩編 46:9; 72:16; イザヤ 33:24; ダニエル 2:44; ミカ 4:3,4; 啓示 21:3-5と比較してください。

      ですから,イエスは,しるしの中で,サタンの死に瀕している社会のさまざまな徴候に注意を促した後,次のように言われました。「しかし,これらの事が起こり始めたら,あなた方は身をまっすぐに起こし,頭を上げなさい。あなた方の救出が近づいているからです」― ルカ 21:28。

      これらの事柄は確かに1914年に起こり始めました。1914年以来見てきたイエスによるしるしの成就は,その年が,聖書の年代記述によって前もって正確に指し示されていた年であったことを後になってから指し示しています。1914年はまさしく聖書預言の焦点と言うべき年です!

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