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神は約束を果たすのが遅いと言えますか目ざめよ! 1974 | 10月8日
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ような意味で遅いのではありません。むしろ,ひとりも滅ぼされることなく,すべての者が悔い改めに至ることを望まれるので,あなたがたに対してしんぼうしておられるのです」。(ペテロ第二 3:9)エホバは,できるかぎり最善の機会を人間に与えるためには何が必要かを正確に知っておられます。また,人間がエホバの約束の成就を見,そして認識できるようにするには,いったいどんな土台を据えればよいかをご存じです。
なぜ確かか
今やわたしたちは,神がその壮大な約束すべてを完全に成就させるために行動を起こす時代に到達しました。どうしてそれがわかるのでしょうか。わたしたちは神の約束の政府がもたらすより良い時代を個人個人享受できるということを信ずべきどんな理由がありますか。
というのは,現在の腐敗した体制は,ある特定の人びとの「世代」もしくは一生の末期に除去されることが予告されていたのです。聖書の示すところによれば,その世代は,第一次世界大戦の始まった1914年aに生きていた人たちによって構成されています。その年以後の全期間は聖書預言の中では,特にその時代のうちに起こるであろうと予告された数々の事がらに関連して説明されています。
そうした預言の詳細の幾つかをご自分で確かめてみてください。それらはマタイ 24章,ルカ 21章,マルコ 13章そしてテモテ第二 3章に記されています。それらの預言の中では,世界的戦争,食糧不足,疫病,青少年非行などが予告されています。また,権威の崩壊,隣人愛の欠如,多くの人びとが神に対する真の信仰を一切捨てる事態はもとより,道義を犠牲にしてまで快楽を追求しようとする風潮も指摘されていました。
こうした事がらは予告されたとおり,まさしく時間表どおり,1914年に起こり始めました。その年に,『黙示録の騎士たち』が馬にまたがって進み,荒廃をもたらすことに関する聖書の預言が,成就し始めました。それら象徴的な騎士たちが馬に乗って進み,その結果人類に苦悩をもたらす事態は,今日まで続いています。―啓示 6章をご覧ください。
まもなく到来する
それら予告された出来事がすべて,まさしく時間表どおり,しかも一世代のうちに起きてきたという事実は,正真正銘のより良い時代に関する神の約束もやはり必ず成し遂げられるということを確信させる根拠となります。それはいつ到来しますか。“1914年の世代”の人びとの寿命が尽きる前に到来します。
どうしてそれがわかりますか。というのは,イエス・キリストが現代に対するご自分の預言の一部としてこの点を特に指摘されたからです。イエスははっきりとこう言われました。「あなたがたに真実に言いますが,これらのすべての事が起こるまで,この世代は決して過ぎ去りません」― マタイ 24:34。
“1914年の世代”はほとんど尽きようとしています。当時生きていた人びとの大半は既に亡くなっているからです。その残りの人びとも高齢に達しています。このようなわけで,人びとが現在地上で被っている圧力や苦痛からの真の救済をもたらす神の時はほんとうに近いことを確信する十分の理由があります。
神の時間表によれば,今や悪を一掃し,人間の欲する事をほんとうに行なう政府を招来する必要があることを,神は私たちに告げておられます。では,その王国による支配を求めるわたしたちの願いは,確かに皮相的なものであってはならないはずです。それでは,どんな事がらが関係していますか。
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あなたはより良い時代をほんとうに望んでおられますか目ざめよ! 1974 | 10月8日
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あなたはより良い時代をほんとうに望んでおられますか
安全で,健康的で,良い食物の豊かなより良い時代が来ることを,あなたも望んでおられるにちがいありません。そういう時代が実現するには,世界的規模の変化と,個人の生活の変化が要求されることは言うまでもありません。
しかし,わたしたちは,こうした変化を進んで受け入れるか,また自分自身が生活の面で必要な変化を行なうかどうか,各自決定しなければなりません。
したがって,次のような質問をしてみるのはよいかもしれません。あなたは,どんな犠牲を払うことになっても,より良い時代をほんとうに望んでいますか。それとも,自分の言う通りの条件でのみそれを望みますか。
きたるべき大規模な変化
世界は,より良い時代の到来を妨げているものが除かれないかぎり,苦悩から解放されることはありません。そこで,それら妨害物について検討し,そうしたものがなくなることが,わたしたちにとって幸福なことであるかどうかを考えてみましょう。どの変化も,地球上に住むすべての人の生活に影響を及ぼします。
憎しみと争いの最大の原因のひとつは偽りの宗教です。史上最悪の戦争のいくつかは宗教戦争でした。宗教は,第一次,第二次世界大戦中,戦争を宣伝する面で主要な役割を果たしました。両陣営の僧職者たちは,反対陣営の者たちを殺すために送り出される軍隊,戦車,飛行機,銃砲などを祝福しました。僧職者の中でも,いわゆるキリスト教会の牧師はとくに,政治に関与し,自分の教会員の霊性を顧みることを完全に怠りました。分裂を引き起こすそのような宗教がなくなることにあなたは賛成ですか。
国家主義も世界を分裂させてきました。世の諸政府は,世界支配を志向する傾向があります。彼らはこの問題をめぐって二度も世界戦争を行ない,今また破壊的な第三次世界大戦のぼっ発を恐れています。彼らはエホバ神の主権とそのみ子の王国を認めようとはしません。聖書は次のように述べています。『地のもろもろの王はたちかまえ 群伯はともに議り エホバとその受膏者[キリスト]とにさから(う)』。(詩 2:1-3)彼らはその王国を支持せずに,腐敗と苦悩とをもたらした人間による支配の継続に力を注いでいます。神は彼らを滅ぼすと言われています。この神の裁きについて,あなたはどうお感じですか。―ダニエル 2:44。
商業の貪欲さも,人びとを抑圧してきたものの
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