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    目ざめよ! 1971 | 1月8日
    • 母親の子宮内の受精卵には何が生じますか。それは発育して赤ん坊となり,やがて成長してひとりの人間となるのです。だからこそ,ワシントンのM・J・ハルベルスタム博士は,胎児についてこう語ったのです。

      「その将来は果てしがない。このことは分子生物学として知られている事から,つまり,受胎の際,胎児はRNAとDNAの遺伝学的潜在能力すべてを受け継ぐという事実と完全に合致する。…特別な方法においてであれ,胎児が生きているということには疑問の余地がない。…ひとりの医師として,わたしは,胎児が生きていることを知っているとともに,ひとりの人間として,わたしは胎児に対し,畏敬の念をいだく者である」。

      誕生1か月の赤ん坊を殺すのは殺人ではありませんか。誕生後1日目の赤ん坊を殺すのも殺人ではありませんか。出生後,1分を経た赤ん坊はどうですか。そうした赤ん坊を殺せば,だれでも殺人の罪に問われます。

      しかし,生後1分の赤ん坊と出生わずか1分前の胎児とはいったいどんな違いがあるというのでしょうか。それが出生前日,あるいは1週間,1か月または,もっと前であっても,胎児はやはり人間として誕生しうるのです。

      受胎の瞬間から,新しい人間の生の営みが始まるという事実はだれも否定できません。どれほどいわゆる“詭弁”をろうしても,妨げられさえしなければ,正常な場合,胎児はやがて成育して,ひとり前のおとなになるという真理は,くつがえせるものではありません。

      そのうえ,男女を問わず,妊娠中絶をよしとする人は,ある人間には別の人間以上に生命を受ける権利がある,と言っていることになります。しかし,それと同じことを語って,ユダヤ人600万人のほか,他の幾百万もの人びとを殺したのはヒトラーでした。そしてヒトラーは,狂気の殺人者として人びとから非難されました。ところが,妊娠中絶によって,毎年なんと3,000万人もの命が奪われているのです!

      この問題に対するエホバの証人の見方

      クリスチャンとしてエホバの証人は,生命の創造者の見解こそ最もたいせつなものであることを認識しているゆえ,神のことばを指針として,この問題を論じます。

      神のことば,聖書を調べると,生殖は結婚の唯一の主要な目的ではないまでも,その一つであることがわかります。しかし今日,クリスチャンは,「生よ繁殖よ」との,神からの命令のもとにはありません。なかには,イエスが言われたように,「天〔の王〕国のために」独身の道を選ぶ人さえいます。―創世 1:28。マタイ 19:10-12,〔新〕

      したがって今日,結婚したクリスチャンは,家族の大きさをみずから制限したり,子どもをもうけずに生活したりすることができます。神に仕えるより大きな自由を持つため,あるいは,健康また経済事情その他の理由でそうすることがあります。聖書では産児制限の問題は直接論じられていませんから,この問題に関し,夫婦は各みずから結論を出す権利を持っています。―ガラテヤ 6:5。

      しかし聖書は,神にとって生命が貴重なものであることを確かに示しています。しかも,普通に行なわれている人工流産は,生命に対する深い敬意を表わすものでは決してありません。モーセを通して与えられた神の律法によれば,人間の胎芽また胎児は1個の生命とみなされました。(出エジプト 21:22,23)聖書のヨハネの第一の書 3章15節はこう述べています。「おほよそ人を殺す者の,そのうちに永遠の生命なきを汝らは知る」。黙示録 22章15節は,「まじ術をなすもの,淫行のもの,人を殺すもの,偶像を拝する者,またすべて虚偽を愛してこれを行ふ者は外にあり」と断じています。

      出産に際して,母親の生命が確かに脅かされる場合,その時こそ,母親の生命と,生まれ出る子どものそれのどちらを守るか選択しなければなりません。その場合,どちらを選ぶかは当事者の責任となります。たいていの場合,母親は家族にとって重要な存在であることを考え,母親の命を救う道を選びます。しかし,医療の発達した今日,多くの国では,そうした事態はめったに生じません。

      神の律法の益にあずかる

      エホバの証人は妊娠中絶をもって家族の大きさを制限する手段とせず,注意と自制を働かせて,家族を大きくしないようにします。

      たとえ予定していなかった子どもが生まれても,やはりできるかぎりの愛をその子どもに注ぐよう努力します。神の律法を尊重するゆえに,神の助けが得られることを知っているのです。詩篇 37篇25節はこう述べています。「義者のすてられ 或はその裔の糧こひありくを見ることなし」。有名な山上の垂訓の中で同様のことを述べたイエスは,神の律法に服する人は自分たちの責任を果たす際,神の助けにあずかれることを示されました。―マタイ 6:25-33。

      同時に,エホバのクリスチャン証人の独身の女性も神の律法の益にあずかっています。それら女性の間では,妊娠中絶の増大という問題は少しもないからです。なぜですか。なぜなら,聖書にしるされている,キリスト教の原則と律法に準じて生活する未婚の男女は,淫行をならわしにしないからです。それらの男女は,今日の若者に見られる不道徳な傾向にくみさず,結婚してはじめて性関係を持てるという事を重んじて,その時まで純潔を守ります。こうして神の律法を守るので,その益を受け,不本意にも妊娠するというような問題に陥らずにすむのです。

      聖書の律法と原則に従って生活すれば,妊娠中絶の問題は確かに解決できます。200余の土地のエホバの証人は,それが真実であることを知っています。しかし,他の人びとが,性道徳や殺人にかかわる神の律法に反する道を選ぶなら,それはそれらの人たちの責任に属する問題です。そのような人はみずからの行為に関し,神に申し開きをしなければなりません。

      エホバの証人は神の意志を行なうことをなぜそれほど重視しているのですか。なぜなら神は創造者であられるとともに,証人たちは神を愛し,その律法を尊重しているからです。同時に,今は,現存する邪魔な事物の体制の「終わりの日」だからです。―ヨハネ第一 2:17。

      聖書預言の成就に見られる証拠のすべては,神が現在の腐敗した事物の体制に対するさばきを執行する時が間近に迫っていることを示しています。神の律法を尊重して,神に仕える人びとだけが,とこしえの命の見込みをいだいて,平和と安全の保障された,神の新しい秩序に生きつづけるのです。その時,生きとし生けるすべてのものは,神の律法を尊重するでしょう。そして,妊娠中絶の問題はもはやなくなるでしょう。

  • タマネギと血栓
    目ざめよ! 1971 | 1月8日
    • タマネギと血栓

      ● タマネギを食べて,まれに見る好結果が得られたことを,1969年3月28日号,タイム誌は報じた。ビルマ人の一医師は,22人の患者を対象にした実験で,血栓が生ずるのを防ぐ物質が,ありふれたタマネギに含まれていることを発見した。同医師は,14人の患者に85㌘ほどの脂肪を含む朝食を取らせたところ,血液の備えている,凝血を防ぐ力がたちまち減退するのを知った。別の日,同じ患者たちにいためたタマネギ60㌘ほどを加えた同じ内容の朝食を食べさせたところ,血栓を防ぐ要素の度合いは減少するかわりに増大した。いためるために余分の脂肪が使用されたにもかかわらず,そうした結果が得られたのである。残り8人の患者を対象とした実験では,煮たタマネギが使われたが,ほとんど同様の結果が得られた。

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