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  • 金属が疲労して破壊する時
    目ざめよ! 1978 | 11月8日
    • 場合も,実行可能な範囲で,検査を行なうことが大切です。パンナム・ビルのヘリポートで事故を起こしたヘリコプターは,9,900時間飛行した後,点検調査を受けることになっていたとのことです。しかし,報告によると,このヘリコプターはわずか7,000時間しか飛行していませんでした。ですから,予定されている検査がひんぱんでなくても惨事の生じる危険があります。

      特別の防護処置

      疲労破壊による事故防止に役立つ,幾つかの特別の処置が講じられることもあります。しかし,こうした処置が常に採用されているわけではありません。余分の経費がかさんだり,知識や設備が不足していたり,現実に適用できなかったりする場合があるからです。また,破壊を事前に予測する手段の採用されることもあります。

      しばしば用いられる重要な処置の一つに,ショットピーニングもしくはブラスティングと呼ばれるものがあります。これは,その部品の表面を圧縮処理するものです。一般に,疲労破壊は,通常の荷重が繰り返し加えられる時に生じるものですから,少なくとも部品の表面を圧縮して硬い状態に保つ,このショットピーニング法は有効です。

      “オートフレッテージ”と呼ばれる別の処置の施されることもあります。この処置は銃砲類に施されていたものですが,その原理は様々な面に応用できます。部品に大きな荷重を加えて,高応力域を作り出します。次いで,その荷重を取り去ると,これらの範囲では,材料が圧縮された状態になります。局部的に圧縮された部分では,通常の使用の際に生じる張力が弱まり,材料が保護されることになります。

      部品を実際に使用する前に,余分の荷重をかけることによって,他の有益な効果の生じる場合もあります。特に,その部品に何かの締め具が使われるような場合に効果が認められます。例として,びょうで接合した部分を考えてみましょう。穴が完全に合っていないために,びょうが大きな荷重を支えているような場合があるかもしれません。しかし,組立部品に余分の力が加えられることによって,大きな荷重を担っている部分がへこみ,荷重が分散することになります。

      金属の疲労破壊を防止するために用いられている手段は他にもあり,それらも一般に非常に有効です。溶接したあとの応力を除去したり,応力集中が高まるのを防ぐために,穴やくぼみをみがいて滑らかにしたりすることが行なわれています。

      あなたには何ができるか

      疲労を防止するために,設計者や製造業者は多大の努力を払っていますが,この点であなたにできることも少なくありません。そのうちの幾つかを次に記します:

      1. 勧められている荷重やスピードの範囲内で操作を行なう。

      2. 装置を修理する時には,注意深く行ない,少なくとも重要な部品に,深いひっかき傷や切り込み,やすりのすり傷などを付けないようにする。

      3. 過熱を防ぐ。過熱させると,金属の硬度が変化し,作業強度の弱まることがあります。

      4. 金属をさびつかせたり,へこませたりしないように管理する。

      5. 駆動部品が酸などある種の化学物質に触れないようにする。金属の中には,これらの化学物質にさらされると,水酸原子に冒され,もろくなって,疲労が早く生じるものがあります。化学物質によって,応力腐食の生じる恐れもあります。

      金属疲労が原因の事故についてはどうか

      金属の疲労破壊が原因で生じる事故を防ぐことは可能でしょうか。最終的には可能になります。

      事故は,利己心や無知,不注意が原因で起こることが多いものです。利潤を過度に追求したり,設計の知識が不十分であったり,装置の製作者もしくは使用者が不注意であったりすると,金属材料に疲労破壊が生じやすくなるのです。しかし,新しい事物の体制が間近に迫っています。人間の創造者は,その体制のもとであらゆる種類の利己主義がなくなることを約束しておられます。設計に関する知識も含め,様々な知識が増すことでしょう。また,機械装置を製作したり,操作したりする人も,安全に十分留意して仕事を行なうようになります。

  • 用途の多い植物
    目ざめよ! 1978 | 11月8日
    • 用途の多い植物

      ザンビアの「目ざめよ!」通信員

      植物の美に畏敬の念を覚える人は少なくありません。ある詩人は,“木のように美しい詩”が存在することを疑問に思ったほどです。一方,森林の巨大な樹木が倒れるのを見ながら,「木が倒れるぞ!」という叫び声を聞いて興奮を覚える人もいます。そうした樹木は製材所で加工されたり製紙工場で原料にされたりするのです。

      原住民たちは植物に対してこうした両極端の中間的な見方をしています。それは,アマゾン川流域の森林地帯やアジアの山岳地方の居住可能な地域,あるいはアフリカ奥地の村々に住む人々のことかもしれません。

      それらの人々は,植物や樹木には,多くの用途があることをよく知っています。“先進”国の人々は,病気の症状を軽くするための調合剤を買いによく薬局へ行きますが,原住民たちは,大抵,同様の効能を持つ,自然に生育している治療薬を見つけます。

      「かわいそうに,私の赤ちゃんは今日はどうしたのかしら」と,ザンビアのある母親は,背中に背負った,歯の生えかけの子供を揺すりながら言います。「また,歯のせいではないかしら」。その母親は,年上の男の子にムソンパの樹(植物学者によれば,ブラキステジア・フロリブンダ)の皮を取りに行かせます。アスピリンのびんのラベルを見分けるのと同じくらいの速さで,その少年は,樹皮がこげ茶色で,割目のあるうろこ状の樹を間違いなく見つけます。少年は,樹皮の薄片一握りを持って急いで家に戻り,母親が,泣いている子供の歯ぐきの痛みを和らげるために調合剤を作るのを興味深げに見守ります。

      原始的な生活様式の下で生活している家族にとって珍しくないのは,幼児の下痢です。この点に関しても,用途の多い樹木の価値を認めるようになった人は少なくありません。アンズのような実のなる,森林地方の小さな樹がこの病気の治療に役立つということが分かりました。ザンビアのある部族にはムバンガルメとして知られるこの樹の皮と根には,腸を清浄する自然の力があります。

      病気の種類は数え切れないほどですが,その治療に役立つ植物も実に豊富です。例えば,特殊な樹の根を粉末にしたものは,歯痛や耳の痛みを和らげます。切り傷や打ち身には,ザンビアのロジ族にはムワングラ,トンガ族にはムカンバとして

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