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  • 自転車のブーム ― その背後にあるもの
    目ざめよ! 1973 | 9月8日
    • ていました。ところが,1971年までには売り上げ台数の25%が成人用の軽量自転車で占められるようになり,さらに昨年はそれが全売り上げ台数の半数を占めました。

      アメリカのある一流の自転車メーカーのサービスおよび販売部の支配人は,1971年の暮れにこう語りました。「われわれを驚かしたのは,今年は相当の量の,10段変速機付きの成人用の自転車を製造するように求められたことだと思う。これほどの需要があろうとは,昨年の今時分だれひとり予想しえなかった」。

      健康と環境

      自転車の人気を新たに高めるようになった別の要因は,自転車が健康に適していることに人びとが気づき出した点にあります。西洋諸国では心臓や血管の病気が疫病のように生じていますが,自転車に乗るのは,心臓に良い最善の運動の一つとみなされています。そういうわけで,医師は,自転車に乗ることを患者に勧めています。

      有名な心臓病専門家,ポール・D・ホワイト博士は述べました。「二足で立つわれわれ人間には,下半身の血液循環を促進させる何らかの助けが必要である。自転車に乗って脚部の筋肉を使うのは非常に重要なことである。その筋肉を収縮させると,血管を圧搾し,実際には血液を心臓のほうに送り出すことになる」。

      環境問題に対する関心もやはり,自転車のブームを招いた別の要因です。自動車と違って,自転車は排気ガスも出しませんし,ガソリンや他のオイルで道路を汚すこともありません。そのようなわけで,ある学校の校庭には自転車がいっぱい置かれている所もあります。若い人びとは汚染に関しては特に気を使っているからです。

      関連して生じている別のブーム

      残念なことに,自転車のブームは別のブームを引き起こしました。それは自転車泥棒です。カリフォルニア,コンコードの警察の部長トム・B・ゴライアサンは述べました。「それは恐るべき割合で増大している問題で,いつ跡を絶つようになるのか見当がつかない。1970年に[アメリカでは]総額550万㌦(14億3,000万円)相当の9万2,000台の自転車が盗まれた。1971年には50万台の自転車が盗まれ,被害総額はおよそ3,000万㌦(78億円)に達した」。

      しかし,問題はカリフォルニアに限られているわけではなく,全国的に広がり,増大しています。全米主要12都市を対象にしてニューヨーク・タイムス社が行なった調査は,1972年の前半期中に自転車盗難件数が平均35%以上もふえたことを明らかにしています。

      新型の自転車はかなり高価な商品なので,莫大な利益を上げる不正な商売を行なわせるものとなりました。前述の警察の部長ゴライアサンが説明しているとおりです。「彼らはグループを組織して都市のあらゆる場所で盗みを働き,盗んだ自転車をトラックに満載して工場に運び,自転車に砂吹き処置を施して,塗料や製品番号などを消し去り,ペンキを塗り直して新品として送り出している。ここコンコード市の一グループは10段変速機付き自転車を1年間に400ないし500台盗んでいた」。

      ですから,自転車を持っている人は注意しなければなりません。泥棒が容易には人目を忍んで盗みを働けない場所だからといって自転車をそこに置きっぱなしにしてはなりません。自転車を置いてどこかへ行く場合には,自転車に鎖をかけ,固定したものにつないで,かぎをかけて安全を図る賢明な処置を講じてください。

      注意が必要

      また,自転車のブームと関係があるのは,自転車事故の増加です。1971年にアメリカでは自転車事故で850人が死亡し,4万人が負傷しました。注目すべきことに,それら死亡者の60%および負傷者の75%余は,5歳から14歳までの子供でした。ですから,米全国輸送安全委員会の行なった最近の研究は結論として,たいていの子供は「どのように自転車を運転すれば身の安全を守れるかに関して十分に教えられてはいない」と指摘しています。

      親は,自転車の上手な乗り方を子供に教えさえすれば十分だと考えるべきではありません。それ以上の事がらが関係しています。オハイオ州のある警察の副隊長が述べたとおりです。「交通規則に従わねばならないことを子供や親に納得させることができれば,事故を半分に減らすことができよう」。ですから,交通規則に従ってください。お子さんがいるなら,そうするよう子供に教えてください。

      自転車に乗って,その益にあずかるとともに,危険を避けてください。前方の車がドアを開けるかどうかに注意することです。大雨のための排水溝や下水溝の鉄格子をよけて走り,前輪がはさまれて転倒するようなことがないようにしましょう。車の流れに沿って走り,決して逆方向に進んではなりません。夜自転車を使う場合には,リフレクター(反射鏡)を付けることです。絶えず注意を払うとともに,礼儀を守ってください。注意して乗れば,自転車で走るのは,たいへん楽しいことであり,いろいろの場所に行き来するのにたいへん便利です。自転車のブームが起きたのも,何ら不思議ではありません。

  • なぜ身障児が生まれるのですか
    目ざめよ! 1973 | 9月8日
    • 聖書はそれをどう見ていますか

      なぜ身障児が生まれるのですか

      4歳になる幼いカレンは白血病がもとで臨終の床についていました。非痛な衝撃を受けたその両親は,それまでローマ・カトリック教会の礼拝に定期的に出席していましたが,今では出席しなくなりました。なぜなら,その二親が述べたとおり,「正しい生活を送ろうと努力しているのに,どうしてこういうことが起きるのか,わたしたちにはわからない」というわけです。―1973年2月2日付,ニューヨーク・タイムス紙。

      カレンは生まれながら障害をかかえていましたが,それがわかったのは3年後のことでした。アメリカでは100人につき4人の赤ちゃんが,せむしやびっこ,あるいは盲目などの明らかな障害,または心臓や脳などの欠陥をかかえて生まれてきます。そして,幼児が生後1年を経たころには,さらに多くの欠陥が明らかになるので,身障児の比率は100人につき7人にふえます。どうしてそのようなことが起きるのでしょうか。それはだれの責任でしょうか。どうすればよいのでしょうか。

      聖書時代にも身体障害をかかえて生まれた人たちがいました。使徒ペテロとヨハネは,「母の胎を出た時から足なえの男」を奇跡的に癒しました。(使行 3:1-10,新)イエス・キリストは,生まれつき目の見えない男の人の視力を回復させました。弟子たちは,その男が盲目だったのは親の罪のためか,それも当人自身の罪のためかについてイエスに尋ねました。イエスの弟子たちは,当時の一部のラビたちのように,人は生まれる以前に母親の胎内で罪を犯す場合があることを信じていたようです。イエスは,その男が盲目だったのは当人あるいはその親の犯した罪によるのではなくて,「神のみ業がこの人の場合に明らかに示されるためだった」と答えました。もとより神がその人を盲目にさせたのではありません。むしろ,その人が盲目だったことは,神のわざを現わす機会となりました。―ヨハネ 9:1-7,新。ロマ 5:12。

      ちょうど幼いカレンの場合がそうであったように,その男の人が生まれながら盲目だったのは,おそらく染色体の支障か遺伝子の欠陥のためだったと考えられます。たとえば,両親が心臓の重大な欠陥をかかえている場合,子供に同様の欠陥が現われる危険性は,普通の親の場合より21ないし37倍も大きくなります。また,血友病の

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