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    目ざめよ! 1977 | 5月8日
    • 呼んでも決して誇張ではありません。わたしたちは古代の作詩家の言葉を借りて自分の思いを正しく言い表わすことができます。「わたしは恐るべく,くすしく造られてい(ま)す。[神の]み業は驚くべきものであり,わたしの魂がよく知っているとおりです」― 詩 139:14,新。

  • アフリカ人にはどんな将来がありますか
    目ざめよ! 1977 | 5月8日
    • アフリカ人にはどんな将来がありますか

      リベリアの「目ざめよ!」通信員

      今日,世界は絶えず変化していますが,ここアフリカ大陸ほど,こうした変化が急激に生じているところはありません。過去15年間,植民地帝国の崩壊とともに,新しい国家が次々と誕生するのを私たちは見てきました。これらアフリカの新興国のモットーは何ですか。発展です! その結果,アフリカの多くの土地で農業に代わって工業が盛んになりつつあります。村の生活を後にし,発展する都市に職を求める人は少なくありません。部族特有の文化や価値観は,様々な部族の入り混じる都市の中でしだいに影をひそめつつあります。

      こうした変化を見て,多くのアフリカ人は次のような疑問を抱きます。「アフリカ,およびアフリカ人にはどんな将来があるのだろうか。私たちは西欧世界の工業国をこれからもまねてゆくべきなのだろうか。それとも,アフリカ人は古来の伝統を守るよう努めるべきだろうか」。

      こうした疑問が起きるのは,一部のアフリカ人が外国へ留学した際,“第一世界”の人々の物質上の豊かさや安楽や余暇の楽しみといったものを経験したからです。他のアフリカ人も,映画を見たり,アフリカで働く外国人を観察したりして,こうしたぜいたくなものに接することが多くなっています。「自分たちもこのようなものが欲しい」というのが,多くのアフリカ人の反応でした。

      中にはそのようなものを勝ち得た人もいます。大抵の村には,高等教育を受けるための競走に生き残り奨学金を受けて外国へ留学し,帰国してからは名誉ある高給職に就く青年がいます。これらの青年たちは今やエリートの一部となり,アメリカ人やヨーロッパ人の間によく見られる裕福な生活を楽しんでいます。しかし成功した人たちがいる一方,失敗した人たちの数はその十数倍にも上るのです。

      残念なことに,多くの人は,そのためにアルコールや性の不道徳,もっと最近では麻薬によって欲求不満を解消しようとしています。家族に衣食を備えるのにどうしても必要な金銭が,こうした不節制な行為のために往々にして浪費されているのです。このような訳でアフリカの都市には,生活費をやりくりすることに必死になっている若者が大勢おり,そのために彼らはしばしば犯罪に走ります。

      こうした問題を直接に目にする私たちアフリカ人の中には,次のように尋ねる人がいます。「この大陸で工業国の生活様式を追求することは,アフリカ人の将来を安全で平和なものとするだろうか」。

      工業国として成功できるか

      まず,アフリカの工業の発展が成功するには,多くの挑戦的な問題が解決されねばなりません。アフリカ諸国は,西欧諸国が幾世紀もかけて成し遂げたことを数年のうちに成し遂げようとしているのです。西欧諸国の知識や経験を借用できるという利点はあっても,それに追い付くのは容易なことではありません。

      一つの深刻な問題は,有能な人材を十分集めることに関するものです。多くの土地で事務員は余り気味ですが,専門技術者は極度に不足しています。工業学校は大いに必要とされていますが,資格のある教師や必要な設備を購入する資金はどこから得られるのでしょうか。さらに問題を複雑なものとするのは,外国に留学するアフリカ人の多くが,そのまま外国に残るという点です。さらに,暑い気候や多くの寄生虫病のために,体力を消耗することが多く,仕事のテンポを遅らせることが必要になります。

      進歩を妨げる他の要因として,部族主義と利己主義が挙げられます。各部族のおきては,自分の部族内ではうそや盗みや人殺しを禁じていますが,他の部族の者を扱うときには,そうしたおきては一般に適用されません。これらほかの部族の者たちは,敵になりかねない者とみなされるのです。様々な部族の人が共に都市の中で生きるには,全く新しい価値観が必要です。そうしたものは,どこから得られるのでしょうか。私たちの物の見方が部族的なものから,国家的なものへと,そしてさらに世界的な見方へと急激に転換したため,少なからず不安定な状態や混乱が生じています。

      その上,発展によって得られた利益の大半は,人口増加やインフレのために使い尽され,一般のアフリカ人の生活は以前と比べて余り向上していません。アフリカでは昔から,子供は多い方が良いとされてきました。それは,子供たちに農業を手伝わせ,老後の世話をしてもらい,また家系を確実に保つためでした。しかし都会では事情が異なります。都会の生活に欠かせない基礎教育を施すだけでも,子供の多い家族にとっては経済的に負担となります。都市に人口が移動し,工業が重視されるにしたがって,農業生産は人口増加に見合ったものではなくなりました。このことは,洋式の消費財に対する需要の増加と相まって,インフレを助長する結果となりました。

      工業はどんな将来をもたらすか

      しかし,私たちがこうした問題すべてを解決し,アフリカが工業国として成功したらどうなるのでしょうか。それは私たちに,平和で安全な将来を保証しますか。

      ところで,西欧諸国の場合,工業はどのような影響を及ぼしましたか。“第一世界”諸国の工業化は,確かに多くの人々に物質的な繁栄をもたらしました。しかし,彼らの領域内にも,今なお貧困や失業に苦しむ人々がいるのではありませんか。そうした国々で犯罪,離婚,麻薬の常用,自殺,また同様の社会悪が高い比率を示していることは,“安楽な生活”が真に幸福なものではないことを物語っています。

      西欧世界における医学の進歩に伴い,コレラやマラリア,寄生虫病にかかる人は減少しました。しかしそれに代わって,そうした国々に見られるストレス,汚染,食習慣のために,ガンや心臓病にかかる人は急に増えています。それに加え,工業国の経済は非常に不安定です。

      しかし,ほかに目を向けるところがあるでしょうか。ほとんどのアフリカ人は,零細農業や部族的な迷信に戻ることを望んではいません。一方,アフリカの文化や風習が物質主義的な西欧の様式に完全に吸収されることも望んではいないのです。私たちが真に望んでいるのは,アフリカ文化の有益な面を維持し,生活の質を改善し,こうした危機の時代にあって導きとなるしっかりした道徳上の価値観を見いだすことなのです。

      聖書はアフリカ人の助けになるか

      聖書は私たちの助けになるでしょうか。多くのアフリカ人は,その点に疑問を抱いています。なぜですか。西欧諸国によるアフリカの植民地化および商業上の搾取への道を開いたのは,アフリカに聖書を広めたキリスト教世界の宣教師たちだったからです。それらの宣教師,行政官,また実業家たちはアフリカに西洋文化を導入しましたが,健全

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