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アフリカ ― 精神改革のための闘い目ざめよ! 1979 | 7月22日
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した道徳を法律によって規制しようとした政府の役人は,アフリカ人の思いを動かす努力を重ねた結果,そうした企てが「風を捕える」ようなものだと考えるようになりました。今のところ,そうした教育は困難を極めています。
強固な家族関係は強固な町や都市を生み出し,さらにそれらは強固な国家を生み出します。そこで,あるイスラム教の黒人指導者は,「社会の基本単位としての家族を復活させること」を主張しました。(下線は本誌)それには,徐々に破壊されつつあるアフリカ人の家庭を強固なものにするための教育が必要です。アフリカ人のうち45%は15歳以下であるため,特に子供を訓練する必要があります。
差し迫って必要とされているのは,異なった部族や人種の人に対して持つべき正しい態度をきちんと教えることです。すでに見てきた通り,部族主義や民族主義はアフリカの多くの土地を分裂させてきました。ある国の状況に関する報告は,次のような希望の表明で結ばれていました。「黒い手が友情のうちに白い手を握りしめ,ローデシアにこの国の美しさにふさわしい平和が与えられるように」。
ある土地が,またはある国家が真の意味で美しくあるためには,人々が仲良く生活していなければなりません。しかし,そうした友情が生まれるためには人の思いが奥底から動かされなければなりません。正しい道徳だけでなく,愛もまた法で規制することはできないのです。しかし,最も重要な教えであれば,正しい道徳を生み出し,家族を強め,異なった部族や人種の人々の間の真の愛を培うことができるに違いありません。
「不可能だ!」と多くの人は言います。しかし,このような教育は可能であるばかりか,少なくとも41のアフリカの国々と周辺の島々の人々によって実際に首尾よく成し遂げられているのです。だれがそうした業を行なっているのでしょうか。彼らの方法はどれほど成功しているのでしょうか。この大規模な教育活動において,1978年の最後の数か月が特に重要であったのはなぜでしょうか。次の記事からその答えを楽しくお読みになってください。
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アフリカで成功している教育活動目ざめよ! 1979 | 7月22日
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アフリカで成功している教育活動
アフリカの少なくとも41の国々で,国際的な教育活動が行なわれていることをご存じですか。そのために教科書や校舎が備わっています。教訓者たちは効果的な教育手段を用い,家庭で個人的に教えることさえ行なっています。この国際的な教育活動の一端として,道徳や家族生活,またすべての人にどのように真の愛を示すかといった事柄についての諭しが与えられます。
それはまた,自発奉仕者によってのみ行なわれているもので,そうした奉仕者の数はほぼ25万人にも上ります。これらの人々は給料を受けることなく,他の人々を教えるために多くの時間を費やしています。
今日の世界においてそうした活動は不可能なように思えますが,これこそエホバの証人がアフリカにおいて50年余り行なってきた事柄なのです。昨年彼らはこうした公の奉仕に4,000万時間余りをささげました。これは平均すると,アフリカ大陸全土および周辺の島々に住む男女子供一人に対して六分間費やされたことになります。アフリカ中の住民のうち,個人的に援助したいというこれらエホバの証人たちの心からの願いについて知らない人はほとんどいないでしょう。
彼らの教える「行動の規準」の基盤とも言える主な教科書は聖書です。エホバの証人は王国会館で毎週行なわれる教育的な集会に加え,昨年中20万
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