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  • アルコールが人体に及ぼす影響
    目ざめよ! 1980 | 6月8日
    • 血管が大きくなります。尿の排泄量が多くなりすぎ,必要とされる水分が体から失われます。

      脳と神経系: アルコールの飲みすぎは,特に神経系に害を及ぼします。脳も他の器官同様,大きな“機能余力”を有しています。ですから,憂慮すべき症状が現われないうちに,非常に多くの細胞が破壊されてしまうことがあります。しかし,他の器官の場合とは異なり,脳の被る損害は二度と元通りにならない場合があります。脳を細かく調べる人々は,アルコール中毒者の脳だけでなく,度を過ごして飲む社交的な飲酒家の脳も,実際に萎縮することを示しています。

      アルコールが神経系に及ぼす影響は,記憶喪失という形で現われることがあります。酒を飲んだことは覚えていますが,翌朝になると,自分がどうやって帰宅したか,どこに車を置いたかを思い起こすことのできない人がいます。筋肉の協調の欠如や震えが数時間だけでなく,かなり長い期間続くようであれば,それは神経系が冒されている別の証拠です。

      中には,“酒が回らないようにする”能力について誇らしげに話す人もいます。そうした人は大酒しても,しらふのように見えます。実際にはどんなことが起きているのでしょうか。必ずしも,そのような飲酒家が,余り害を受けずに多くを飲めるというわけではありません。そのような人はむしろ,アルコールに対するみかけの耐性を培ったにすぎず,その結果として,以前よりも大量に飲まなければ脳や神経系が警告を発しなくなってしまったのです。同時に,飲みすぎのために肝臓が損なわれていれば,アルコールを処理する体の能力は実際には衰えています。このような状態の下で飲酒を続ければ,全身に害が及び,それが増大するという結果になります。それは決して自慢できるようなことではありません。

      脳と神経系は呼吸をもつかさどっています。ですから,酔酒にはゆゆしい危険があります。血中アルコール濃度が高くなりすぎると,体の肝要な機能も止まってしまうことがあります。

      度を過ごしたアルコールが脳に及ぼす影響のために,大酒する人の人格は悪い影響を受けます。当人の健康が損なわれ,医師の手当を求めるようになる前にそうなるのです。それよりもずっと前に,その人は妻を身体的に虐待するようになり,信頼の置けない行動や理性的でない振る舞いのゆえに幾度か職を失うことにもなるでしょう。

      飲みすぎた場合に自分の体内で何が起きるかを知り,自分の人格に生ずる変化が他の人々にも明らかになることを知るとき,分別のある人であれば,自分を省み,自分の飲酒の習慣について真剣に考えるはずです。“機能余力”が尽きてしまう前に,大酒を飲むことをどうしてやめようとしないのですか。

      アルコールと薬剤を一緒に飲む

      アルコールを薬剤と一緒に服用すると,器官のひどく損なわれる危険が著しく増大します。それがアスピリンや抗ヒスタミン剤のような,ごく普通の家庭常備薬である場合でもそう言えます。ある医学的な研究によれば,最もよく処方される薬剤100種のうち50種以上には,アルコールと一緒になると好ましくない反応を示す成分が少なくとも一つ含まれています。米国のカレン・クィンランという少女は,アルコールと精神安定剤を一緒に服用したため,幾年もの間,昏睡状態にあります。

      中毒を引き起こす二つの成分が一緒になると,新しい毒素が形造られるというわけではありません。しかし,多くの場合,不適当な組み合わせで服用されると,いずれかの成分の効果が幾倍にも膨れ上がるのです。すでに弱っている肝臓は,衰弱の度を増し加えずには安全に処理できないほどの仕事に直面することになります。

      アルコールの乱用に対処する方法

      アルコールの乱用に対処する方法は,吸収の度合を遅らせるために,ポテト・チップや卵を食べるようなことにあるのではありません。飲み騒ぎの前にクリームを飲むことも解決策ではありません。吸収の度合を遅らせれば酔っ払わずに済むかもしれませんが,やはり飲みすぎることに変わりはないのです。

      “酔いをさます”ために冷たいシャワーを浴びたり,ブラック・コーヒーを飲んだり,冷たい外気に当たったり,運動したり,ひと泳ぎしたりしたところで,解決策にはなりません。そのような活動は気分を変えるのに役立つとしても,体の血中アルコール濃度を変えることにも,細胞の破壊を遅らせることにもならないのです。

      本当に必要とされているのは,アルコール飲料をたとえ飲むとしても,飲む際には節度を保つことです。そのために,助けになるものがありますか。

  • 飲酒の問題を克服する方法
    目ざめよ! 1980 | 6月8日
    • 飲酒の問題を克服する方法

      アルコールの乱用という問題は,家族全体の生活に大きな影響を及ぼしかねません。ですから,問題を家族として話し合い,家の者すべてが問題を理解するよう助け,その一員が飲酒で問題をまぎらわしたいと思うような状況を作り出さないために協力するのは有益なことです。

      アルコール中毒のために家庭生活が損なわれるまで,それについて何の対応策も講じないというようなことがあってはなりません。予防策を講じるのです。

      残念なことに,問題がすでに大きくなってしまった家庭も少なくありません。そのような場合にはどうすればよいのでしょうか。

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