ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 世界展望
    目ざめよ! 1979 | 11月8日
    • 世界展望

      増える衛星

      ◆ 天文学者が太陽系の中で発見する衛星の数は増え続けている。昨年,冥王星の衛星が発見されて,合計33個の衛星が確認された。現在,科学者は火星と木星の間の小惑星ベルトにある小惑星に注意を集中しており,あと少なくとも23個の衛星の存在を確証できるのではないかと考えている。昨年,J・H・マクマホンは直径209㌔の小惑星ヘルクリナをめぐる小衛星を発見した。同様な方法を使って,他の天文学者は,調査した8個の小惑星に23個かそれ以上の衛星があるものと結論している。「太陽系は月毎に複雑になっているように思われる」と,ニューヨーク・タイムズ紙は論評している。

      神道は軍国主義を合祀する

      ◆ 伝えられるところによれば,昨年秋,神道の神官は,東条元首相をはじめ,第二次世界大戦中の日本の指導者14人を,有名な東京の靖国神社に合祀した。神社の代表者は,これらの故人は戦犯としして罪に定められたとはいえ,「天皇と日本のために命をささげた」ゆえに合祀されたと語った。その結果,最近,現首相の行なった靖国神社参拝は論議をかもし,英文読売紙の社説は次のように述べている。「戦前に時計の針を戻そうとする企ては,我々の心を寒からしむるものである」。

      コンピューターの限界

      ◆ 人間の言語を識別する能力の点で,コンピューターはどこまで進歩したであろうか。言語を理解するシステムのうち,今までに開発された最も優秀なものでさえ,……4歳の子供の言語能力に及ばない」と,「今日の心理学」誌は答えている。今までに考案された最良のシステムはハーピーと呼ばれるもので,「静かな部屋で話し手が注意深く明瞭に発音し,語いを1,011語以下に抑えるならば,筋の通った話を識別できる」。ハーピーの機能は記録を取り出すことであり,したがってこの機能に関連して,文を識別できるに過ぎない。それで「4歳の子供が毎日していること ― 目新しい文を識別することはできない」と同誌の記事に述べられている。

      騒音公害

      ◆ 西欧世界はますます騒がしくなっている,とパリに事務局を置く経済協力開発機構は報告している。22か国の研究者から成る調査団は,騒音公害は最悪の状態にある,と米国で語った。同機構は,米国で窓を開けて眠れば,そのうちの13%の人が飛行機の騒音で起こされてしまうであろう,と説明している。他の西欧諸国では,その割合は2%であった。

      減少傾向にあるドイツ人の出生率

      ◆ ドイツ連邦共和国の女性は家族の中の子供を平均わずか1.4人に制限している。万一,現在の出生率がこのまま続けば,5,720万人の現在の人口は今世紀の末までに4,900万人に減少するであろう,と当局者は語っている。商売の不振で悩んでいる乳母車やベビー服の製造業者は,経口避妊薬や堕胎,「女権拡張論者のエゴイズムの蔓延」が出生率の低下を招いている,としている。ドイツ人の女性がこれ以上子供を持ちたがらない理由を探る種々の世論調査が行なわれてきた。どんな答えが得られただろうか。答えは様々であったが,「将来はバラ色ではない」という一つの基本的なテーマが浮き彫りにされた。

      ギャンブルに浮かれるどころではない

      ◆ ギャンブルが道徳的に有害であることを聞かされている人は多くいるが,それが身体的にも危険であることに気付いている人は少ない。元々,ネバダ州のレノで使われていた言葉はそうした危険の幾つかを明らかにしている。最も危険なものの一つは“ジャックポット・アタック(大当り発作)”と呼ばれる。これはギャンブル勝者が興奮しすぎて心臓発作を起こしたり気絶したりすることを言う。気絶した場合でさえ,重大な事態に発展することがある。倒れる途中で頭を打ちつける危険があるからである。ギャンブルに関係した他の軽度の障害は,スロットマシンひじ,トウェンティワン記憶喪失,キーノーこん睡などと名付けられている。

      出費のかさむ都市

      ◆ 国連の統計月報の中で,東京が世界一出費のかさむ都市として挙げられていても,驚く人は少ないであろう。ニューヨークを100として他の都市の生活費を計算してみると,東京の指数が199で群を抜いている。費用のかさむ他の都市は次の通りである: ジュネーブ(163),ブリュッセル(150),ボン(148),コペンハーゲン(146)。ハーグとブエノスアイレスの指数は共に143であった。出費の少ない都市は,キングストン(61),ベリーズ(63),リマ(72),ワルシャワ(73),カイロ(75)などであった。

      損なわれた消化器系

      ◆ 暴飲は肝臓を損なうだけではない,とオハイオ州立大学の医学担当教授ハゴップ・メクジャンは報告している。暴飲は栄養不足を引き起こしかねない,と同教授は警告している。教授の話によれば,毎日6,7杯も酒を飲むと,小腸は食物を消化せずに,そのまま体外へ送り出してしまうことがある。これによって,体は必要な無機物やビタミンを得られなくなる。こうした暴飲を2週間もつづけると,「腸は分泌性の状態になり,分泌物が流出して無機物やビタミン類を失う結果になる」。葉酸を含む規定食をとれば状態は幾分良くなるが,「飲酒をやめればこれらの異状はすべて元に戻る」と同教授は語っている。

      言論の自由?

      ◆ ニューヨーク,ウェストチェスター郡の高校でのこと,教師の名を“不敬な仕方で”呼んだ生徒を1日間の停学にしたところ,生徒の父親は,言いたい放題の事を言う息子の権利を擁護し,“不敬な言葉”を使ったという理由で停学にしたのは,憲法に保障された言論の自由を侵すものだとして教師と校長を相手どり,9,000㌦(約180万円)の損害賠償を求める訴えを起こした。それのみならず,自由を奪われた生徒も「ひどい精神的苦痛と侮辱」をこうむったと主張している。

  • 聖書理解の助け ― 贖罪の日
    目ざめよ! 1979 | 11月8日
    • 聖書理解の助け ― 贖罪の日

      「知恵は主要なものである。知恵を得よ。自分の得るすべてのものをもって,悟りを得よ」― 箴 4:7,新。

      贖罪の日 [ヘブライ語,ヨーム ハッキップリム; 覆い,もしくはなだめの日]。贖罪の日とは,宗教暦の第七の月,すなわちティシュリ10日にイスラエルによって祝われた,なだめの日,もしくは罪を覆う日でした。(ティシュリは大体,9月ないし10月に当たる。)その日,イスラエルの大祭司は,自分自身と,他のレビ人,および民のために罪を覆うものとしての犠牲を捧げました。それはまた,幕屋あるいは後代の神殿を,罪の汚す影響から清めるための時でもありました。

      贖罪の日はまた,民がその日,「自分の魂を悩ます」べきであったという事が示すように,聖会と断食の時でもありました。これはモーセの律法のもとで課せられた唯一の断食でした。それはまた,安息,つまり通常の労働をやめる時でした。―レビ 16:29-31,新; 23:26-32。民数 29:7。使徒 27:9。

      年にただ一日,贖罪の日にのみ,大祭司は幕屋もしくは神殿の至聖所と呼ばれる仕切り室に入ることを許されました。(ヘブライ 9:7)ヨベルの年は,その時が到来すると,贖罪の日から始まったのも興味深いことです。―レビ 25:9。

      西暦前16世紀にシナイ半島の荒野で,この贖罪の日が制定されたとき,モーセの兄弟アロンがイスラエルの大祭司でした。彼が行なうよう指示された事柄は,後の贖罪の日の祝いの型を示すものとなりました。この贖罪の日の印象的な行事を思い浮かべてみると,それがイスラエル人にとって何を意味したかがよりよく理解できるようになります。疑いもなく,イスラエル人はその日,自分たちの罪深さや,請け戻される必要のあることを一層深く痛感させられ,過去一年間の自分たちの罪を覆うこの取決めを設けられたエホバの豊かな憐れみを一層十分に認識するよう動かされました。

      贖罪の日の特徴

      アロンは,罪の捧げ物としての若い雄牛と,焼燔の捧げ物としての雄羊を携えて,聖なる所に入ることになっていました。(レビ 16:3)贖罪の日には,大祭司は通常の祭司の服を脇に置いて,水で身を洗い,聖なる亜麻の服を身に着けました。(16:4)次に大祭司は,きずのない全き状態の点で全く同様の二頭のやぎ(雄の子やぎ)のためにくじを引きました。それらのやぎはイスラエルの子らの集会から得られました。(16:5,7)大祭司はそれら二頭のやぎのためにくじを引き,二頭のうちのどちらを罪の捧げ物としてエホバに捧げ,どちらを『アザゼルのためのやぎ』として自分たちの罪を負わせて荒野に放つかを決めました。(16:8,9。レビ 14:1-7と比較しなさい。)それから大祭司は,自分自身とその家のために罪の捧げ物として若い雄牛を犠牲として捧げました。その家とは,レビの部族全体を含んでおり,大祭司の家の者はその部族の一部を成していました。(16:6,11)その後,大祭司は,芳香を加えた香と,祭壇から取った燃える炭火の一杯入った火皿を取って,垂れ幕の内側の至聖所に入りました。その一番奥の部屋で香がたかれました。そこには証の櫃が置かれており,たかれた香のもうもうとした煙が,金でこしらえた二つのケルブの置かれている櫃の黄金の覆いの上一帯に立ちこめました。(16:12,13。出エジプト 25:17-22)この処置によって,その後アロンは至聖所に再び無事に入る道が開かれました。

      アロンは至聖所から戻って来ると,雄牛の血を幾らか取って,それを携えてその仕切り室に入り,その血の幾らかを櫃の覆いの前の東の方で,指で七回はね掛けました。こうして,祭司職のための贖罪は完了し,その贖罪によって祭司は清められ,エホバとその民とのとりなしをすることができるようになりました。―レビ 16:14。

      くじが当たって「エホバのため」のものとされたやぎは,民のための罪の捧げ物として,犠牲として捧げられました。(レビ 16:8-10)それから,大祭司はエホバのためのやぎの血を取って至聖所に入り,そこでその血を用いて,祭司の務めのないイスラエルの十二部族のために贖罪を行ないました。雄牛の血を扱うのと同様な方法で,やぎの血は,櫃の「覆いの方に,また覆いの前に」ふりかけられました。―16:15,新。

日本語出版物(1954-2026)
ログアウト
ログイン
  • 日本語
  • シェアする
  • 設定
  • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
  • 利用規約
  • プライバシーに関する方針
  • プライバシー設定
  • JW.ORG
  • ログイン
シェアする