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    目ざめよ! 1980 | 7月22日
    • 85%が生産業務にあてられていた」。他の工業国においても労働者の生産性が著しく低下しているとはいえ,アメリカ人の生産性はそれ以上に急激に低下している。こうしたむだにされる時間によって米国の産業界が被る損失は年間3,500億㌦(約84兆円)に達すると言われている。

      兄弟同士の争い

      ◆ ニューヨーク市ブルックリンのバロウパーク地区にただ一つの非正統派ユダヤ教の会堂がある。その地域にはハシディズムを奉じる人たちが多い。ニューヨーク・タイムズ紙の記事が最近伝えたところでは,この非正統派ユダヤ教徒の会堂は正統派ユダヤ教徒によって破壊されてしまった。正統派は,この保守派の神殿が「異端的」な慣行によってユダヤ教を「破壊」していると主張している。乱暴を働いた者たちは,窓のステンドグラスを二枚割り,ペンキのスプレーで壁に黒いカギ十字を描いた。彼らは,自分たちが“TORAH”(律法)と呼ばれるグループに属していると語った。この“TORAH”とは“Tough Orthodox Rabbis and Hasidim”(ならず者の正統派ユダヤ教教師とハシディズム信奉者たち)を意味するのであろう。ニューヨーク・タイムズ紙の伝えるところによると,乱暴を働いた正統派ユダヤ教徒たちは,「由緒あるメヒツァー,つまり仕切りが取り去られ,男女の同席が許された」などと様々な不満を記したポスターを残していった。

      もはや限られた存在ではない

      ◆ 百万長者も昔ほど限られた存在ではなくなった。米国には現在,52万人の百万長者(100万㌦以上の資産を有する人)がいる。前年と比べると15%以上の増加である。つまり,アメリカ人500人につきおよそ一人が100万㌦(約2億4,000万円)を超える資産を有していることになる。

      小さな麻薬愛好者

      ◆ 米国フロリダ州のある陪審員は最近,4歳になる息子の非行を助長したかどで28歳の女性に有罪の宣告を下した。彼女は幼子にマリファナを巻いて吸うことを教えていた。判事は彼女を投獄した。

      マラリアに効く古代の薬草?

      ◆ 「中国医学ジャーナル」誌は,マラリアに対する古代薬草療法が2,000人以上の患者を対象にした実験で効果を挙げたと報告している。それはキングハオとして知られている一種のアジア産ニガヨモギの抽出液である。古代文献の示すところによれば,それは西暦341年にマラリアに対して用いられていた。その効果が“再発見”されたのは,ようやく1971年になってからである。

      北京最初の銀行強盗

      ◆ 北京では,1949年に現在の中国政府が政権を執って以来はじめてと言われる銀行強盗の事件で,二人の男が約17万円相当の中国通貨を人民銀行から略奪した。手製の武器で身を固め,覆面をした強盗は,恐怖におののく出納係を脅し,そのうちの一人は引き出しから金をさらうためにカウンターを跳び越えた。約50名の警官が直ちに跡を追おうとしたが,強盗は逃げてしまった。

      スフィンクスの修復が延期される

      ◆ ギゼーの大ピラミッドとスフィンクスの検査官であるザヒ・ハワスは次のように述べている。「スフィンクスは実に危険な状態にある。いつの日か頭が落ちる恐れがある」。風によって運ばれた砂が,この古代遺跡の外面を侵食しており,専門家たちは,海水が下の方から浸透性のある石灰石にしみ込んで,内部も損なわれているのではないかと懸念している。スフィンクスの側面に新しい石灰石をあてがう修復計画は,働きにきた善意のれんが職人たちが,スフィンクスの前足から古代の石材を取り除き始めた時に突然中止させられた。「彼らは,申し分のない新しい石灰石の石材を持っており,そちらの方が古く汚い石材よりもましに見えると考えていた」とあるエジプト学者は述べた。ショックを受けた当局者は,一時的に仕事を中止した。

  • 聖書理解の助け ― 雄牛
    目ざめよ! 1980 | 7月22日
    • 聖書理解の助け ― 雄牛

      「知恵は主要なものである。知恵を得よ。自分の得るすべてのものをもって,悟りを得よ」― 箴 4:7,新。

      雄牛。ヘブライ語の「パル」をはじめ,原語の幾つかの言葉が,英語の「ブル」(雄牛),「ブロック」(去勢牛),「カーフ」(子牛),「オックス」(牛)などさまざまに訳されてきました。現代の英語の用法で「オックス」という語は特に去勢された雄牛を指すようになりましたが,多くの英語訳の中でしばしば「オックス」ないし「オクスン」(複数形)と訳されている原語の言葉はこの限定された意味に解すべきものではありません。その勢力をそいで荷役獣とするために雄牛を去勢することは一般に行なわれていたことでしたが,明らかにイスラエル人の間でこの手法は採用されていませんでした。肢体を切り取って不具にした動物は犠牲としてささげることができなかったからです。(レビ 22:23,24。申命 17:1。列王上 19:21,新,参照)そのため,イスラエル人が利用したのは性質のおとなしい品種だったのではないかとも考えられています。

      牛類の雄は多くの異教民族の宗教において際だった地位を占めていました。その大きな力のゆえに,あるいは多くの子を生み出す種牛としての能力のゆえに雄牛は尊重され,崇拝されさえしました。バビロニア人は雄牛をその主神マルドゥクのシンボルとしました。エジプトではメンフィスのアピス,ヘリオポリスのムネビスなど,生きた雄牛が神の化身として尊崇されました。ギリシャではディオニュソス崇拝と雄牛とが密接なつながりを持っていました。雄牛のタウルスが十二宮の主な記号の一つとなっていることも,異教において雄牛に重要な地位が与えられていたことの証拠です。

      出エジプトのすぐ後に,イスラエル人さえ,恐らくはエジプトにいた間に接した宗教概念による影響のために,エホバの栄光を「雄牛の表象」と置き替えました。(詩 106:19,20,新)後に十部族王国の初代の王ヤラベアムはダンとベテルに子牛の崇拝を創始しました。―列王上 12:28,29。

      イスラエルに対する神の律法によると,雄牛その他どんな動物に対しても,単なる表象として行なう場合であれ,いっさい崇敬の行為をしてはなりませんでした。(出エジプト 20:4,5。出エジプト 32:8,参照)もとより雄牛は犠牲としてささげられ(出エジプト 29章。レビ 22:27。民数 7章。歴代上 29:21),特に雄牛をささげるべきことを律法が明記していた場合も幾つかありました。大祭司が罪を犯して民を罪のもとに置いた場合,大祭司は雄牛をささげることを求められていました。この最大で最も高価な犠牲動物は,イスラエルにおける真の崇拝の指導者としての大祭司の責任ある地位にふさわしいものであったのでしょう。イスラエルの全会衆が間違いを犯した場合にも雄牛をささげなければなりませんでした。(レビ 4:3,13,14,新)贖罪の日にはアロンの祭司の家のために雄牛がささげられることになっていました。(レビ 16章)毎年,その宗教暦の7月にイスラエル人は70頭を超える雄牛を焼燔のささげ物としてささげるように定められていました。―民数 29章。

      イスラエル人は,耕作や脱穀など,農作業のためにも牛を用いました。(申命 22:10; 25:4)こうして使役する生き物は優しく扱うべきでした。使徒パウロは,脱穀している牛にくつこを掛けてはいけないという律法の原則を神のクリスチャンの僕たちに当てはめて,働いている牛にその脱穀している穀物を食べることが許されたのと同じく,他の人に霊的なものを分かち与える人がそれによって物質面の備えを受けるに値するという点を示しました。(出エジプト 23:4,12。申命 25:4。コリント第一 9:7-10)牛を盗んだ場合,また放たれていた牛が人の身体や財産に損傷を加えた場合についても規定が設けられていました。―出エジプト 21:28-22:15。

      イスラエル人が犠牲としてささげた雄牛は,人類の罪を覆うことのできる唯一の犠牲である,キリストのきずのないただ一度のささげ物を表わしていました。(ヘブライ 9:12-14)犠牲の雄牛はまた,さらに勝った犠牲,いつどんな状況のもとでもエホバが喜ばれるもの,すなわちくちびるからほとばしり出る実が生気あふれる若い雄牛のように神の名の賛美に用いられることをも表わしていました。―詩 69:30,31。ホセア 14:2。ヘブライ 13:15。

      聖書の象徴表現の中で,雄牛は力と強さを表わすものとして用いられています。ソロモンの神殿の前にあった鋳造の海は3頭ずつ四つの基本方位に顔を向けた12頭の雄牛の彫像の上に置かれていました。(歴代下 4:2,4)預言者エゼキエルが幻で見た四つの生き物は兵車にも似たエホバのみ座に伴っており,その各々に四つの顔があって,その一つは雄牛でした。(エゼキエル 1:10)使徒ヨハネの見た幻の中でも,み座の周りにいる四つの生き物のうちの一つは若い雄牛のようでした。(啓示 4:6,7)こうして雄牛はエホバの基本的な属性の一つ,すなわちその限りない力をよく表わしていると言えるでしょう。「力は神のもの」と詩篇作者は言明しています。―詩 62:11,新。

      聖書の中で雄牛はエホバとその崇拝者たちに敵対して攻撃をしかける人々,すなわち神の僕たちを隷属させあるいは滅ぼすことを求めながらエホバの報復の日に自ら滅ぼし絶やされる人々を表わす比ゆともなっています。―詩 22:12; 68:30。イザヤ 34:7,8。エゼキエル 39:18。

      野牛

      ヘブライ語「レエーム」は「野牛」と訳すのが良いようです。非常によく似たアッカド語の言葉「リーム」がこの動物を指しているからです。アッシリア芸術に見られる「リーム」の姿は,この生き物が,肩の高さで1.8㍍もある牛科の巨大でどう猛な動物,ヨーロッパ野牛と同じものであることを示しています。この強大な生き物の遺がいはヨーロッパ各地で発見されていますが,それがかつてパレスチナにも生存していたことはレバノンの洞くつからその歯が発見されたことに示されています。古代人はこの野牛を非常にどう猛な生き物とみなしたようです。英国の考古学者オーステン・レイヤード卿は「ニネベとその遺跡」326ページでこう述べています。「野牛は,浅浮彫りにしばしば描かれている姿から言えば,ライオンにほとんど劣らぬほど手ごわく高貴な獲物とみなされていたようだ。王はしばしばそれと闘う姿で描かれ,戦士たちは馬に乗る者と徒歩の者が共にこれを追跡している」。

      野牛が飼いならされた雄牛の最大のものよりさらにずっと大きく危険な動物であったことは,ユリウス・カエサルの「ガリア戦記」(デ・ベロ・ガリコ)にある次のことばにも裏書きされています。「それは大きさの点では象にやや劣る。その性質や色や形は牛である。その力は強大,すばやさの点でも驚くべきものがあり,自分の見かけた人間や獣を逃がすこともない。……ごく子どものうちに捕らえても,人にならしたり従わせたりすることができない。角の形と質,取りわけその大きな広がりは我々の牛類の角とは大いに異なっている」。

      聖書の中には野牛の種々の特性に言及する部分が多くあります。その御しにくい性質(ヨブ 39:9-12),敏しょうさと無敵さ(民数 23:22; 24:8),大きな角の持つ力(申命 33:17。詩 22:21; 92:10),その幼獣の軽快さ(詩 29:6)。野牛はまた,エホバに敵対して容易に制御に服さぬ者たち,そのゆえにエホバの裁きを受ける者たちをも表わしています。―イザヤ 34:7。

      律法の規定にしたがって食べてもよい動物に関連して申命記 14章5節に「テオー」というヘブライ語が出て来ますが,これは「野牛」,「れいよう」,あるいは「野羊」など様々に解釈されています。

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