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  • 岩塩鉱を見学しましょう
    目ざめよ! 1978 | 5月22日
    • しており,鏡を見ているかのように細かい点まで目に映ります。

      見学を終える

      地下の空洞をつなぐ坑道は,幾つかの情報板のある立て坑へと続いています。ガイドの説明によると,塩水は全長40㌔のパイプを通して運ばれ,それから加工されて,最後に工業用の塩や食塩になります。

      私たちはらせん状の階段を一登りして,再び入口へ向かうトンネルに出て見学を終えます。ガイドが小さなトロッコに乗るよう勧めてくれます。このトンネルには,1.5%ほどのわずかな勾配があります。トロッコに乗って出口の明るい所にまで行くにはそれだけの勾配があれば十分です。

      私たちは,鉱夫たちの地下王国で本当に多くの事柄を学び,そこでの時間は瞬く間に過ぎ去ってしまいました。トマスは帰ってから自分の両親に,「こんなに楽しい一日を過ごしたのは久し振りだなぁ」と言い,息子は「なんてすばらしい経験だったのだろう」と合いづちを打ちました。

  • カワウソは遊びが好き
    目ざめよ! 1978 | 5月22日
    • カワウソは遊びが好き

      カワウソは,地上に住む動物の中でも非常に遊び好きな部類に入ります。カワウソは,雪に覆われた斜面や水でぬれた川堤で,腹ばいになって楽しそうにすべっています。カワウソは鬼ごっこをしたり,けんかのまねごとをしたりします。そしていつ終わるともしれないそのゲームに,イヌやアライグマやキツネなど他の動物が加わっても一向平気です。

      ヨーロッパ産の普通のカワウソは,少し小型ながら,北米に生息するカワウソとよく似ています。そのどちらも泳ぎが非常に達者です。カワウソは,毎時約16㌔の速さで水の中を進むと言われています。この動物が泳いでいると,大抵,水面に三つの小山のようなものが見えます。それは,頭と背中と尾の先です。列を成して泳いでいるカワウソの家族が海の怪物に間違えられたことも度々ありました。

      北米産のカワウソとヨーロッパ産のカワウソはともに,陸地にいても居心地がよさそうです。脚は短くても,カワウソは走っている人に追い付くことができます。カワウソは一夜のうちに約24㌔も進むと言われています。45㌔もの距離を追跡されたカワウソの記録もあるほどです。

      この動物は泳ぎに適した備えを身につけています。強力な尾は優れたかじの働きをし,カワウソが水をはね散らさずに水中へすべり込むのを可能にします。カワウソは,四本の脚を体から横に延ばして泳ぐことがあります。その場合には,尾が推進力となります。あるいは,水かきのついた大きな後足を目まぐるしく動かしながら泳ぐこともあります。

      しかし,カワウソの子供は自動的に水が好きになるわけではありません。フランソワ・ブーリエは,「哺乳動物の博物学」の中に次のように書いています。「ライアーズ[カワウソに関する北米の権威者]の述べるところによると,カワウソの子供は自分から水の中へ入るのではなく,母親によって引きずり込まれる。母親は子供の首の皮をつかんで引っ張り,子供たちをおびき寄せるために小さな獲物(ザリガニやカエルや小魚)を捕まえる。その上,子供が初めて泳ぐときの様は,ぎこちないが,少しずつ学んでうまく泳げるようになる」。―189ページ。

      普通のカワウソにとって,潜水はいとも簡単なことです。この動物は水深12㍍のところまでもぐり,約4分間水中にとどまっていることができます。そして,水中でも時速0.4㌔で泳ぐことができます。

      この動物の方向感覚の良さには全く驚かされます。カワウソは,氷の裂け目から凍った川の中へ入り,その後,難なく穴に戻る道を見つけるのです。

      カワウソは,比較的小さな魚や他の水中動物を常食としますが,重さが9㌔もあるような魚を相手にすることもあります。その魚がカワウソ自身と同じほど重いことを考えれば,これは相当の腕前と言えます。魚を捕まえるのにカワウソは前足を使います。

      カワウソの毛皮は,カワウソが生きてゆくのに適した理想的なものです。外側の層は長く粗い毛でできていますが,下の層はやわらかくふんわりとした毛皮でできています。水中では,外側の層の毛がしっかりと体に付着して,乾いた下層の毛皮を圧縮します。下の層に閉じ込められた空気は,皮膚を乾いた状態に保つ優れた絶縁体の役目を果たします。

      ラッコ

      重さ約30㌔のラッコは,普通のカワウソ以上に水になじむ動物であると言えます。ラッコは北米やシベリアの海岸近くで見られます。そこでは,ケルプとして知られる褐色の海そうの上を住みかとしています。そして,休んでいる時に漂流しないようにケルプで体を包みます。

      あらしがやってくると,ラッコは陸に上がって風よけのある場所を捜します。ラッコのねぐらについて,グルジメクの動物百科事典(第12巻,86,87ページ)はこう述べています。「ラッコは夜,大抵岩で囲まれ,排せつ物の山のあるくぼみの中で休む。このねぐらは海から10㍍ほどのところにある。夏の間,ラッコは海岸から遠く離れた,海そうの多くあるところで一晩を過ごすこともある。そこではラッコの大敵であるシャチやグリーンランドザメから守られるからである。そうした捕食動物のどれかが近付いてくると,ラッコは陸地へ逃げる」。

      速く進む必要のないときには,この動物はあお向けになり,尾を使って前進します。背を上にして,水かきのついた足をそろえて,あるいは交互に動かしながら泳ぐときには,ラッコは毎時19㌔ほどの速さで泳ぎます。

      ラッコは,ウニ,イガイ,二枚貝などの食物を得るために,水深30㍍以上のところまでもぐります。ラッコが食物を得て水面に出ると,ラッコの胸は食卓になります。恐らく,ラッコは自分の胸の上に石を置き,その石に甲殻類の動物をたたきつけるのでしょう。あるいは,歯や足でそれらをこじ開けます。それ以外に,二枚貝を別の二枚貝にぶつける方法もあります。

      ラッコは空腹を満たすために,もぐったり貝をたたき割ったりする仕事をかなりの量行なわねばなりません。毎日の食物のために,体重の五分の一相当のものを食べ尽くします。伝えられるところによると,あるラッコは一時間半ほどの間に,54個のイガイを持って上がり,2,000回以上それらを石にたたきつけました。

      また,ラッコはかゆい所をかく名人でもあります。四本の足全部を同時にそれぞれ違った方向へ動かすのです。

      子供の世話をする際に,ラッコは一種のこっけい味を表わします。母親があお向けになって浮かんでいる間に,子供は乳を飲みます。時折り,母親は子供を空中にほうり上げ,そして受け止めます。ラッコの母親は歯と舌を使って子供の頭から尾まで隅々をきれいにします。

      ラッコは,その高価な毛皮のために,長い間乱獲されてきました。20世紀の初頭に,ラッコは法律によって保護されるようになり,カリフォルニア州沿岸地方の漁師たちが自分たちの生活が脅かされると苦情を言うほど,ラッコは増えてきました。法律で保護されているにもかかわらず,すでに相当数のラッコが撃ち殺されてきました。

      人間の行なう商業上の企ては,多くの場合,こっけいなカワウソを含め,地上の生物の生存を危うくします。しかし,この愉快な動物は,いまだに多くの場所で邪魔されることなくはねまわっており,そこではカワウソのこっけいなしぐさを見ることができるのです。

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