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  • 動物が子どもを訓練する方法
    目ざめよ! 1973 | 4月8日
    • アザラシの母親も時間をかけて子どもに泳ぎ方を教えなければなりません。水の中で母親は頼んだり,勧めたり,誘ったりして子どもを泳がせようとします。たいてい,しまいには子どもを押して漂わせるだけにします。しかし,母親の仕事はそれで終わるわけではありません。時には,子どもの下の方を泳いで,子どもが進むのを助けます。子どもがおぼれそうにでもなると,母親のアザラシは子どもの胸もとを自分の頭でささえて,子どもの頭を水面上に押し上げます。ほどなくして,アザラシの子どもはひとりで泳げるようになります。

      ムササビの子どもはどのようにして滑空する方法を学ぶのでしょうか。ムササビの母親が行なうのは,子どもを木の枝から突き落とすだけです。ムササビの子どもはどうすればまっさかさまに落ちないですむかを本能的に知っているようです。ムササビは小さな足を広げます。すると,からだの両側で前足から後足までつながっている薄い皮膜が,パラシュートのように開き,ムササビは滑空しながら安全に地上に降りることができるのです。母親は,いつ子どもがその離れわざを習得できるかを本能によって知るのです。もし母親があまり幼い子どもを木から突き落とすなら,致命的な結果を招きかねません。

      翼のある鳥のひなは,飛び方を学ぶ時が近づくと,飛ぶさいに用いる筋肉を発達させるため運動を始め,首を伸ばしたり,翼をぴくぴく動かしたり,ねじったり,もがいたりします。しかし,ひな鳥を巣から離れさせて,飛んでみるように上手に誘うのは母鳥です。母鳥は1,2㍍離れた所に立って,おいしそうな餌を差し出し,ひな鳥が巣から出て翼を使うよう励まします。巣が非常に高い所にある場合には,ひな鳥が最初の試みで成功するかどうかはきわめて重要なことです。驚くことですが,ひな鳥の多くは最初の飛行で100㍍ほどの距離を飛びます。

      生き延びる方法を教える

      海辺に住む動物の子どもは食べてゆくためには魚の取り方を学ぶ必要があります。アザラシやトド,それに白クマは水中にもぐって魚を捕えます。それから,その魚をおなかのすいた子どもの前で放すのです。そうすると,子どもはそれを逃がさずにつかまえようとして努力するわけです。これらの動物が魚を取るのに十分熟達するには,さほど長い時間はかかりません。

      それら動物の子どもが,食べ物を得る方法に関してできるかぎりのことを学ぶのは何と大切なのでしょう。ひとたび子どもが自活できるほど十分に大きくなると,子どもを養う面での親の関心は本能的に消失し,子どもはひとり立ちして行きます。

      生き延びるには危険を避けることも必要です。動物の親はどのようにして子どもに危険を知らせるのでしょうか。母ジカは,人間を見たり,そのにおいをかいだりすると,自分が恐れていることを示して,子ジカに人間を恐れることを教えます。

      子どもを連れたオオカミの母親が初めてわなに近づくと,母親は非常に恐れている様子を示します。オオカミの子どもは母親のそうした様子を見て,わなは避けなければならないことを学んでいきます。

      危険から身を守ろうとする動物の反射的な動作はおもに学ぶことによって習得されるようです。フランスのパリにあるおりの中で生まれた大ネズミは,大きなニシキヘビを見ても特別な反応を示しませんでした。大ネズミの子どもたちはニシキヘビに平然と近づき,その鼻口部のにおいをかぐことさえしたのです。しかし,大ネズミの親は明らかに,自分たちの生まれたアフリカでニシキヘビのことを良く知っていたので,猛然とそのニシキヘビに襲いかかりました。チンパンジーの子どもの場合も同様でした。それらチンパンジーの子どももやはりヘビに対しては比較的無関心でしたが,おとなのチンパンジーはヘビを非常に恐れました。

      子どもを従わせる

      時には,動物の子どもは遊びたがって,真剣に教わろうとはしない場合があります。しかし,親はそのようなばかげた行ないをがまんしはしないようです。ネズミの捕え方を子ネコに教えている母ネコは,子ネコがぐずぐずしていたり,不注意であったりすると,子ネコの横っつらをぴしゃりと打ちます。

      スコットランドの山地に住む山羊は,岩場を通るさい,子山羊を先に行かせます。子山羊が間違った方向に足を向けようものなら,母山羊が角で突いて,それと知らせます。

      子ジカは,敵に見つからないようにするため,時々じっと静かにしていることを学ばなければなりません。もし,子ジカがじっとしようとしないと,母ジカは足で子ジカを強く打ちます。するとたいてい,子ジカは静かになります。

      ライオンやクマ,リスやその他の動物も,言うことを聞かない子どもを懲らすのを差し控えません。強く打ったり,こずいたり,たたいたりして,子どもの愚行を抑制します。そうするのは,子どもたちの益のためなのです。親の懲らしめは子どもが生きていくのに役立ちます。

      このことには人間の親に対する教訓があるのではないでしょうか。人間の子どももやはり,従順を教わる必要がありますし,どんな種類の食物を食べるか,危険な状況をどのようにして避けるかを学ぶ必要があります。

      しかし,人間の親は子どもを教えることをそこでやめて,動物がしているのと同程度のことをして,それで満足しようとしているのではないでしょうか。人間の生活は動物のそれよりもはるかに恵まれたもの,はるかに有意義なものとなりうるのです。それがどれほどのものであるかを示すために,神は聖書を備えてくださったのです。

  • リンガラ語 ― アフリカの簡単な言語
    目ざめよ! 1973 | 4月8日
    • リンガラ語 ― アフリカの簡単な言語

      ザイール共和国の「目ざめよ!」通信員

      「ムボテ! オザリ マラム?」 これは,ザイール共和国の首都キンシャサから,ザイール川流域をさかのぼってわたしたちの住むキサンガニに至るまでの地域で聞かれる,親しいあいさつであり,相手のしあわせを尋ねることばです。その約1,200㌔に渡る一帯がリンガラ語の用いられる地域です。

      ザイール共和国の公用語はフランス語ですが,この国の軍隊も警察もリンガラ語を用いています。キンシャサに住む100万を越える人々がこのことばを話しており,「奥地」に住むさらに数千人の人々がこのことばを用いていますから,リンガラ語の人口はますますふえています。

      確かに,リンガラ語には,自動車やラジオその他に関する専門用語が今ないので,そうしたことばはフランス語から借用しなければなりません。しかし,そうかといってリンガラ語が伝達の手段としてのことばの役割を果たせないというのではありません。実際,リンガラ語でも自分の考えを望みどおりに正確に伝えることができます。しかも,この言語は比較的容易に学べます。

      起源

      リンガラ語の起源ははっきりしていませんが,ポルトガル人がいくらか関係していることは明らかです。17世紀にポルトガル人はザイール川(かつてのコンゴ)川をさかのぼって探険していた時,土着民と通信するための手段としてリンガラ語を発達させたと言われています。食卓を意味する「メサ」とバターを意味する「マテカ」ということばはポルトガル人の影響があったことを物語っています。

      しかし,語いの大半はスワヒリ語からきています。

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