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動物が子どもを訓練する方法目ざめよ! 1973 | 4月8日
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母ネコは,子ネコがぐずぐずしていたり,不注意であったりすると,子ネコの横っつらをぴしゃりと打ちます。
スコットランドの山地に住む山羊は,岩場を通るさい,子山羊を先に行かせます。子山羊が間違った方向に足を向けようものなら,母山羊が角で突いて,それと知らせます。
子ジカは,敵に見つからないようにするため,時々じっと静かにしていることを学ばなければなりません。もし,子ジカがじっとしようとしないと,母ジカは足で子ジカを強く打ちます。するとたいてい,子ジカは静かになります。
ライオンやクマ,リスやその他の動物も,言うことを聞かない子どもを懲らすのを差し控えません。強く打ったり,こずいたり,たたいたりして,子どもの愚行を抑制します。そうするのは,子どもたちの益のためなのです。親の懲らしめは子どもが生きていくのに役立ちます。
このことには人間の親に対する教訓があるのではないでしょうか。人間の子どももやはり,従順を教わる必要がありますし,どんな種類の食物を食べるか,危険な状況をどのようにして避けるかを学ぶ必要があります。
しかし,人間の親は子どもを教えることをそこでやめて,動物がしているのと同程度のことをして,それで満足しようとしているのではないでしょうか。人間の生活は動物のそれよりもはるかに恵まれたもの,はるかに有意義なものとなりうるのです。それがどれほどのものであるかを示すために,神は聖書を備えてくださったのです。
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リンガラ語 ― アフリカの簡単な言語目ざめよ! 1973 | 4月8日
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リンガラ語 ― アフリカの簡単な言語
ザイール共和国の「目ざめよ!」通信員
「ムボテ! オザリ マラム?」 これは,ザイール共和国の首都キンシャサから,ザイール川流域をさかのぼってわたしたちの住むキサンガニに至るまでの地域で聞かれる,親しいあいさつであり,相手のしあわせを尋ねることばです。その約1,200㌔に渡る一帯がリンガラ語の用いられる地域です。
ザイール共和国の公用語はフランス語ですが,この国の軍隊も警察もリンガラ語を用いています。キンシャサに住む100万を越える人々がこのことばを話しており,「奥地」に住むさらに数千人の人々がこのことばを用いていますから,リンガラ語の人口はますますふえています。
確かに,リンガラ語には,自動車やラジオその他に関する専門用語が今ないので,そうしたことばはフランス語から借用しなければなりません。しかし,そうかといってリンガラ語が伝達の手段としてのことばの役割を果たせないというのではありません。実際,リンガラ語でも自分の考えを望みどおりに正確に伝えることができます。しかも,この言語は比較的容易に学べます。
起源
リンガラ語の起源ははっきりしていませんが,ポルトガル人がいくらか関係していることは明らかです。17世紀にポルトガル人はザイール川(かつてのコンゴ)川をさかのぼって探険していた時,土着民と通信するための手段としてリンガラ語を発達させたと言われています。食卓を意味する「メサ」とバターを意味する「マテカ」ということばはポルトガル人の影響があったことを物語っています。
しかし,語いの大半はスワヒリ語からきています。
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