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「すべての人の血について潔白」を保つものみの塔 1959 | 12月15日
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をすませるでしよう。(マタイ 23:33-38。エレミヤ 51:3,4,48,49)もし私たちが,この裁きの戦争を生き残つて,神の新しい世に入りたいと思うなら,「すべての人の血について潔白」を保たなければなりません。知識が欠けているために彼らは滅びに行くのですから,滅亡に定められたこの世を無知のままにしておかれるのは神の御心ではありません。聖書の知識をもつている私たちは,人々が無知にとどまることを選ばない限り,かりそめにも彼らを無知にとどめておいてはなりません。私たちは,ハルマゲドンの事,ハルマゲドンで神およびキリストと戦うために人類を導いているマゴグのゴグの事を彼らに警告しなければなりません。「私たち」が彼らに救いの音信を与えなかつたので,彼らが神のみ前で「知りませんでした」と言うことがあつてはなりません。
43 これに関して私たちは,どのくらい真剣であるべきですか。私たちは,ためらうことなくどのように「神のすべての御旨」を宣べ伝えるべきですか。
43 私たたちは,人々に警告しまた啓発するに際して,パウロと同じく,これが危険にさらされている人々に対する最後の助言であるかのごとく熱心でなければなりません。またこの助言は,最後の警告となりつつあります! パウロと同じく私たちは,神の御国の良い音信を伝道することを,キリストを通して神からゆだねられており,しかも,今は設立された,力をもつ神の御国の音信をゆだねられています。(マタイ 24:14)私たちはこのことを,証言および警告として,この古い世の終りが来る前に行わなければならないのです。「神のすべてのみ旨」を告げるのをためらつてはなりません。「わたしがキリストにならう者であるように,あなたがたもわたしにならう者になりなさい」と告げているパウロと同じく,私たちは,公けの伝道で,また家から家に行つて教えてこの事を行わなければなりません。―コリント前 11:1,新口。
44 もしこれを行えば,自分の行為を説明すべき時に,何と言うことができますか。どんな結果が私たちに生じますか。
44 もし私たちがそうするならば,どういうことになりますか。ハルマゲドン間ぎわに,パウロの言葉を取りあげて,恥ずるところなく全世界にこういうことができるでしよう,「わたしはきようあなたがたに証をする。わたしはすべての人の血について潔白である。神のみ旨を皆あますところなく,あなたがたに伝えておいたからである。」従つて私たちは,流血の罪で死ぬことはないでしよう。清い手と頭と記録をもつて,生命と幸福のみち罪の存在しない神の新しい世に入れられて永遠に至るでしよう。
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「御心が地に成るように」(その24)ものみの塔 1959 | 12月15日
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「御心が地に成るように」(その24)
ヱホバの聖所は,いまは生けるものであつて「生ける石」すなわち隅の基礎石であるイエス・キリストに従う御霊のそそがれた弟子たちで構成されています。1918年,ダニエル書 8章9節に述べられている「小さな角」すなわち英米両国の世界強国は,この霊的な聖所の場所を投げたおして,1926年には国際連盟と結合して他の国々と共に「荒すことをなす罪」を犯しました。これからダニエル書 8章14節に述べられている。「二千三百の夕と朝」がかぞえ始められました。この期間が終つたときにはヱホバの聖所は正しい状態に回復するでしよう。6年4ヶ月20日のこの期間は,1932年10月15日に終りました,その時聖所級の正式な雑誌である「ものみの塔」は次のことを示しました,すなわち地上にある聖所級は清められて,聖所はその正しい状態に回復したということです。それは,ヱホバの証者の会衆から民主的に選ばれた「長老」を取りのぞき,御国の良いたよりを伝道するため奉仕指導者たちを会衆に神権的に任命することによるのです。そのようにして神権的な支配はヱホバの油そそがれた残れる者の会衆内で行われるようになりました。
49 その後,1938年6月号の「ものみの塔」(英文)は,何を述べましたか。それは,どんな決議の採決を提案しましたか。
49 それは正しい始まりであつたに過ぎません。聖所はあらゆる面で神権的なものにならねばならなかつたからです。それから6年の後,「ものみの塔」(英文)は,「制度」という記事を出版しました。その第1部は1938年6月1日号に,そして第2部は次号の6月15日号に出版されました。この記事は,次の言葉で書き出されていたのです,「ヱホバの制度は,民主的なものでは決してありません。ヱホバは最高至上者であられ,彼の政府または制度は,絶対に神権的なものです。」この記事は,各会衆にひとつの決議を採決するよう提案しました。すなわち,「神の政府は純粋な神権政府であること」を認め,また神の目に見える代表として「協会」が,神の奉仕のために会衆を組織し,目に見える上の者から会衆のいろいろな僕たちを神権的に任命するよう要請するものです。―第2部,15節。
50 この決議についてどんな行為がつづいて行なわれましたか。そのときどんな再組織が行なわれましたか。この結果は何でしたか。
50 あらゆる場所のヱホバの証者の会衆は,この神権的な決議を採決して実行しました。そして,ニューヨーク,ブルックリンの協会本部にある目に見える統治体は,進んで従う会衆全部を神権的に組織しました。そのとき以来設立された新しい会衆は,みなその最初から神権的に組織されました。この結果は良いものでした。ヱホバの献身した民による平和にみちた制度,そしていつそう産出の多い制度がつくられ,イザヤ書 60章17節が成就されました。この神権制度は,第二次世界大戦を通過した際,第七次世界強国とその連合国および敵により非常な迫害をうけました。しかし,神権制度が恐れの心を持つて独裁政府または専制政府に屈従したことはなく,またヱホバ神とその御国をたたえる常供の燔祭をヱホバ神にささげることが,1日といえども絶やされたことはありませんでした。
51 正しい状態にある聖所は何を行いつづけましたか。それは,預言のどんな成就を待ちのぞんでいますか。
51 その聖所は清められて,立証され正しい神権的な状態にあります。そして,象徴的な「小さな角」すなわち「猛悪な顔の王」が行なおうとすることにはかかわりなく,いまにいたるまで神の奉仕を行ないつづけています。聖所級は,この狡猾な政治的な「王」について,御使ガブリエルがダニエルに説明したことの全き成就を待ちのぞんでいます,「彼は悪知恵をもつて,偽りをその手におこない遂げ,みずから心に高ぶり,不意に多くの人を打ち滅ぼし,また君の君たる者に敵するでしよう。しかし,ついに彼は人手によらずに滅ぼされるでしよう。先に示された朝夕の幻は真実です。しかし,あなたはその幻を秘密にしておかなければならない。これは多くの日の後にかかわることだから。」― ダニエル 8:25,26,新口。
52 第七次世界強国の最悪な間ちがいは何でしたか。それで,それには何が生じるにちがいありませんか。
52 英米両国の世界強国は,聖書の予言における活発な第七次世界強国として,いまでもその立場を保つています。それは,脅威を加えている共産主義圏に屈しておりません。共産主義圏は,最後には世界支配をにぎると公然と誇つています。第七次世界強国の行なつた最悪の間ちがいは,君の君であるヱホバ神に対して高慢にも反抗した,ということです。ヱホバ神は(西暦)1914年に御力をとられ,また全地を支配する最高至上の方,そして「強暴な顔の王」をふくむすべての地上の君たちよりもはるかに高い最高至上の方です。(詩 83:18)特にこの理由の故に,第七次世界強国は間もない中にほろぼされるでしよう。それは世界共産主義の手によつてほろぼされるのでなく,超人間の手または力によつてほろぼされるでしよう。
53 この「多くの日」の後に「朝夕のまぼろし」の状態は,いま何ですか。これから何を期待することができますか。
53 第七次世界強国は,神の御国に対して憎むべき「罪」を加えました。この神の御国は,「全能の神の大いなる日の戦争」が行なわれるとき,第七次世界強国を打ちくだくでしよう。ちようど,ネブカデネザルの夢の中で山から切り出された石が,一連の世界強国の象徴的な像の足を打つて,こなごなに粉砕し,風に吹き飛ばしたのと同じようです。夕と朝についてのまぼろしは,もはや封じられていません。幾千年という「多くの日」の後に,それは開かれました。そのまぼろしの大部分はすでに成就しました。象徴的な「強暴な顔をした王」は,神の手によつて砕かれるでしよう。そのとき,御霊によつて聖所に住まわれるヱホバ神は,宇宙主権者として立証されるでしよう。ヱホバ神のみこころは,地上で行なわれるにちがいありません。
第10章
北は南に敵対する
1,2 (イ)ダニエルの最後のまぼろしは,諸国家の二つの大きな群れの間の争いをどのように示していますか。(ロ)ポーヒリイはダニエル書をどのように見なしましたか。しかし,彼の愚かさは,どのように暴露されていますか。
第二次世界大戦以来,諸国家の二つの大きな群れのあいだの緊張と「冷戦」は,東と西の間のものと言われてきました。ダニエルに与えられた最終的な預言のまぼろしは,北と南のあいだの決定的な争いと示しています。そのまぼろしは,預言的に詳細を極めて正確なものであるため,不信者たちはダニエルがそのまぼろしを受けて書き記したことを否定しました。第3世紀(約西暦233年-304年)のギリシャの哲学者ポーヒリイは,「クリスチャンに反対する」という15巻の本を書きましたが,彼はその不信者のひとりでした。
2 ポーヒリイは,イエス・キリストを傑出した哲学者と認めましたが,ダニエル
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